怪人は若いコーラスガールのクリスティーヌ・ダーエに恋をしており、劇場側を脅迫してクリスティーヌに主役を歌わせた。怪人の思惑通りクリスティーヌは大成功を収めたが、舞台終了後に幼なじみのラウルと再会し、恋に落ちてしまった。
フランスの作家ガストン・ルルーによって1909年に発表された小説「オペラ座の怪人」は何度も映画化された他、劇団四季の演目の一つとなっている。
5~6年前「オペラ座の怪人」の版権をパチンコメーカーが買ったらしいが、お蔵入りとなっているのか、未だに発売されていない。
浮き沈みが激しいパチンコメーカーは、ヒット機種に恵まれるかどうかで、売上ランキングが目まぐるしく変わる。ヒット機種が出なければ上位メーカーでもたちどころに下位メーカーに転落する。
出す機械、出す機械が売れないと企画、製造の責任者までがすっかり自信を喪失する。そうなるとせっかくの版権も抱えたまま、なかなか世に出すことができなくなる。
キラーコンテンツだったヱヴァンゲリヲンもシリーズ作品を短いサイクルで出し過ぎて、すっかり飽きられてしまったように、キラーコンテンツ頼みもできなくなってきている。
日工組メーカーは東日本大震災以降、テレビCMを自粛し続けてきているが、「これが販売業績にボディーブローのように効いてきている」とメーカー関係者が指摘する。
「アニメ版権でしたが、自社内ではそんなにヒットするとは思っていなかったのですが、テレビCMをガンガン流したことで効果がありました。暫くパチンコを止めていた人や、新規ユーザーがCMを見たことでホールへ足を運びました。やはり新規ユーザーが増えない要因はテレビCMが打てないことにあります」
メーカーからはテレビCM復活の声が挙がっているが、タイミングを逸してしまった感はある。警察庁からはホールに対してのめり込み防止策の徹底が求められている現状で、メーカーがテレビCMを再開すれば、「依存症予備軍を増やす気か!」と警察庁の怒りを買うだけだろう。
では、今後、パチンコメーカーが目指す方向性とは何だろう?
「今のお客さんはデジタル抽選を信用していない。アナログ抽選方式の機械をもっと増やすこと。アナログ抽選機は小台数ながら完売しているように、ホールさんの関心も高い。後は20万円前後の機械を出すこと」(業界アドバイザー)
上場会社は20万円ぐらいの機械を開発することはないだろうが、下位メーカーなら十分可能である。むしろ、下位メーカーは低価格機でシェアを伸ばすチャンスがある。
さらに理想を挙げるとすれば、ホールの売上、粗利を無視した一般の人が楽しめる機械ということになる。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。