このまま何もしないで手をこまねいていたのでは、遊技人口が500万人、あるいはそれ以下になるのも時間の問題だ。
何とかしなければいけないという思いは業界人なら誰しもが持っているのだが、具体的な行動に移すところが、なかなかない中で、ついに立ち上がったのがエースプロだ。
「業界のメーカーやホールの人と話す中で、既存のお客さんをどう大事にするかが、議論されるばかりで、新しいお客さんをどう取りに行くかの議論がなかった」と話のは同社のカズマ氏。

自分がパチンコを始めた学生のころを思い出すために、ドンキで6000円もする学生服や帽子買って来て、考えてみた。

そして、閃いた。

「われわれおやじが考えるよりも、学生の気持ちは学生にに聞くのが一番早い。そこで思い立ったのが、学生を対象にした学生がどうしたらパチンコに行きたくなるかを考えるコンテストです」(同)
題して「パチンコ未来コンテスト」。

賞金総額は77.7万円。優勝は33.3万円、準優勝は11.1万円、3位は3.3万円、と微妙な金額。そこは一切スポンサーに頼らなかった台所事情もある。
学生を対象にどうやって告知しているのか?
「リクナビに登録している学生を対象にメールで案内を送っています。応募のほうもまずまずの反応です」
学生がどうすればパチンコをしたくなるか、自由な発想がどんどん来ているようだ。
募集期間は1月30日から2月15日まで。
書類審査で予選を勝ち抜いた者が2月25日、東京・秋葉原のUDXギャラリーで開かれる最終審査に臨む。
「業界を救うアイデアもそうですが、まずは、こういうコンテストを通じて、学生さんにパチンコに興味を持ってもらいたい。興味がないということは遊技人口だけでなく、求人にも影響する。このコンテストをきっかけに、色々な団体も賛同してもらって、こういう輪をどんどん広げていきたい」(同)
小さなきっかけかもしれないが、こうした運動を地道に続けていくことも大事だ。
最終審査の模様は後日報告する。

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