パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

日大アメフト部体質と似ているホール企業

4円の稼働が低迷し、それを打開できないのは業界の共通した悩みだ。2018年3月度の決算発表で、減収増益だったダイナムは、売り上げが下がった要因として、遊技機の射幸性抑制化の影響で、高貸玉店舗を中心とした顧客数が減少し、それに伴い貸玉収入が低下したと分析している。

では、4円の稼働が落ち込んでいる理由をホール現場はどう見ているのか? ある大手ホールの関係者はこう話す。

「お客さんの財布がきつくなっている、ということしか上には上げません。本当は上の指示が割数を下げ過ぎるから、なんて本音は言えません。抜本的改革は割数を上げること! しかし、それは上に対する批判になってしまいますから、取って付けたようなもっともらしい理由しか言わない。本当の原因が分析できていないので業績が下がり続けるのだと思います」

中堅ホールの店長も同じような考え方だ。

「ウチの会社はすべてトップダウンです。営業本部は社長の顔色ばかりを窺っていて、都合の悪い現場の生の声を社長には伝えません。怒られるのが怖いからです。現場は上からの指示をただ、黙って従うだけの社風になっています。下からの意見が正確に届かない。営業部は忖度したことしか社長に届けないことが、業績低迷の理由だと思います」


何やら監督の独裁体制が原因で起きた危険タックルが社会問題に発展した日大アメフト部の体質と非常によく似ている。社長や監督に下の者が意見を言えるような体質では、ないことが社長や監督の判断を狂わせている。

では、現場はどのようにしたいのか?

「やはりメリハリのある割数で営業をすることです。それまでは、イベントの時しか、メリハリを付けてきませんでした。イベントの機種だけを出す。この程度のノウハウしかない。イベントなしでメリハリを付ける営業をしなければならないのですが、残念ながらそのノウハウを持ち合わせている管理職がいない」

メリハリのある営業とは昔からよく言われたことだ。人間の心理として勝ち続けると逆に面白くなくなる。パチンコは負けるから行く、とも言われるように、負けた分がたまに取り戻せるバカ出しがあるから、客をつなぎとめることができたが、そういう出し方も過去のものとなった。

来年10月からは消費税が10%に引き上げられる。実質賃金は上がった感がないサラリーマンにとって、可処分所得もその分下がることが予想され、遊興費は真っ先に影響を受ける。
そういうサラリーマン層はとっくの昔にパチンコから足を洗っている。

いうなれば、食費や衣服費を削ってでも、遊興費を優先で使ってくれる客層に業界は辛うじて支えられているような気がする。

本来は余った時間と余ったおカネを使うのがパチンコのような余暇産業である。



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転ばぬ先の杖、車の中には何も置かない

業界関係者が都内で車を運転中に職質を受けた。職質を受けるのは初めてではなく、これまでにも何度も受けている。乗っている車が職質を受けやすい特徴があるからだ。

ステーションワゴンタイプで荷室にたっぷりの荷物を満載していることが、「怪しいい!」。それが職質を受けやすいポイントのようだ。

職質は何度か受けているので「またか」と思った。怪しいものは持っていないので「どうぞ、何でも見て下さい」と応じた。

特段、怪しいものは出てこなかったが、自ら隊員がバッグの中から出てきた十得ナイフに食いついてきた。



写真のようにナイフの刃先は短い。銃刀法では6センチ以上の刃物を携帯することが禁止されているが銃刀法違反には当たらない。

使用目的を聞かれたが、「便利なのでいつもバッグの中に入れている」と返答した。キャンプで使うなどの正当な理由がない場合は、十得ナイフでも「軽犯罪法違反になる」と警告された。

相手の態度が悪ければ、警察官の裁量権によって、武器を隠し持っていたとして、写真や指紋を取られて書類送検されることもある。

この話をホール関係者に話したところ、ある店長がやはり都内で車を運転している時に職質を受けた経験談を話し始めた。

場所は勤務先のホールがある所轄の管轄内だった。その時に出てきたのが釘調整に使うハンマーとゲージ棒だった。

「これは何に使うの?」

咄嗟に釘調整に使っているというのはまずい、と思った。自ら隊と生活安全課は、部署は違えども、同じ所轄なので釘調整用というのは憚られた。

「パチンコ好きの先輩がいて、自宅にパチンコ台を何台か持っていて、パチンコ好きが高じて自分で釘調整していて、その先輩から譲り受けたものです」

「へ~凄い人だったんだね」

それ以上、追及されることなく、釘調整の道具に関してはそれで終わった。

一難去ってまた一難。

今度はトランクから、メーカーの展示会でもらったお土産の数々が出てきた。

「パチンコ屋の従業員?」

「それも先輩から貰ったものです」

景品の次は50枚ほどの裏DVDだ。ラベルは無地。

「これ、児童ポルノじゃないよね」と鎌をかけられた。

趣味は熟女モノだったので、自信をもって「違います」と答えることができた。

それ以上の追及もなく職質は終わったが、車の中には何も置かないことに決めた。

都内はオリンピックを控え、これから職質は増える傾向にある。


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働き方改革とホールの雇用

「IRカジノは個人的には反対です。やはり依存症が増えるのが心配です。政府は地域の雇用や地方自治体の財政が上向くなどと理由をつけていますが、それも実際のところはどうなるか分かりません」と話すのは自民党関係者。IRは自民党一押しの法案だが、全員が賛成というわけではない。

各業界からの陳情の窓口ともなっているが、カジノ絡みでパチンコメーカーからの接触もあるようだ。

「ご存知のようにパチンコ市場は右肩下がりで縮小していますから、日本のカジノへパチンコメーカーさんが参入の意欲を燃やしておられます。日本での実績を作って、世界進出の足掛かりのために、次は東南アジア。中でもベトナム、カンボジア、ミャンマー辺りを開拓したいようです。さらに、30年後はアフリカ市場まで視野に入れています。パチンコがダメになるのを指をくわえて見ておくわけにはいきませんから、世界のギャンブル市場に乗り込みたいのだと思います」

カジノマシンで参入するのか、さらにはサミーやユニバーサルのようにカジノオペレーターで参入するのか、いずれにしてもメーカーにはビジネスチャンスであることは間違いない。しかし、モリカケ問題でクローズアップされた「忖度」で接触を図りにくい状況になっている。

今のペースで行くとIRカジノ開業は2025~26年といわれているが、その頃再び忖度問題で国会が紛糾することのないように願いたい。

IRカジノが開業することで近辺のホールは影響を受けることになるが、野党関係者は「雇用の面も含め、これ以上パチンコ店を減らしたくない」という。

どういうことか?

「働き方改革、定年延長などの裏には介護保険の問題があります。介護保険がスタートした時は2800円でしたが、今や倍の5800円です。2040年には9800円になる試算もあります。年金支給を遅らせるためにも75歳まで働いてもらいたい。その点、パチンコの労働は単純作業で学歴もいらない。だから、パチンコ店でなるべくたくさんの人を雇用して欲しい」

AI技術の進歩で人がいらなくなる職業がどんどん増えることが予想されている。雇用が下がれば国の税収も下がる。

「特に地方でパチンコ店は重要な就職先の一つです。シルバー人材センターから派遣された人が年間300人は労災事故で亡くなられています。パチンコ店は、労災事故はほとんどありませんから、長く働ける環境にあるといえます」

野党関係者の個人的意見とはいえ、雇用面でホールが社会貢献していることを応援してくれる。

全国津々浦々にパチンコ店があると批判されるが、そうやって地方の雇用も支えていることを忘れてはならない。

メーカーにはカジノ用パチンコの開発で頑張ってもらい、その技術をパチンコ用に転用してパチンコ革命を起こし、パチンコ市場の活性化すれば、ホールの雇用貢献も続けられることができる。


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京大で開発中の依存症治療薬に期待

依存症問題ではお馴染みのハンドルネーム「元業界人」さんは、学生時代にパチンコに嵌り、大学中退後に、パチンコ関連会社に入社。自らが悲惨なパチンコ依存症を体験した後、現在は精神科の医療機関に勤務している。

シリーズで放送されているEテレのハートネットTV依存症の放送を見たコメントを再録する。

以下本文

ハートネットTV依存症の放送見ました。

パチンコ依存症、野球賭博によるギャンブル依存症の方についての内容。パチンコ依存症の方は、長崎の専門病院へ入院し、野球賭博の方は、専門施設へ入所。これらにより実際に回復するのかはわかりませんが、アルコール依存症や麻薬依存同様、なかなか回復が難しいのでないかと感じています。

番組を見ていて、野球賭博の方が田中氏に施設入所を勧められて拒むシーンがありましたが、精神科病院においても、明らかに疾患のある患者が入院拒否する状況に似ていると感じました。

病識のない患者が医療保護入院についての説明を受けたときに拒絶するのと似ているんです。番組内でもギャンブル依存症は否認の病と言われていましたが、まさしくその通りで、やはり病識の欠如があるように思います。

また、田中氏が解説していたように、ギャンブル依存症患者は、ギャンブルをやめたいと思っている一方で、やめたくないという相反する感情があります。

放送内のパチンコ依存症の患者の兄が話していた内容で、依存症当人に、パチンコは楽しいかと尋ねたときに、苦しいと答えたというエピソード。

苦しいのに、その苦しさから逃れるためにパチンコをしてしまう。そうやって現実逃避するための手段がパチンコであり、パチンコをしているときだけ、パチンコによる苦しさを幾分か和らげているように思います。

また、パチンコ依存症だけではないですが、依存症全般において、家族も共依存になる傾向もあります。

精神科において、ギャンブル依存症はまだまだ治療法が確立されておらず、入院適応とはなりにくい病気です。

現に、私が勤めている精神科には、ギャンブル依存症の患者はいません。ですが、先日も書いたように脳の機能変化があることを考えると、やはりギャンブルが脳に影響を及ぼしていることは明らかであり、疾患と捉え治療しなければならないと思います。

施設や自助グループだけでなく、薬物療法もあるようですが、アメリカにおいてもまだまだ難しいところのようです。

アメリカでは、オピオイド系が有効だったという話もあったようですが、数年前の検証では否定されています。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)なども臨床で使用されているようですが、結果ははっきりしていません。京都大学の鶴身氏の研究がより進み、有効な治療薬が開発されることに期待したいと思います。



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