「400台規模で年間1000台の入替を行っていますね。年間で2回転以上ですから、桁違いで機械を入替えています」(販社関係者)
なぜ、こんなことが低貸し専門店でできるのかといえば、売却益にからくりがあった。新台導入から2週間で4割を回収。残りの6割は機械の売却益でペイしている。しかも、販社との間で売却額が設定されていて、例えば、2週間後に中古市場では6000円に下がっている機械であったとしても、新台価格の半額ぐらいで買い取ることになっている。
売却価格が中古相場とは関係なく設定されているために、新台をどんどん入れ替えることができるわけだ。
この営業形態では海物語のような息の長い機械はむしろ不要で、どんな新台でもじゃんじゃん買う。新台効果が薄れる2週間が勝負なので、機械性能はどうでもいいということにもなっている。
この営業手法は新台導入が命ともいえる。常に目新しさを追求していくので、新台が出なくなった時が危うくなる。
大型店でこの方式を採用してしまうと、台数を埋める機種がないために、総台数をカバーしきれず、減台を余儀なくされることもある。
一時期流行った三即営業の亜流である。地域でどこよりも早く、ボックス買いで大量導入して、2週間後には半分は転売して、売却益を得る。ポイントは早目に売却して、売却益を稼ぐことだ。
この手法は販社の協力がなければ、成り立たない。あらかじめ中古になっても買い取り価格が決まっているために、機種によっては損することもある。
新台をじゃんじゃん入れ替える営業方法の対極にあるのが、ダメなスロット機は買わないで、その分設定6を入れる、という手法である。これはスロットだから通用する。パチンコはスタートを回したからと言って必ず大当たりはしないが、スロットなら6を入れれば、それなりの動きをしてくれる。
月1回のピーク時に必ず6をたくさん入れる日があることが、浸透していけば、ファンは前夜から長蛇の列を作ることになる。
ここでのポイントは信頼であろう。確実に6が入っている信頼があればこそ、ファンは列をなしてでもそのホールに打ちに来る。

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