パチンコ日報

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実現して欲しい居酒屋とレトロパチンコの融合プロジェクト

廃業を考えるホールは大抵が建て替え時期が迫っており、大改装しても投資回収が見込めないケースが大半だ。そこに追い打ちを掛けたのが改刷対応だった。

都内のホール企業で、廃業後のホールの使い道に思案している時、居酒屋チェーンから思いもよらぬ提携話が舞い込んできた。それはパチンコと居酒屋の融合、という新業態だった。

ホールの4分の3を居酒屋スペースとして、残りの4分の1をレトロパチンコスペースにする、というアイデアだった。

オーナーは福生の「タンポポ」のような時間制のホールを考えていたところで、渡りに船だった。

ただ、現在のホールに残っている台をそのまま時間打ちにしても、誰も打ってくれることはないだろうから、やるのならタンポポと同様に、レトロ台での時間打ちを考えていた。

問題はどうやってレトロ台を集めてくるかだ。上野にあったパチンコ博物館が、千葉・旭市に移転してレトロ台を展示している。元館長の牧野氏は1400台を蒐集していた。

それ以外では、岐阜県山県市の「岐阜レトロミュージアム」は、レトロパチンコ台が中学生以上:1時間1,000円、3時間2,500円、1日3,500円、小学生:1時間700円、3時間1,500円、1日2,500円 4〜6歳:1時間500円、3時間・1日1,000円で実際に打てるゲーセンで、40台あまりの名機が取り揃えられている。館長の杉本さんは2000台以上のレトロ台を所有している。


このコレクションは主に廃業するホールへ出向いて直接交渉して、コツコツと集めたものだ。特に古いハネモノが好きで、ハネモノだけでも700台あまり所有している。

「古い台を打つことができるようにするために、このミュージアムをオープンさせました。それと私のようなコレクターはたくさんいますが、コレクターが死んだらゴミになる。そこで残し方を考え、ミュージアムにしました。これなら、誰かが未来に受け継いでいける」(杉本館長)

レトロ台はこうした蒐集家からレンタルで提供してもらう方法が考えられる。レトロ台なのでちゃんと作動するように整備する必要も出てくる。この辺のレトロ台が実働できる整備を含めてコーディネータ的な仕事も生まれてくる。

居酒屋チェーンということはこの新業態が成功すれば、何店舗か出店することも考えられる。居酒屋とレトロパチンコの融合は、中高年にはノスタルジーを、昭和を知らないZ世代にはハネモノのアナログチックな動きが意外と受けるかも知れない。

コレクターにすればレトロ台は大切な宝物だが、杉本館長も指摘するように第三者にすればただのゴミかもしれないが、所蔵しているレトロ台をレンタルすることで、おカネを生むことにもなる。

このコラボは是非、実現して欲しい。



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