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店長職とは顔を売る商売だ

線路を挟んで駅の西口と東口で同じチェーン店が営業を続けている。東口は営業歴25年以上、西口は6年ほど。台数は共に600台クラス。店名こそ違えども地元客は同じ経営のホールであることは知っている。



共に全台各台計数機を導入。営業方法は同じで、スタート回数も変わらない。ただ、違う点は東口はパチンコは4円、1円、スロットは20円、5円に対して、西口店は4円と20円だけで営業してこと。共に高稼働ホールだった。



ところが異変が起こった。東口の店舗が2年前に比べ、平日の稼働が4割もダウンしてしまったのだ。西口は現状維持を続けている、というのに。



この違いは何か?



「西口はグランドオープンから3カ月間はガセイベントはなし。スロットは全台6を入れることもありました。薄利多売でメリハリを付ける営業が特徴で、信頼を築き上げていきました。お客さんがたくさんいる方に集まる傾向がある」(地元ユーザー)



玉を出しているかどうかは、共に各台計数機なので体感割数で推し量ることはできないが、1パチがない西口の方に東口の客が流れている、ということだ。



パチンコ業界が好況な頃は、売り上げが下がるより、稼働が下がったことを叱るオーナーが多かった。稼働が下がるということは、取り過ぎ=利益を上げ過ぎたことで、一度お客さんを飛ばすと戻すのに何日もかかるからだ。



出し過ぎてお客さんが減ることはなかった。勝ったお客さんは必ずその店に戻ってきた。



ところが、今のホール経営は稼働重視から圧倒的に粗利重視になっている。業界全体が粗利重視だからユーザーがどんどん減るのは当然の帰結だ。



しかし、前出の2店舗は粗利重視型経営ではないにも関わらず、一方の平日稼働が極端に下がっている。エリアのパチンコ人口が減ったしわ寄せが、東口店を直撃しているともいえる。



パチンコ人口が減る中で、店長の仕事は新規客の開拓よりも、自店のお客さんをいかにつなぎとめるかにかかっている。



そのためには、店長は事務所にこもっていないで、もっともっと現場に出るべきだ。常連客がどの台に毎日座るかも手に取るように分かるというもの。



店長と分かれば、「玉が出ない」と文句も言われることもあるだろうが、それはお客さんからのあいさつのようなもの。お客さんからのクレームの嵐は、むしろ「情報の嵐」と捉えれば、善後策も練れる。それを一つひとつ改善することがお客さんをつなぎとめることにもつながる。



店長職とは本来、顔を売る商売である。





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