パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

設置台数と集客力の関係

売場面積が集客力に影響するという考え方は、大型ショッピングモールが多くの人を惹きつける現状を見ても明らかである。その裏付けとなるが、デイヴィッド・ハフ博士が考案した「ハフモデル」である。 このモデルは、消費者が特定の店舗で買い物をする確率を予測するための商圏分析の理論として知られている。

ハフモデルは、消費者が大きな店舗や近い店舗を選ぶ傾向を前提としている。具体的には、次の要素が消費者の店舗選択に影響を与えるとされる。

• 消費者は、大きな店舗や近い店舗に足を向けやすい
• 店舗の品揃え量に比例して、消費者が店舗を選択する確率が高くなる
• 店舗までの距離に反比例して、消費者が店舗を選択する確率が低下する

ハフモデルでは、店舗の売場や居住地からの距離を計算に含めて「店舗の吸引率」を予測する。店舗面積が広いほど消費者がその店舗を選ぶ確率が高くなる。逆に距離が遠くなるほどその確率が低下するという仕組みである。

この理論はパチンコ業界にも適用できる。

事実、業界では店舗の大型化が進み、結果的に大型店が高稼働を実現している。 特に売場面積が広く、圧倒的な設置台数を誇る1000台オーバーの大型店は、その「台数の優位性」によって集客力を強め、地域内での存在感を増している。

とはいえ、パチンコ業界は一般的な小売業とは異なり、距離の影響がやや異なる。 例えば、勝率の期待値が高い店舗があれば、専業や軍団には、店舗までの距離はあまり大きな障害にはならない。

このような背景のもと、現在のパチンコ業界では大型店舗同士の競争が激化している。例えば、宮崎市(人口約39万5000人)には、「マルハン南宮崎店」(1555台)が出店し、地域最大級の台数で戦いを挑んだ。

既存店はいずれも大型店ばかりで「スーパーD’station39大淀店」(1339台)、「モナコパレス大橋店」(1201台)、「モナコパレス1000宮崎駅前店」(1048台)、「EVO37」(パチスロ専門店/627台)などとしのぎを削っている。

このような激しい競争環境においては、地域最大級を謳うだけでは通用しないことも多い。ただ、地方都市で大型店同士がやっていけるのは、出玉競争を見越して隣県の遠方からも集客しているからだろう。

大型店競争に対して300台以下の店舗では厳しい状況が続いているが、500台クラスの中規模店ではまだ戦い方が残されている。

具体的には、大型店の弱みを見つけ、柔軟な出玉管理や地域密着型サービスを強化するなど、中規模店ならではのアプローチが求められる。

パチンコ業界においてもハフモデルの原理が通用するが、大型店間の競争が激化する今、売場面積の広さという台数の多さだけでは優位性を確保しにくくなっているのも事実。地域性や顧客ニーズに合わせた差別化戦略が一層重要だ。

その答えをもっと具体的に…無料ブログにそこまで求めることの方が図々しいというものだ。


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新聞舗に出資し、従業員の副業で新聞配達を奨励するホール

北関東にあるホールのオーナーが、折り込みチラシの取引先である新聞舗に出資した。 その結果、浮き上がったのは、新聞の公称発行部数と実際の販売部数との大きな差異だ。持ち込んだチラシが、例えば1000枚ほど折り込まれることもなく、そのまま廃棄されている現実があったのだ。

これはこの新聞舗に限った話ではなく、全国的に散見される話だ。詐欺罪で訴えれば、負けは確定だが、そんなことをするつもりは毛頭ない。とりあえず彼の関心は別のところにあった。

オーナーが注目したのは、新聞業界と自分が経営するパチンコ業界の類似性だ。

どちらの時代も流れに取り残され、年々その規模は縮小しつつある。 新聞業界は、読者を他紙から奪うために豪華景品を付けたり、半年間購読料を無料にしたり、と営業努力ができる。一方、パチンコ業界にはそのようなことはできず、営業努力と言えば出玉競争しかない。体力勝負のパチンコ業界の方が痛々しく感じられた。

この新聞舗への出資をきっかけに、オーナーは従業員に副業を認めた。ホールの人材を最大限に活かす目的もあり、新聞配達に興味のある従業員を募集したところ、数名が応募した。

オーナーの殺し文句は「健康になり、さらに13万円が貰える」だった。遅番の業務を終えた後、眠らずにそのまま朝刊配達を2時間ほど行う。ホールの給料は30代で30 〜34万円程度。13万円がプラスされると、貯金を増やしたい従業員にとっては朗報である。

ホールの休憩室には、かつて新聞各紙やスポーツ紙が並べられていた。しかし、コロナ禍による経費の見直しで新聞の契約を打ち切った。もともと、若者は新聞を読まない。高齢者ですらも今ではスマホでニュースをチェックしている時代だ。新聞が休憩室から消えても苦情は一切なかった。

新聞の購読を止めたホールが、なぜ新聞舗に出資したのか? オーナーの意図は謎めいている。

新聞配達を副業として従業員に提供することで、ホールの人材を活用するだけでなく、女性の健康増進やモチベーションアップにも繋がると考えた可能性がある。これにより、従業員の生活を支え、新聞業界も助けるという「一石二鳥」の効果を期待できないのかもしれない。

また、新聞業界は厳しい状況にあるもの、まだ一定の顧客層や流通ネットワークを持っており、パチンコ業界だけに頼るのはリスクが高いと感じていた可能性もある。

で、自分のビジネスに新たな収益源やネットワークをもたらし、リスクを分散したいという現実的な理由も考えられる。


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未来のパチンコ屋にAIが登場!? 「インテル入ってる」ならぬ「AI入ってる」時代へ

ある日、いつものパチンコ屋に足を運んだタカシは、いつもと違う空気を感じた。耳を澄ませば、あちらこちらから「AI搭載!」「インテル入ってるよりすごい!」なんて声が聞こえてくる。パチンコにAI?と思わず耳を疑ったが、最近の技術の進歩を考えると、確かにあり得る話だ。

「なんだ、AIが何かしてくれるのか?」タカシは好奇心を抑えきれず、つい新しいAI搭載台に座ってしまった。画面にはキャッチコピーが「常にあなたに合わせた最高の体験を」と書かれている。「さて、どうなるんだ?」と、玉を打ち始めると、すぐに何かが違うことに気づく。画面に映るキャラクターが話しかけてきたのだ。

「お待ちしておりました、タカシさん!」と、キャラクターが微笑んだ。

「え、俺の名前知ってるのか?」

驚くタカシにキャラクターは「もちろんです。これまでのプレイ履歴を元に、今日は特別なゲーム体験をお届けします!」と言う。なんと、AIはタカシの過去のプレイスタイルを学習し、彼の好みに合わせてゲームの難易度やリーチ演出を調整しているらしい。タカシは少し緊張したが、次第にそのカスタマイズされたゲーム展開に夢中になっていった。

例えば、いつもなら淡々と進むリーチが、今日はやたらと派手だったり、逆に緊張感のあるシンプルな展開に変わったり。まるでAIが「今日は派手な演出がいいだろ?」とか「シンプルで勝負どころを際立たせよう」と気を利かせているかのようだ。

「このAI、俺の気分を読んでるのか?」とタカシは冗談半分に思ったが、実際その通りだった。AIはプレイヤーの表情やプレイ中の反応を学習し、その場でゲーム展開をダイナミックに変化させるのだ。まるで、自分だけの特別なゲームをプレイしているかのような感覚が生まれる。

そして何よりも驚いたのは、ゲームの途中でAIが新しいシナリオやグラフィックをその場で生成していたことだ。まさに目の前で物語が作られ、タカシはその中に引き込まれていった。毎回同じ台を打つたびに、新しい演出が生まれ、飽きるどころか、次はどんなシナリオが展開されるのかと期待が高まるばかりだ。

「これ、次もまたやりたくなるな…」とタカシは笑った。まさにAI搭載の力だ。

さらに、驚くべきはその「おもてなし精神」。AIがタカシに時折アドバイスをくれるのだ。「今が勝負どころです!」とか「ここは少し冷静にいきましょう」と、ささやかなアドバイスがゲーム体験を一層面白くしてくれる。まるでプロのアシスタントが横についているかのようだ。

もちろん、勝ち負けの運もAIが微調整しているように感じた。ランダム要素があるのは従来と変わらないが、AIはそのランダム性を絶妙にコントロールしているようだった。大勝ちするタイミングも、小さな勝利の喜びも、絶妙なバランスで訪れ、プレイヤーに飽きさせない。

そして何よりも、タカシをさらに驚かせたのは、ゲームが終わった後だ。帰ろうとすると、AIが「次回はもっと特別な体験をご用意しています!」とプロモーションを提案してきたのだ。タカシのプレイデータを基に、カスタマイズされたボーナスや特典が次回の楽しみとして設定されている。これではまた来たくなるに違いない。

「まさか、パチンコにこんな未来が来るとはな…」とタカシはつぶやき、店を後にした。

次世代のパチンコ台は、ただのギャンブルマシンではなく、AIを搭載したエンターテイメントマシンへと進化している。タカシが体験したのは、そのほんの一端に過ぎない。これからの時代、パチンコ屋に入ると「インテル入ってる」ならぬ「AI入ってる」が当たり前になるのかもしれない。



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タンポポ式ゲーセンで飲食チェーンがパチンコ界に風穴を開ける?

飲食チェーンが飲食以外の業界に参入しようとしている、という話を聞いてもあまり驚くことはないかも知れない。しかし、このチェーンが200台規模のパチンコホールを買収して「タンポポ形式のゲーセン」を展開する計画が進行中となれば、耳がダンボになる。

改めて「タンポポ」とは何かを説明しよう。これは東京の福生にある名物ゲーセン「タンポポ」のことだ。NHKの『ドキュメント72時間』でも紹介されたレトロパチンコ台ゲーセンで、オールドファンの聖地にもなっている。

出玉は交換することはできない。時間制で 1時間1000円、3000円で1日中遊べるという料金体系だ。

しかし、なぜ飲食チェーンがこの「タンポポ形式」を思いついたのか。 それは、1パチの利益率を凌駕するという「噂」が聞こえたかららしい。

基本はゲーセンなので、クレーンゲームなども導入予定だという。

「でも、タンポポが受ける理由はレトロ台があるからだよね」と不安の声もあるように、タンポポの成功はその昭和感溢れるレトロな遊技台が大きく貢献している。オールドファンの聖地がタンポポであるとも言える。

買収予定のホールに残っている遊技台を、それをそのまま「時間打ち」で提供しようとしているところに、どこまでニーズがあるかは疑問が残る。

とはいえ、200台規模のホールは物件として中途半端だ。スペースが広すぎず狭すぎずで、転用が効きにくい。この「中途半端さ」を逆手に取ったのが、今回の飲食チェーンの狙いだった。

タンポポ形式のゲーセンにすることで、最大の魅力は「ゴト師対策」だ。 パチンコのホールではどうしても不正行為のリスクがつきまとうが、ゲーセン形式ならその心配は皆無。店も2名ほどで回せるため、人件費も抑えられる。これがコスト面での大きな魅力だ。

日報の過去記事でも「タンポポのようなゲーセンをやりたい」と考えている人がいることも事実だが、タンポポの良さはレトロ台があったこと。

タンポポにはノスタルジックな体験を求める層が多く、昭和の雰囲気が魅力的だからこそ来店する人も多い。現行の遊技機を制限時間制にしただけでは、その独自性や魅力が大幅に減少してしまい、わざわざ来店する動機は弱い。

飲食チェーンがゲーセンを経営するとなると、飲食と娯楽を組み合わせた新しい形態を打ち出す可能性がある。例えば、店内にカフェやフードサービスを導入することで、遊技台を中心とした空間に「長居したくなる」魅力を打ち出す可能性はある。

飲食チェーンの強みを生かして、遊びと食事を融合させたユニークな体験を提供できれば、集客力を高めることができるかも知れない。



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弾丸の勝者たち

近年、NetflixやAmazon Primeなどのネット配信プラットフォームが地上波を超えるスケールで映画やドラマを製作し、大きな成功を収めている。特に、真田広之主演の「SHOGUN 将軍」や、ゆりやんレトリィバァ主演の「極悪女王」など、海外市場でも注目を集める作品が登場し、これまで地上波では実現できなかったような規模やテーマに挑戦している。地上波では難しいが、ネット配信であれば可能な題材として「パチンコドラマ」があるのではないかと考えられる。

パチンコは日本国内で非常に大きな市場を持ち、一時期は年間売上が30兆円を超える規模にまで成長した。しかしながら、その影響力と社会的意義にもかかわらず、パチンコをテーマにした映画やドラマはほとんど存在しない。それは、パチンコがギャンブルに対するネガティブなイメージや社会的な批判も伴うため、地上波で取り上げるのが難しいという事情があるからだ。しかし、ネット配信であればその制約が大幅に緩和され、より自由で大胆なテーマに挑戦できる。

「パチンコドラマ」と聞くと、単にパチンコホールでの勝ち負けや、遊技機の挙動を描くようなものを想像するかもしれないが、そんな表面的な内容では視聴者の興味を引き続けるのは難しい。そこで、より深い人間ドラマや社会的背景を取り入れた作品にすることで、広範な視聴者層を惹きつけることができるはずだ。

まず、パチンコ業界そのものが抱える闇や栄光、そして衰退の物語は非常にドラマティックだ。バブル期には一大ブームを巻き起こしたパチンコ業界が、規制の強化や若者の遊技離れなどにより次第に縮小していく様子を描くだけでも、社会的に興味深いテーマになるだろう。また、ホールオーナーやメーカーの内情、裏社会とのつながりなども、視聴者にとっては興味を引く要素だ。これらの要素を、実話をベースにしながらフィクションとして再構成し、濃厚な人間関係や経済の裏側を描いた作品にすれば、単なるパチンコのドラマ以上の意味を持たせることができる。

たとえば、主人公は中小パチンコチェーンのオーナーであり、彼がバブル期に巨万の富を築き、やがて業界の衰退と共に転落していく過程を描くことが考えられる。この主人公は、強烈な野心を持ちながらも、家族や部下との対立、さらには規制当局やライバルとの熾烈な戦いに直面する。業界の急成長を背景に、一度は成功を手にするものの、次第に社会的な批判やギャンブル依存症といった問題に巻き込まれ、崩壊の道を辿る。こうした過酷な状況下で、彼は何を守り、何を犠牲にしていくのかという葛藤が描かれる。

また、パチンコというテーマには、依存症や借金、家族崩壊といった負の側面も避けて通れない。これらの要素を取り上げることで、単なる業界ドラマを超え、社会問題をリアルに描くことができる。たとえば、パチンコ依存に苦しむ家族や、借金で追い詰められる若者たちの視点を描くことで、観客に共感や問題意識を喚起させることができるだろう。

そして、ネット配信の最大の強みは、視聴者の国境を越えた広がりだ。パチンコは日本特有の文化でありながら、そのギャンブル性や社会的な問題は世界共通のテーマとしても通じる。特にアジア圏ではパチンコに似た遊技文化が存在し、海外の視聴者にも受け入れられる可能性がある。実際、真田広之主演の「SHOGUN」は、日本語主体でありながらアメリカでも成功を収めている。つまり、パチンコというニッチなテーマも、ストーリーや演出次第では国際的な視聴者に訴えることができるのだ。

さらに、ネット配信では制作費の面でも地上波を大きく上回る資金が投じられることが多い。たとえば、「SHOGUN」の制作費は150億円、「極悪女王」ではオーディションから完成までに3年を要するなど、従来のテレビドラマとは一線を画す規模とクオリティが求められる。同様に、パチンコドラマにも高い制作費を投入し、豪華なセットやリアルなホールの再現、緻密なCGを駆使することで、視覚的な迫力を持たせることができる。さらに、出演者にもネット配信ならではの高額ギャラを提供し、演技の質を高めることができるだろう。

ネット配信でパチンコドラマを制作する場合、その魅力は日本国内に留まらず、世界中の視聴者をターゲットにすることができる。パチンコという特殊な業界に焦点を当てながらも、そこに込められた人間の欲望や葛藤、そして社会的な問題を描くことで、普遍的なテーマに昇華させることができる。



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