パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

ジャグラーの攻略詐欺にご注意

ある業界関係者が新宿を歩いていて、中年男性からこう声をかけられた。



「ケータイの中にある写真を買いますよ」



普段だったら無視するところだが、話を聞いてみる気になった。



中年男性は自分の趣味で写真を買っているということだったが、内容はお察しの通りだった。



「顔とあそこが写っていたら3枚1組で3000円。動画なら長さによって値段は違いますが、1~2万円で買います」



声をかけるのは主に若い男性で、ナンパした彼女の裸の写真を撮影しているケースが高いからだ。



小遣い稼ぎに若い子は結構、売ってくれる、という。



その場でマイクロSDカードの移したり、スマホの場合は持参しているパソコンにメールで送ってもらい、その場で現金を支払う。



これは売買契約が成立して現金も支払われるので詐欺ではない。ところが、最近、都内のホールに出没しているのがジャグラーの攻略詐欺だ。



手口はこうだ。



ジャグラーを打っていた老人客が店の外へ出てきたところで、こう声をかけてきた。



「ジャグラーがペカリやすくする方法を教えるますよ」



値段を聞くと最初1万円といっていたが、それが8000円になり、5000円にまで下がった。



5000円という価格設定がそれほど高くもなく、払っていいかな、と思わせる絶妙な価格だ。



その昔、攻略詐欺の中には、事務所に連れて行き、裏基板を仕込んだ機械で詐欺を働いた。



いわれた通りに打つと大当たりするので、すっかり信じ込んでしまい、20~30万円を払う人もいた。



さて、ジャグラーの攻略方法だが、これがお年寄りでも分かり易い。



本当は5000円で買ってしまった常連客が、ひっかかった常連客の話として、店長にこう打ち明けた。



「大当たりした後で、3枚コインを入れた後で、1秒以内にレバーをダブルクリックする。それを128回繰り返すと光り易くなるらしい」



128回も回していたら、そりゃ1回ぐらいは光ることはあるかも知れない。



この手の攻略詐欺に引っかかった人は、警察に被害届けを出しにくい。



そりゃ、そうだ。不正な方法で玉やメダルを出そうとしているのだから、犯罪行為だ。



私は犯罪を犯そうとしていました、ということを白状するようなもの。



何より5000円では被害届けも出しにくい。



攻略方法を売る側も1万円なら例えば、4人に売れば4万円、5000円で売っても2万円になる。



このジャグラー攻略詐欺がいつ頃から横行するようになったのかは、定かではないが、ホール側としては、お客さんが引っかからないように、注意喚起を促すポスターを貼ることだ。



常連客からこの話を聞いて以来、監視カメラでジャグラーコーナーを注視していたらおばちゃんが、一生懸命レバーをダブるクリックしていたそうだ。



それとなく、聞いてみたらこのおばあちゃんは8000円で買い、攻略方法を書いた紙までもらったらしい。



早くポスターを貼らないとレバーが壊されてしまう。



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母の日、総付け景品でカーネーションを断念したホール

産業を育成するには所管は経済産業省がいいのだろうが、パチンコ産業が風俗営業法で縛られている限りは、警察庁から逃れられることはできない。



警察の仕事は違反があれば取り締まる。違反をしないように行政指導していく。そこには産業を育成する考えは毛頭ない。



上場したダイナムが株価を上げようと思えば、1店舗の売り上げや粗利を増やすことを考えるよりも、店舗数を増やすことを考える方が手っ取り早い。



だからか、ダイナムの物件探しは凄まじいらしい。



5月12日は母の日だった。



ホールでもカーネーションをプレゼントしたホールもあったようだが、東北で営業するあるホールは、所轄に事前相談した結果断念することになった。



カーネーション1輪は158円~198円。総付け景品の200円以内にも合致するもので問題はなかった。



所轄の担当はこう迫ってきた。



「2本渡したら違反になるからな。1本しか渡さない自信はあるのか?」



そういわれて店長は悩んだ。



常連客から「自分の母親と嫁の母親に贈りたいから2本くれと」とお願いされた時、従業員が徹底して断りきれるか。



客の中にはわがままで、図々しい客もいるので、必ず2~3本欲しい、という客は現れる。



その時、「1本しか渡せません」と断れば、客が不快な気持ちになり、トラブルの原因にもなったりする。



警察の指導で1本しか渡せません、ともお客に説明するわけにもいかない。



さらに担当は追い討ちをかけるようにこう言い放った。



「女性だけにプレゼントするのは偏りがあるから問題だ」



店長は心の中でこう叫んだ。



「男性客に渡しても、プレゼントするのは自分の母親だったり、奥さんだったりする。何と頭の固い課長なんだ」



最初に、「2~3本渡してはいけない」と釘を刺された時点で、この課長にお伺いを立てたことが間違いだと気づいた。



所轄にお伺いを立てたとき、所轄はOKであってもいいとはいわない。玉虫色の回答を出すのが通例だ。



今回のケースでは事前相談していなければ、後から噛み付いてくる担当課長だった。



相談してもダメ、相談しなくてもダメ。



「こんながんじがらめの業界が発展するわけがない。釘調整がダメというのなら早く釘調整のいらない機械を出して欲しい」と店長は投げやりな気持ちになった。



一番の不満は所轄の担当によって判断がマチマチ、ということだ。



今は担当課長が1日も早く転勤することを願うだけだが、これでは根本的な問題が解決されたわけではない。



全国で統一基準が欲しいところだが、その場合は一番厳しいところが基準になる。



射幸性こそがパチンコの命である。



この射幸性を商売にする限り、風営法から外されることはない。





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業界のキラーコンテンツは時代が止まっている

ハンドルネーム「タガイタイ」さんは、話の内容からして大学の先生のようです。業界のキラーコンテンツといわれるものも時代が止まっている、と指摘する。



以下本文



【キラーコンテンツ】とは、《特定の分野を普及させるきっかけとなるような、圧倒的な魅力を持ったもの》という事ですが、はたしてパチンコやスロットの新台がそのような意味を持っているでしょうか?



【キラーコンテンツ】【大型版権】とセールスコピーには登場しますが、メーカーは本当にそう思っているのでしょうか?



学生への講義の中で、【BS】で得た内容を【KJ法】で纏めるという見本として《ヒーローの条件》を列挙させるという事をしたことがあります。



《北斗の拳》《ワンピースのルフィ》《ウルトラマンタロウ》《ドラゴンボウルの悟空》を挙げ、それぞれから連想することをBSさせたのです。



私としては、『百烈拳』『愛を取り戻す』『悪魔の実』『海賊王になる』『カメハメ波』『スペシウム光線』『宇宙から来た』、、、



色々出てきた内容を《必殺技》《目的》《性格》等にグルーピングしていく手法を教える予定でした。



今の学生(20歳過ぎ)は、《北斗の拳》って知らないのです。



ストーリーなんて全く知りません。



ですから登場人物もチンプンカンプン!



《ウルトラマンタロウ》はパッと見すぐわかるウルトラマン系統だと思ったのですが、この子等の時代って《コスモス》や《ジャスティス》の時代でした。



流石に、《ルフィ》や《悟空》は知っていましたが。



最近、大型版権として騒がれた《ガンダム》ですが、《エヴェンゲリオン》とごっちゃになっている人が多かったですね。



《ガンダム》にしてもテレビで興奮して騒いでいる芸人達にしてもアラフォー世代でしょ。



若い子は知らないのです。



最近の新台を見渡しても、そのほとんどが40歳以上、あるいは正に60~70歳がターゲットでしょう。



【キラーコンテンツ】どころか版権の対象が古すぎる!『世紀末救世主!』世紀末って何年前だということですよ。



はっきり言って、単なる焼き直しでしょう。



《冬のソナタ》も旬の時期って2002~2004くらいでしょう。もう10年ほど前なのですよ。



《海物語》なんて、チョコチョコっとしたマイナーチェンジで10数年やってるのですから、よく皆さん厭きないのだなと思います。



《ギンパラ》なんて夢よもう一度でしょう。



以前に、パチンコ業界は時間が止まっていると書きましたが、このようなこともその一つだと思うのです。





追記



このエントリーが2ちゃんねるでは、2ちゃんねるから勝手に盗用したことになっています。



これは、「扱いが分からなければ買うな!」のエントリー対するコメントで、5月10日12:16に投稿されたものです。



ご本人が日報にはコメントしていない、ということから2ちゃんねるから盗用していることになっていますが、同じ文章が日報に送られてきたものです。



ということは、ご本人ではない方が2ちゃんねるからコピペして、日報に投稿したことが考えられます。

通名を捨て朝鮮系日本人として生きる覚悟

トミナガ氏の寄稿を読んで、ハンドルネーム「ぱちんこふぁん」さんは、在日3世の心情を露呈してくれた。北朝鮮籍から韓国籍に変えたが、今は日本国籍を取得しようとしている。その時は朝鮮系日本人として。



以下本文



私は、3世で民族学校で学んで今40才にいたるが、日本人から差別を受けた覚えがない。



逆に民族学校ではいじめを受けた。

いじめや差別の理由は地域や世代でいろいろで難しい問題だと思う。



とにかく、十把一絡げにことを取り扱うのは愚かなことだと思う。

それこそ差別、逆差別の大義名分となる。



自分は昔は北国籍で30代になって南にかえた。



理由は仕事の都合で。



なぜ、日本国籍をとらなかったといえば、親戚、友人の目があったからで現在自分が在る一番身近なコミュニティから、それこそ村八分にされるのをおそれたから。そして、別に日本国籍をとってもとらなくても問題がないからだった。



自分は「帰化」という言葉嫌いだ。



自分のイメージだと「日本人に帰る」「日本人に化ける」と感じるから。



なのであまり使いたくない。

国籍取得で十分。



自分の仕事仲間や友人は90%が日本人で、すべての人が自分のことを在日と知っているが、だからといって人間関係がこじれることはない。



そもそも、もし差別するような人間だったら一緒に仕事もできないし、酒も飲めないだろう。



いいやつ、悪いやつに国籍なんて関係ない。



自分は日本の文化や歴史が好きだ。それこそ、朝鮮韓国より大好きだ。



アニメが好きで、漫画が好きで、坂本竜馬を敬愛し、戦艦大和の最後に涙する。なによりこんな住みよい国はない。



だからといって、出自を変えることはできない。



自分の両親は朝鮮人だということは否定できないし、出自の否定は、永久に自己の否定になる。



自分は前にここで、業界の在日が率先して日本国籍をとって「朝鮮系日本人」として在日の規範となってほしい、といった。



自分ができないからといって、余裕があり、目立つ業界人が率先すれば後に続く者も増えるだろうと思ったからだ。



調子のいい話だと後悔した。

ひとそれぞれ事情が違う。

自分ができないからといって他人任せでは情けない。



自分は、日本国籍を取得することを思案中である。



もし、取得したらいまの通名は捨てるつもりだ。



父母から受け継いだ朝鮮名で日本国国民として、朝鮮系日本人として生きていけたらと思う。



また、それが許される社会であればと思う。





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業界の救世主とは何か? その8(最終回)

景気の良い時代から今日まで、ホール規模の大型化が進みました。



その傾向に比例するかのように、お客様全体を一括りする営業が当たり前に。



しかしその営業方法も、ホール営業全般的に通用しない時代になりました。



各ホール企業は、更なる営業手法を模索しながら、独自の営業手法を確立する努力を行なっています。



しかしながら、大手ホール企業の郊外店舗等を含めた、人口過疎部では、4円パチンコの稼働低下に歯止がかからない状況も散見されます。



東日本大震災の直後に、私の旧ブログには、全国のホール管理職から連絡が入り、その数は150にもなりました。



そうしたホール企業の皆様からの情報を含め、4円パチンコの状況悪化は、数年前から危機的状況になると、多くのホール関係者の一致した見解がありました。



この状況下で、ホール店長クラスは、どのような対策ができるのか、日々研究をしています。同時に私への相談も絶えません。



私自身は、ホール企業への単独コンサル営業(行為)はしていません。コーチ等を含めた契約に対して付加価値的にホール企業へアドバイスを行なっています。



そんな中で、成功した事例を紹介しながら話を進めていきたいと思います。



蜻蛉の親爺様がコメントの中で「見微知著」と書かれていました。



見微知著(けんびちちょ)=芽生えを見て、全体の姿をつかむ。ちょっとした手掛かり、ヒントから全体の方向や本質を見抜くこと。



この言葉、一時期座右の銘にしていた時があり、これこそ向上心のきっかけになる考えかたであります。



どんな有名な偉大な発明家も、全員が見微知著から始まっています。つまりホール業でも同じ事が言えます。



前回の続きです。



1.甘デジコーナーの固定客リストの作成。



60台ある4円甘デジのバラエティーコーナー。

機種によって台数は1台~12台とバラバラだが、設置機種全種の固定客をリスト化。



前回ここまで書きましたので、多くの店長さんは「固定リスト」についてお考えになった事でしょう。



ここで店長さん以上の役職者に質問をしてみましょう。



■皆様のホールの「固定客」「準固定客」「未固定客」の比率は?



■「固定客」のうち、4円甘デジコーナーの比率は?



■「固定客」や「準固定客」「未固定客」の定義とは?



私のセミナーでは、この質問以外にも多くの投げかけをします。



こんな質問もします。



■ホール業はお客様に何を売っている商売ですか?何の対価に遊技料をお支払い頂くのでしょうか?



多くの管理職が答えられない質問では、私のセミナーで必ず出すものでこんな質問もします。



■一日1万円の遊技代金をお支払い頂くお客様を一日あたり一人づつ増やしていったら、一年後の年商はいくらアップしてますか?



この他の質問も含めて、こうして考えを深くして行くだけで、業績は必ず上がります。



私はサラリーマン店長時代をはじめ、フリーになって請け負ったホールの全ての稼働を上げてきました。



今迄、現状維持や稼働を下げた事はありません。



その中の手法として、数々の戦略があります。

今回は、イベントや新台入れ替えや店舗改装など、小手先だけの手法は除いた話をさせて頂きます。



まず最初に基本的な内容をクリアにしてみましょう。



パチンコ店では、お客様に何を売っていますか?



この答えは様々な内容が出てくるでしょう。



そこで私が、重要な答えを先に書きます。



今から10~20年前のパチンコホールは、お客様に販売していた重要な部分には「期待感」がありました。



つまりホールはお客様に「期待感」を買って頂いていたのです。



その期待感の一部は今でも引き継がれていますが、環境の変化に適応したのか一部が変化してしまい、ホールが期待感を販売出来ない環境になってきました。



期待感は「絶望感」や「悲観」と隣り合わせで、いや隣り合わせというよりも、同じと言えるでしょう。



それがパチンコ=ホール業なのです。



パチンコ=ホール業=期待感≒絶望≒悲観≒お客様



今は上記の公式になります。



以前は、期待感が大きくて、それがお客様に支持されていました。

昔は、「あの機種が打ちたくて」あす朝の開店を待ち遠しいと思った経験のある往年のファンが大勢いらっしゃった。



期待が大きければ大きいほど、朝開店前に店先で並んでいられる。



朝一で「あの機種で遊びたい」「あの台を確保したい」「モーニングを取りたい」等、様々な期待感がありました。



期待=「夢」なんです。



昔は、5000円投資して3000円儲かれば満足できる時代でしたよね。赤提灯1回分儲かれば、サラリーマンの多くは満足でした。



小さな夢=小さな金額、でも実現可能な夢がホールにあったのです。



では、今はどうでしょうか?



昔の夢の代わりになっているのが、「1円パチンコ」や「4円甘デジ」です。1パチや4円甘デジの役目は大きくて、これがパチンコファンを支えている面があります。



私はパチンコ=ギャンブルだと思っています。

これはCR機が登場してからの考えです。



一時期、500分の1の機種がありましたが、お客様はそれでも追いかけていました。この時からパチンコはギャンブルになりました。



CR機と並行して現金機があった時は、ギャンブルと娯楽が混在してお客様の多様化を産みました。



実はパチンコ機がギャンブル化する予兆がありました。それは「一発台」です。



しかし、一発台は4000~5000発定量でしたので、実現可能なギャンブルでもありました。

初期投資は今の機械よりも少なくて、ハラハラ感が楽しめた時代でした。





話を戻します。





今は、ホールに来場されるお客様は、どのように分類されるのでしょうか?



分かりやすく区別します。



1.金儲け



2.時間潰し



3.パチンコが好き



4.その他



1.は、金儲けの期待を感じるから来店されます。これにはプロやセミプロ、ウチコも含まれますが、メインは一般お客様が、少しでもお小遣いを増やしたいと思う願望があるはずです。



2.は、遊技をただ楽しみたい、とか、淋しいから、とか、一人の時間が欲しい、とかがあります。



3.は、お気に入りの遊技台で遊びたい、新しい遊技台を試したい、等のお客様です。





そんなお客様層1.2.3で共通している点はなんでしょうか?



それは「期待」なんです。根底には必ず「期待感」があります。



この期待感が重要で、ホール側が創り出す重要な要素なのです。



この期待感があるホールと無いホールが明暗を分けます。



大体、稼働は悪いホールは、そのホールに期待するお客様が少ないから稼働が悪いのです。



お客様に期待感MAXを提供するには何が必要を今一度考えてみませんか?



過去に寄稿したコスト管理シリーズは、あの当時まで無駄が多い業種であったホール業について書いたものです。



先日も書きましたが、あれから4年、地道にコストについて社内検討したホール企業は、社員全員で無駄とは何か?コストとは何かを身につけました。



当時イニシャルコストやランニングコストの単語を知らないでいた従業員は、今では副主任や主任、店長となり、無駄を自然に考えるように。



無駄とは、購買関係だけでなく、行動(動線)にもあると再認識して下さい。

それと重要なのは、無駄な機械活用です。



無駄な機械活用とな何か?それを一度考えてみて下さい。

この場で、それを詳しく説明すると、経営を無視したアンチがコメントをすると思いますので、別の機会にお知らせできればと思います。



さて、本題に入ります。



1.甘デジコーナーの固定客リストの作成。



2年前からと3年前から実施しているホールは確実に実績を上げています。



最初は、どうやってリストを作るんだと思われた管理職もいましたが、案外簡単にリストは作れるものだと思ったと言います。



この数年、稼働や集客に有効なのは「新台」と「出玉」ですが、これに「粗利」と言う経営上必要な数字を加えると、現場では雁字搦めになります。



低貸玉交換時代は、多くのホールが稼働重視の戦略をとっていました。

稼働が落ちるとオーナー自ら「何をやっているんだ!出せ出せ!」と激を飛ばし、新装開店で出ないと「馬鹿者!」と店長が怒られる時代でした。



そんな時代は去り、労働者の賃金は下がり続け、パチンコは等価交換時代に入り、稼働を追えるほど資金が潤沢なホール企業は少なくなりました。



稼働を上げたいと思うのは、全国の店長全員が思う事です。

どこの店長だってお客様の笑顔が見たい。

(色々こんな事を書くのは、お客様の立場の読者がいるからです)



お客様の不満は、コメントを拝読していると分かりますし、それ以前に多くの業界人は感じています。



そんな状況下で、お客様に出来るだけ多くの期待感を販売するには、各ホールに合った戦略が必要なのですが、最近はそれを考える暇も余裕も無いホール管理職が大勢いるのです。だから、この寄稿を書かせていただいています。



固定客リストを作るとどんな効果が出るのでしょうか。



(1)ホール管理者達に意識が変わります。



本来、機械の調整は、人を見て(お客様を見て)、その流れを読みながら調整するものでした。



(先日掲載されたトミナガ氏の釘講座ですが、あの内容でさえ間接的にパチンコ日報へ指導が入ったので、ここでその調整を詳しく書きませんが、店長関係者なら分かると思いますので、考えながら読み進めて下さい。)



しかし現代は、多くの管理者は数字だけしか見ないようになりました。



機械のデータを眺めるだけでは、稼働が取れない時代に入るようになると、数字だけでは集客や業績アップは無理と感じているはずです。



お客様は、どうして皆さんのホールへ来店されるのでしょうか?

イベントや新台入れ替えに頼り切った経験のある店長は、もう一度考えてみませんか?



お客様の来店機会理由とは?



・あの機種があるから



・職場や家から近いから



・出るから



・相性が良いから



・ホールの雰囲気が良いから



・仲の良い常連が多いから  



・他



今回の寄稿で重要なのは、最初に書いた「あの機種があるから」です。



好きな機種が無ければ、お客様は中々遊んでくれませんよね。これは今も昔も同じ原則です。



その機種はお客様により違いますが、自分の店舗に設置されている機種、お客様からの支持がどのくらいあるのか?それを別の角度から見ると言う重要性を説きたいのです。



この話をすると、何人もの業界関係者は「アウト数そのものが支持を示す客観的なもの」だと言います。確かにそれは正解です。

ただ、それは常連さんの顔があまり見えません。



私が主張するのは、常連さんの顔を見る重要性です。



ホールの売上は、一人ひとりのお客様の集合体です。

集合的な数字を見るなら、その奥の個々を見るともっと丁寧な営業ができるのです。



なのに最近のホール運営は、お客様を一括りにしている営業に慣れてしまいました。その結果が安易なイベントや新台入れ替えではないでしょうか?



ホール業の面白い点は、出せばいいのでは無い点です。



私のブログか、パチンコ日報か、どこで書いたか忘れましたが、ここでその例を一つ上げるならば、こんな例があります。



ずいぶん昔の話ですが、エキサイトとアレジンがあった時代です。主流は40玉交換時代。



損益分岐点は16割。



この時の私が管理していたホールの平均割数は、13・5割~13・8割でした。



そんな中、上記の二機種の営業は、12・6割~12・7割でした。

なぜ?



この割数が、一番「売上」「稼働」「粗利」が取れたからです。



前任の店長や、当時の他の店長の考えは、波の荒い機種(お客様が負けた時の金額が多い機種)は、出せば稼働が取れると思っていた時代でした。



しかし、上記二機種については、その傾向が違うと私は考えました。



ある日の事です。

上記二機種の割が暴れて赤字営業になりました。



この日のアウトは他の日よりも悪かったのです。

もちろん売上も粗利もダウン。



分析した理由はこれです。



この機種に関しては、お客様は、出なければ追い続け、出たら(自分の納得する玉数)止めてしまうのです。



簡単に言えば、出たら即ヤメする傾向が強い機種は、出玉が良い=稼働が高い、とは言い切れないのです。



こうした経験から、各機種の固定客リストを作る事により、見えないホール状況が見えてきます。







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