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中高年の活用

今さらいうまでもないことだが、少子化で若年層の働き手が不足している。ブラック企業の烙印を押された会社には、アルバイトさえも応募しなくなってきていて、人手不足閉店に追い込まれるケースも出てきている。求人コストは上げる一方だ。



景気が回復すれば、需給バランスから不人気職種には、さらに人手不足に拍車がかかることは火を見るより明らかだ。若年層が集まらないのであれば、中高年を戦力として活用していくことにも本腰を入れなければならない。



関東圏のホールでのこと。



ホールスタッフの募集を見て、51歳の女性が応募してきた。応募してきた理由は、最近、この地に引っ越してきたばかりで、働き場所を探していた。しかも、パチンコ好きなので、好きなパチンコ店で働きた、ということだったが、これまでパチンコ店で働いたことはなかった。



店長は51歳という年齢に躊躇した。



「時給は安くてもいいから、1カ月間働きぶりを見てください。それで使えると思ったら時給を戻してください」と積極的だった。



その熱意にほだされて、51歳という年齢に目をつむることにした。



いざ、現場に出てみると、店長の想像をはるかに超える働きぶりで、「大当たり」と大満足している。



パチンコ好きということもあり、パチンコユーザーの気持ちが分かるので、よく気が回った。心配した体力は、日ごろから登山をしていることもあって、足腰はしっかりしていた。



何よりも客層の年齢とマッチしているので、お客さんにも好評だ。



最初は忙しい時間帯だけ入っていたが、本人も「フルタイムで働きたい」ということで早番をフルタイムで働くようになった。



「レジ打ちよりも時給で300円は高いし、何よりも好きなパチンコ店で働けることが楽しい」と両者にとっていい出会いとなった。



若年層が集まりにくい現実の中で、求人コストが上がるばかりなら、ここらで中高年女性にターゲットを絞った募集をやってみることも必要になってくる。



50歳過ぎると年齢制限に引っかかり、なかなか採用してくれる会社はない。パチンコの客層は年々高齢化していっているわけだから、中高年の従業員の方が安心感も生まれることだってある。



パチンコ業界を挙げて中高年の採用に門戸を開けば、前出のケースのように優秀な人を採用するチャンスが確実に上がる、というもの。



人材派遣会社も採用コストに悲鳴を上げている。働きたい中高年はたくさんいる。発想の転換で中高年に目を向ければ採用コストも下がる。





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