日工組主導のECOパチであるが、ホール側や打ち手にそれなりのメリットがなければ導入が進まないのは、プリペイドカードのことを振り返れば分かる。
では普及の要因になるメリットとは何だろう?
「はっきりいってメリットはない。メーカー筋でもエコパチについては懐疑的な見方をしている。大手ホールが試験的に入れるといわれていたが、景気が悪いので今は尻ごんでいる」と語るのはエコパチウォッチャー。
エコパチが普及したあかつきには、玉と玉箱メーカーが大打撃を蒙る。一つの業態が消滅してしまうだけに、変革を望まない人たちにとっては、このままフェードアウトして欲しい案件である。
「パチンコを海外に輸出するのなら、釘調整も不要なエコパチはメリットがあるが、10年以内に普及するかどうか。メーカーも封入式の特許問題で足並みは揃っていない。そんなことよりも、4円の稼働が落ちているときこそ、4円の稼働を上げることを考えなければならない」と話すのは設備メーカー関係者。
各台計数機が普及するに従って、ホールが求めているのは出玉演出だ。ランプや液晶を使って玉箱の数を表示したり、台間サンドの部分に擬似玉箱を設けて出玉演出の努力を行っているが、迫力の面ではどうしても見劣りする。
実物の玉箱演出に取って代わる出玉演出を設備メーカーの方では考えているようだ。
これで4円の稼働アップにつながるとなれば、ホールもこぞって導入する、というもの。
11日にはECOパチの概略が明らかになるが、最近のパチンコがつまらない理由が一つ明らかになった。
若手の開発者の中にはプライベートで打つのは、パチンコよりもスロット派の方が多い、というのだから由々しき事態である。
昔はパチンコメーカーの開発者は内緒でスロットを打っていたので、酒の席でもスロットのことが話題に上ることはなかったが、最近はスロットを打っていることも公言して憚らない。
ECOパチでパチンコ人口が増えるようならホールも導入を前向きに検討するのだろうが…。
いずれにしても11日が楽しみだ。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。