パチンコ日報

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20万円を切る第三の機械が業界の未来を切り拓く

駅前のドミナント戦略でチェーン展開していた。店舗数は5店舗あった。駅から歩いて0分から5分の距離に集中していた。いずれも高稼働を誇っていた。



ところが、高稼働を誇っていたドミナント戦略にも陰りが見えてきた。



中でも駅から一番離れている店舗の稼働が特に悪くなってきた。平日は15%、土日でも30%程度の稼働しかない。



低玉貸し戦略も1円→2円→1.75円とチャレンジしてみたが結果は出なかった。



「こだわりの営業を続けてきたが、どんな策を労しても稼働を1.5倍にすることはできないので、諦めがついた。これ以上やっても儲からないのなら閉めてもしょうがない」



そこで下した結論が閉店だった。



遊技客が多い時は、ドミナントでも全店が潤った。ピーク時は4号機時代だった。遊技客が減れば、チェーン店同士での客の奪い合いになる。ということは、釘を開けることに意味がなくなる。その煽りを受けたのが駅から一番遠い店舗だった。



財務体質がしっかりしているホールなら、1店舗閉めても影響は少ないかもしれないが、中小ホールで1店舗閉めるということは死活問題になる。客がいなくなってもしがみつくしかない。



かつては優良店舗だったが、遊技客が減ることで優良店舗でもなくなる。



今回の閉店は2015年を象徴することになりそうだ。遊技客が減る、ということは相対的に人口が多い都会のホールであろうと関係ない。



今の若者はパチンコなどには興味を示さない、と遊技人口を増やすことを諦めてしまえば、業界も終わりだ。



コメントの中にこんな意見があった。



「私個人としては、『パチンコをすることのバカらしさ』に、多くの人間が気づいたからではないかなとも考えております。誤解されても困るので、一応付け加えておきますが、勝てないからバカらしいという意味ではなく、パチンコをするという行為自体がバカらしいという意味です」



この人の考え方では勝ち負けの問題ではなく、今のパチンコそのものが「つまらない」と指摘しているようなものだ。



ここは今の遊技機のあり方にも大きな問題が潜んでいる。



液晶一辺倒ではなく、ハネモノでも、権利モノでもなく、第三の全く違ったゲーム性のパチンコをメーカーが開発することが望まれる。



遊技機規則の壁はあることは重々承知している。



しかも、価格は20万円を切ること。



難題だが、これをクリアすれば、業界の未来も拓ける。







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船頭多くして船山に登らないためには…

スカイマークが一躍注目を浴びたのは、昨年4月に発表したミニスカ制服だった。それまでの同社の制服はポロシャツとズボン、と至って実用的なスタイルだけに180度方向転換したセクシーミニスカ制服は、「セクハラ制服」と社内でも導入に際して一悶着あった。



想定外の反論に、西久保社長は「目立つように広告の一環として用意した。スカイマークは国内線において38歳までをCAの職務定年としており、若くて元気なスカイマークをアピールしようと思った。着たくない人には当然強制していない。20年前、JALが747を初めて入れるときに、ほとんど同じ丈のユニフォームを採用しており、前例はある。保安上も問題はないし、セクハラの問題が起こるとも思っていない」と反論した。



1996年、旅行代理店のHISの澤田社長らの出資によって設立された格安航空会社スカイマークは、業績低迷から2004年にインターネットプロバイダーのゼロの西久保会長が増資を引き受けて、同社の社長に就任した。



客室乗務員の制服をポロシャツにして、地上勤務を兼務させ、石垣島や宮古島路線を片道5000円という破格で提供して遠方のリゾート地を身近なものにさせるなどの経営努力で、2008年には黒字を出した。



ところが、格安航空会社との競争、円安による燃料費の高騰、エアバス社の大型機の購入を巡ってトラブルが発生して、多額の違約金を支払わなければならないことから、経営が傾きかけていることが分かったのが昨年夏のこと。



今年に入って東京地裁に民事再生を申請すると共に、西久保社長は責任を取って辞任する。



このスカイマークの一連の騒動を見ていて、「パチンコ業界の大手ホールとダブる。一歩間違えたらスカイマークになる」と指摘するのは業界事情通。



この事情通は宝くじで80万円ほど当たり、昨年、スカイマークが1株290円時代に全額をつぎ込んだ。救世主が現れたら株価が高騰する、との読みからだった。



290円から一気に190円まで下がったかと思うと380円に高騰するなど乱高下を繰り返し、300円で売ったので損はしていないが、その分スカイマークの動向に注目していた。



「地方へ出店した新店が思った数字が叩きだせない。今までのやり方が通用しない。今後の方針が上で決まらないので、下が困っている、という話が複数から漏れ伝わって来ます。稟議がなかなか下りない、というのがその表れです」(同)



船頭多くして船山に登る。



この諺のようにならないことを祈る。





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中高年の活用

今さらいうまでもないことだが、少子化で若年層の働き手が不足している。ブラック企業の烙印を押された会社には、アルバイトさえも応募しなくなってきていて、人手不足閉店に追い込まれるケースも出てきている。求人コストは上げる一方だ。



景気が回復すれば、需給バランスから不人気職種には、さらに人手不足に拍車がかかることは火を見るより明らかだ。若年層が集まらないのであれば、中高年を戦力として活用していくことにも本腰を入れなければならない。



関東圏のホールでのこと。



ホールスタッフの募集を見て、51歳の女性が応募してきた。応募してきた理由は、最近、この地に引っ越してきたばかりで、働き場所を探していた。しかも、パチンコ好きなので、好きなパチンコ店で働きた、ということだったが、これまでパチンコ店で働いたことはなかった。



店長は51歳という年齢に躊躇した。



「時給は安くてもいいから、1カ月間働きぶりを見てください。それで使えると思ったら時給を戻してください」と積極的だった。



その熱意にほだされて、51歳という年齢に目をつむることにした。



いざ、現場に出てみると、店長の想像をはるかに超える働きぶりで、「大当たり」と大満足している。



パチンコ好きということもあり、パチンコユーザーの気持ちが分かるので、よく気が回った。心配した体力は、日ごろから登山をしていることもあって、足腰はしっかりしていた。



何よりも客層の年齢とマッチしているので、お客さんにも好評だ。



最初は忙しい時間帯だけ入っていたが、本人も「フルタイムで働きたい」ということで早番をフルタイムで働くようになった。



「レジ打ちよりも時給で300円は高いし、何よりも好きなパチンコ店で働けることが楽しい」と両者にとっていい出会いとなった。



若年層が集まりにくい現実の中で、求人コストが上がるばかりなら、ここらで中高年女性にターゲットを絞った募集をやってみることも必要になってくる。



50歳過ぎると年齢制限に引っかかり、なかなか採用してくれる会社はない。パチンコの客層は年々高齢化していっているわけだから、中高年の従業員の方が安心感も生まれることだってある。



パチンコ業界を挙げて中高年の採用に門戸を開けば、前出のケースのように優秀な人を採用するチャンスが確実に上がる、というもの。



人材派遣会社も採用コストに悲鳴を上げている。働きたい中高年はたくさんいる。発想の転換で中高年に目を向ければ採用コストも下がる。





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魅力的な市場とパチンコ店としての立地

「パールショップともえ町田609」がコンコルド町田の跡地にグランドオープンしたのは昨年4月25日。同店は千葉、茨城、埼玉でチェーン展開するともえグループのカクタが運営する店舗で、東京初出店となった店舗でもある。



ともえ町田店から距離にして50メートルほどの距離に、昨年12月26日にグランドオープンしたのが「マルハン町田店」だった。位置的にはお隣さん同士という感じだ。



ともえはオープン以来、4円パチンコと20円スロットのみの営業を頑なに続けている。一方、グランドオープンから1カ月目の1月26日から改装工事のために休業したマルハンは、4パチ、20スロの他、1パチ、5スロも設置して、ともえとは営業スタイルを変えていた。



マルハンがオープンしてともえの稼働は落ちたものの、マルハン自体もオープン2週間目にして稼働が半分に下がった、という。



町田事情に詳しい業界ウォッチャーはこう話す。



「ともえの平日、昼間の稼働は3~4割で、夕方からは5割程度というところです。土日は7~8割にはなりますが、平日は決して言い稼働とは言えません。それを見たマルハンは1パチと5スロでも集客できないので、このままではダメだと思ったのでしょう。でも、人数的には閉店するとは思ってもみませんでした。新台の大量入れ替えでもすると思っていただけに、1カ月で閉めたのは意外でした。ともえに対抗するためには出玉演出が一番効果的な訳ですが、全台各台計数機ではそれも出来ませんでした」



突然の閉店でネットでは行政処分を喰らったなどと根拠のない噂が流れているが、1カ月で閉めるということはそうした風評被害を生むことにもなる。



ともえとマルハンの社風の違いもある。



ともえは、茨城県の田んぼの中とか、客のいないような場所で出店してきた実績から、農家のお客さんが多い地区では、農繁期や天候で集客が大きく左右されるようなことも経験してきている。つまり、地域一番店が至上命題ではない。



一方のナンバー1戦略のマルハンとしては、地域一番店になることが課せられている。今のやり方では地域一番店になることもできないので、根本的な立て直しに入ったものと思われる。



「改装の決断はかなり早かったと思います。釘を見ていたら1月中旬からは客を付ける努力の跡がありませんでした」(地元客)



町田は魅力的な市場であることには違いないが、いくら駅前といえどもパチンコ店の立地としてどうなのか、ということでもある。





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過疎の田舎町で4パチが復活

そのホールは県境の山間部にある。



今から10年ほど前に6つの町が合併して市に昇格した。人口は約3万人。といっても、町村合併によって膨れ上がった数字で、高齢化が進む過疎の町で、商圏人口は1万人を切る。



総台数は260台。営業歴は20年ほどが経つ。町内にホールは2店舗。地方でよく見かける昔ながらのホールだ。



昨年11月、このホールの立て直しが図られた。



営業方法は4円パチンコと20円スロット。立て直す前もこのスタイルで営業をしていた。その理由は1パチをやりたくてもユニットを買い替える2000万円の予算が捻出できないことにあった。



推して知るべし。



こういう状況だから立て直すための営業予算もほとんどない状態での船出となった。



立て直す前はピーク時で20人ほどの稼働だった。それがこの2カ月間でピーク時に100人を集客するホールに生まれ変わった。しかも、4円と20円の営業のみで稼働を付けているのだから驚きだ。



予算もないホールがどんな方法で蘇ったのか?



「パチンコはみなさん特殊な商売だといいますが、違います。パチンコも一般の商売も皆同じです。お客さんは楽しむためにパチンコをするのですが、お客さんが望むことと店が提供することが乖離していることが今の結果です。お客さんが望むことを提供するだけです。今のホール経営者は機械を含め、一過性のものを追い求めすぎです。今回やったことといえば、交換率を30個交換から38個交換に変更したぐらいです」



限られた営業予算での立て直しがスタートした。38個交換にすることで、お客さんがストレスを感じるようなスタートにしていない、ということだが、それだけで集客が回復するとは思えない。





「こちらとしては回しているつもりだったのですが、お客さんの顔を見ると2日間とも納得していない。商売はお客さんの顔色を窺いながらするものです。それならお客さんが納得するまで回しきろ、と。今日よりも明日、明日よりも明後日と期待感を持たせることで、朝は行列が始まりました」



等価交換では回し切ることもできないが、38個だから店側も安心して回せる。加えて、回しても田舎なのでプロ集団が来ることもない。



「今のホールはお客さんが嫌がることを全てやっている。一世は人の苦労を知っていたが、今の二世は人の苦労を分かっていない。それが今のパチンコの崩落の始まり。人の気持ちが分かればパチンコは必ず復活する」



田舎町で4円パチンコが復活している現状を業界としても見習いたいものだ。やはり等価営業からの脱却が求められる。









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