パチンコ日報

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新人のミスが会社の命取りに

ホールの新聞折込が活発だった時代の話だ。

新人は社会経験が少ないために失敗がつきものだ。失敗を繰り返しながら人間は成長していくものだ。

しかし、1回の失敗が会社の運命を左右するような事態となると新人のミスを看過できなくなる。

ホールの販促物を制作するその会社は、デザイナーは2名、全社員合わせて14~15人の小所帯ながらユニークな提案が受けて、大手ホールの販促物を受注することに成功した。

これを突破口に、チェーンの販促物も受注することになり、1社の売り上げが大きな柱になった。

当該ホールは定期的に取引業者の見直しを図っていた。そこで取引している制作会社が本社に呼ばれ、役員の前で販促物のプレゼンが行われることになった。

会議室で行われたプレゼンでは、各社ともパワーポイントで練り上げた企画書をプロジェクターに映し出してアピールした。

採点項目はデザイン、納期、社会的信頼性の3項目だった。その制作会社はデザイン、納期に関しては自信があったが、コンプライアンスの取り組みはこれまで行ったことがないので、取引しているホールにアドバイスを求めて資料を作成した。

その制作会社のプレゼンの番が回ってきた。

説明しているときにカーソルを間違って作成者のところに当て、クリックしてしまった。

作成した日付と共に現れた文字が「アホ・カスは死んだらええねん、カス、ウンコ」。

担当者の背中には冷や汗が流れたが、何事もなかったようにその場を取り繕った。

各社のプレゼンが終了した。

その会社の評価はデザインB、納期B、社会的信頼性Cだった。そして追い討ちをかけるように役員の一人がこう口を開いた。

「御社のアホは死んだらええねんとは、どういうことですか?」

担当者は顔面が蒼白になるばかりで返事に窮した。

犯人はすぐに見当がついた。1カ月前に入社したばかりの新人デザイナーだった。

1社での1カ月の売り上げが1000万円あった。しかも粗利は400万円。この利益をプレゼン後に失うことになり、新人デザイナーは即刻懲戒解雇となった。

制作会社は解雇した新人デザイナーに損害賠償請求することも考えていたが、その後の情報は入っていない。



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