まず、ラーメン屋。確かに日本中の誰もが好きなラーメンだが、売り上げがたかが知れているということもあり、テレビ向きのインパクトには欠ける。また、フードデリバリーに関しては、当たりの配達員としてタレントがやってくるという一見面白そうなアイデアが上がったものの、これも所詮は一時の話題で終わりそうだ。そういった中、ホール経営の話題が飛び出すと、そのスケールの大きさに一同は納得し、興奮を隠しきれなかったのである。
「ホール経営なら、単なる企画を超えて、実際に再生可能なビジネスになるかもしれない!」
番組の方向性はすぐに決まった。潰れかけたホールをタレントたちが力を合わせて再生させるという壮大な計画だ。例えば、500台のホールがあるとすれば、100台ごとに5人のタレントがチームを組み、そのコースを運営する。これは単なるホール再生だけでなく、タレントの運営センスが試される、まさに「リアリティ番組」の醍醐味を味わえる企画である。
そして、店長候補として名前が挙がったのが、あの橋下徹氏である。これには視聴者も驚きを隠せないだろう。彼はパチンコとは無縁のイメージが強いが、その強烈なキャラクターと、ギャンブルに対するアンチテーゼとしての役割を期待されている。彼の手腕で、パチンコがどのように変貌するのか、その成り行きには興味が尽きない。
さらに、ギャンブルイメージを払しょくするために、ホールの全台を甘デジに設置し、交換率はなんと50玉交換とする。
「ギャンブルじゃなくて遊技を楽しんでもらいたい」というコンセプトに徹底してこだわることで、新しい客層を呼び込むのが狙いである。売り上げや粗利はすべてガラス張りにして公表するという大胆な方針も、視聴者の信頼を得るための一手だ。
ホールスタッフにはタレントのタマゴを起用し、エンタメ要素をふんだんに盛り込む。彼らの成長や奮闘が番組をさらに盛り上げるだろう。この企画の目標は、ギャンブルではない「新しいパチンコ」を追及することである。実際に番組として放送しながら、同時にホール経営も行うという、かつてないチャレンジだ。
話題性は十分すぎるほどだろう。パチンコをギャンブルではなく遊技として楽しむ本来の客層が再びホールに足を運ぶきっかけとなり、パチンコのイメージを一新する可能性すら秘めている。閉店予備軍のホールが多く存在する今、こうした番組が現実になる日が来るのかもしれない。いや、もしかしたら、その日はもうすぐそこまで迫っているのかもしれないのだ。

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