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多くの失敗を重ねて成功体験が語られるホールが強い

各台計数機が普及して何年も経つ。特に出玉演出をあまり必要としない1円コーナーでの普及率は高い。各台計数機は何よりも人件費の削減にもつながる。



最近の新店では1円は各台計数機、4円は玉積みというパターンが定着しつつある。



それでも全台各台計数機導入でグランドオープンして、成功しているケースもあれば、失敗しているケースもある。



5年前、首都圏の駅前にグランドオープンしたホールは、全台各台計数機を導入した。それまで1階で営業していたが、駅の再開発に伴い、タワーマンションの地下ホールに立地が変わった。



地下ホールというハンディもあった。1円はそこそこ客が付いたが、4円は1割稼働を切る惨憺たる状況だった。地元では名が通った強豪ホールで固定客もしっかり掴んでいたので、地下ホールになってもやって行ける、と踏んだ。



オーナーはここで決断する。



グランドオープンから1カ月で改装工事に入った。全台各台計数機だったものを4パチは玉積みに戻すことにした。



再オープンしたのは改装から1カ月後だった。



ところが、玉積みにしたものの、すぐには客は付かなかった。1円は各台計数機のままだがお客は付いた。ところが4円の稼働は釘を開けてもなかなか客が付かない。甘デジを回したり、コーナー開店をしたり、ともがき苦しんだ。



稼働が上がり始めたのは再オープンから半年が経過していた。元々、強豪ホールなので現在は安定した稼働になっている。



やはり首都圏で営業するチェーン店は、2年前、人件費削減を目的に全店、全台各台計数機を導入した。それまで5人で回していたホールを3人で回すことが目的だった。



このチェーンも地元では独占状態のホールなので、全台各台計数機を導入することに迷いはなかった。



最近、中間管理職から4円は玉積みに戻したい、という声が上がるようになった。



理由は平日の稼働が落ちてきたからだ。全台各台計数機では開けても、出している、という出玉感を演出することができない。



このチェーン店がある地区は土日や正月は異常なまでの稼働があるメリハリのある地区なので、その時は各台計数機が非常にありがたい存在となる。



「忙しい時は各台計数機で、暇な時は玉積みができれば一番いいのですが」(中間管理職)



12月にグランドオープンした大手のチェーン店が、わずか1カ月余りで改装休業に入ったことが話題になっている。この店舗も全台各台計数機を導入してのグランドオープンだった。



この大手のチェーン店の中には、グランドオープン時から全台各台計数機導入で成功している店舗もあるので、冒険ではなかったようだが、玉積みに戻すのだろうか?



成功体験が通用しない時代というか、多くの失敗も重ねながら成功体験が語られる人材がいるホールが強い。





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