パチンコ日報

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パチーノはなぜ浸透しなかったのか

東北でホールを対象にしている広告代理店の関係者が、ホールからの相談を受けた。「パチンコというネーミングに替わるいいネーミングはないだろうか」と。パチンコのイメージが悪すぎて、このままでは新規客を増やすこともままならない、というのである。

お得意さんからの相談なので無下にもできない。自分でパチンコに替わるネーミングを考えてはみたもののいいアイデアは思い浮かばない。そこでネット検索しているうちにぶち当たったのが日報の2014年6月12日付の「パチンコに代わる新たなネーミング」というエントリーだった。

もう9年前だが、この話が盛り上がることもなく、業界首脳陣の腰は重たい。パチンコというイメージが悪いということを承知の上で、業界が続く限りパチンコというネーミングを使い続けるのだろうか?

かつて業界が元気真っ盛りだった1994年だから、約30年前にもパチンコのネーミングについて議論されたことがあった。この時、パチンコ業界とはあまり関係性がないように思えた評論家でジャーナリストの室伏哲郎が、「パチーノ」というネーミングを提唱したことがあった。その年には「未来産業としてのパチンコ―パチンコからパチーノへ 」、97年には「パチンコ冬の時代 生き残り作戦」を上梓しているので全くの無関係でもなかった。自らも「日本パチンコ学会」主宰していた。

ちなみに、パチーノ(PACHINO)とは、パチンコに対する「怖い」「汚い」「暗い」といった負のイメージの言葉にある頭文字「K」をパチンコ(PACHINKO)から除いたものである。さすがである。俳優のアル・パチーノを髣髴とさせる。

イタリアンテイストな響きになる。ところが一切定着することもなかった。

件の広告代理店関係者はこう嘆く。

「どこで働いているのかと記から『パチンコ店』と答えるのは恥ずかしい人もいます。パチンコという名前を変えた方がいいのは分かっていても、誰も音頭を取ってくれない。パチンコ店さんもパチンコだけでは利益が上がらず、異業種に参入しています。このままパチンコというネーミングを背負い続けるのか、それとも変えるのか、その過渡期に来ています。東北の市場は狭いですが、せめて地元だけでもカッコいい名前にしたいけど、思い浮かばない。このままでいいんでしょうか」

こういう時は最新兵器が役立つかも。

チャットGPTにパチンコに代わるカッコいい名前を考えてもらったらいい。早速試したが、エラーが発生して答えが出なかった。


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