パチンコ日報

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iモードを駆逐したiPhoneと同じことがパチンコ業界で起こる?

1999年にNTTドコモが開発したiモードは、携帯インターネットサービスで、当時としては非常に先進的な技術だった。

iモードは日本市場に特化した技術で、独自のプロトコル(C-HTMLなど)を使用していた。これは日本国内では成功を収めたが、世界ではすでにWAP(Wireless Application Protocol)などの標準技術が普及し始めており、iモードとの互換性が低かったため、国際市場では受け入れられにくかった。
ドコモはiモードを海外に展開しようとしたが、現地の通信事業者との提携やマーケティング戦略が十分ではなかったため、iモード対応端末が普及することはなかった。

ガラケー向けのサービスであるiモードは、相対的に古い時代になり、世界的な競争において不利な立場に置かれた。iモードは日本国内では大成功を収めたが、その独自性が逆にグローバル展開の障壁となった。結果として、国際市場では主流となりえなかった。

さらに追い打ちを掛けたのが、2007年に発売されたiPhoneの登場だった。それまでのケータイの常識がガラリと変わり、iモードを過去の遺物へと追いやった。

iPhoneはデスクトップ範囲のインターネット閲覧が可能となり、iモードのような限定的な携帯インターネットサービスは不要となった。

iPhoneはApp Storeで多様なアプリを提供し、ユーザーが自由に機能を追加できるようになった。これにより、従来の通信事業者が提供したiモードは競争力失った。
iPhoneはシンプルで直感的なユーザーインターフェースを提供し、多くの人々に新しいモバイル体験をもたらした。この使いやすさが、ガラケーからの移行を加速させた。

iPhoneは世界中で広く受け入れられ、スマートフォン市場のグローバル標準を確立した。iモードは日本特有の技術であったため、iPhoneの普及によってさらに孤立した存在となった。

iモードをパチンコ業界のメーカーに例えると面白い考察ができる。前述したように、日本独自の技術であるiモードが世界に普及しなかったように、パチンコの海外進出はなかなか厳しい状態にある。

で、iPhoneをアメリカのゲームソフトの会社に例えてみよう。この会社がパチンコを参考にアメリカのアイデアを加えたパチンコソフトを作ったとしよう。iPhoneは説明書がなくても分かりやすいユーザーインターフェースを提供したように、初めてパチンコを打つ人でもすぐにパチンコゲームが理解できるものを作ったらどうなるか? しかも、ゲーム性は日本人では思いもつかないような発想で、そもそもデジタル抽選機ではない。まず、アメリカで、アメリカ版のパチンコに火がついて、瞬く間に世界へ広まる…。

このアメリカ版のパチンコはゲームソフトなので実際の釘はない。これが日本へ上陸して、パチンコ業界へ参入したら、どうなるか? 液晶パチンコは風営法で認められていないが、アメリカの外圧によって門戸が開かれる…。

実際、パチスロは1990年代半ば、外圧で海外メーカーが相次いで参入した過去がある。この時、スロットマシンメーカーのIGT、アリストクラート、エレクトロコイン、バークレストなどが日本市場を狙った。この時はまだまだ裏モノが蔓延っていた時代で、まともに勝負しても売れないので、全社が撤退。日本のメーカーに引き継がれた。

30年の時を経て再び上陸したアメリカ版のパチンコは、たちまち日本のメーカーを駆逐してしまう。iPhoneの上陸でガラケーが一気に衰退したように。

新機種入替もソフトを入れ替えるだけで済む。メーカーから重たい台を運ぶという手間、深夜の機械入れ替え作業もない。運賃、人件費も省ける。

機械代の高さに悩まされ続けてきたホール側も、機械コストの大幅削減で消費税が15%に上がっても対応できるようになる。

日本の遊技機メーカーは業界を変えることができなかったが、海外メーカーがパチンコ業界そのものを変える時代が、もうすぐやってくる?



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