パチンコ日報

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後継ぎには好きな道を選ばせたオーナーの覚悟

ホールオーナーは就活中の息子に「俺の時代でホールは畳む。お前は自分の好きな道へ進め」と告げたのはコロナが始まった年だった。コロナ禍でも業績が下がるどころか、むしろ上がったのがスーパーだった。

息子は就活をスーパーに絞る中で、イオンやイトーヨーカ堂のような総合スーパーは外した。業績が伸びている食品スーパーを1年間徹底して調べ上げ、併せて買い物もした。

その時、父親からのアドバイスでスーパーの周りから評判を聞きこむことと、ホールがあった場合も、ホールの評判を聞き込んだ。

1年間で回ったスーパーの数は延べで1500店に及んだ。

正味期限や消費期限が過ぎた商品を平気で置いているスーパーもあった。そういう場合は本社のお客様相談室に電話した。そういうスーパーに限って鼻出しマスクで品出ししている従業員が少なくなかった。そういうこともお客様相談室に連絡したが、それでも直らなければその都度電話した。

お客様相談室も毎度毎度電話がかかってくるので、「何回目の電話ですか?」と呆れた。

「お客様が来ると現場が委縮するんです」

「私のことをクレーマーと思っているんですか」

「はいそうです」

直さなければならないことを指摘しているのに、クレーマー扱いする会社は、自分の方から弾いた。

最終的には5~6社に絞り込み、5社から内定をもらった。最終的には自身の聞き込みでも一番評判が良かった、関東で160店舗以上を展開する上場スーパーに入社する。

入社後に自分が調べ上げたデーターと写真を上司に見せたら、それが役員のところまで上がって、本社から褒められた。

で、前述したようにスーパーを調査する時に、近くにホールがあった場合は、ホールのお客さんなどに「このホールへ就職しようと思っているんですが、評判を聞かせて下さい」と学生証を見せたら親切に教えてくれた。

当たり前というか、それしかないだろうと思われるように、ホールの評判とは玉が出るかどうかだった。稼働の悪いホールの評判は当然悪い。玉を出さないから評判が悪い。

息子からの報告を受けオーナーは思った。

「やっぱりパチンコは出玉を感じさせることが重要で、4円が強いホールは敢えて玉積みにしている。これが完全にスマパチに移行したらそういうこともできなくなる。昔は灰皿掃除も敢えてしない時代があった。それは客がその台で粘った証なので、初心者には出る台の目安になった。完全禁煙でそれも昔。やはり自分の代で終わりにする」

スマパチ・スマスロ時代にはどんな未来が描けるのだろうか。それを語る業界人もいない。


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