パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

賃金の上がった会社の人をホールへ集客?

庶民にとっては最も身近な食料品の値上げが連日のように報道されている。去年4月に17.3%も値上げされた小麦は、今年1月、再び3%~15%も値上げされた。小麦などの原材料が値上がりすれば、小麦を使った加工食品も当然のように値上がりする。

物価上昇に伴い、労働者の給料も同時に上がれば問題はないのだが、そこが日本は遅れている。給料は変らずに、物価だけが上がるから実質手取りは減って行くばかりだ。

共同通信によると2月1日から、イオンがパート従業員の時給を上げることを発表した。

以下引用

イオンは国内のグループ企業で働く約40万人のパート従業員を対象に、時給を平均7%引き上げる方針を明らかにした。今春から順次実施する。平均時給は約千円のため、70円程度上がる見通し。

イオンは全国に拠点を持ち、パート従業員数は国内最多とみられ、産業界で非正規雇用者の賃上げの流れに勢いがつきそうだ。7%の引き上げ幅は、4%程度となっている直近の消費者物価指数の上昇率を上回る。

イオンは時給引き上げで人材確保を進め、競争力向上を図る。従業員の収入増加により「地域消費を刺激し、地域経済活性化への一助にしたい」と説明している。

以上引用終わり

あるホール企業の社長がイオンなどのベースアップ記事を全店長に一斉メールした。これらのニュースを読んでどう思うかということを調査した。ある意味店長の資質が分かる設問でもあった。

店長からの回答は社長を満足させるものがなかった。ゼロ回答だった。

では、社長はどんな回答を期待していたのか、というとこうだ。

時給や給料が上がった会社の人たちをいかに来店してもらって、売り上げに結び付けるか、という具体的な内容を欲していたようだ。

売上を上げるには、もっと根本的な原理原則に戻って考えた方がいい。

「地域No.1を目指すパチンコ店のマーケティング戦略」サイトには、売り上げを上げる5つの方法が次のように紹介されている。

売上を上げる5つの方法とは、

① 新規客を増加させる → 新規客が集まる戦術を実行する
② 流出客を減少させる → お客様が失望しない戦術を実行する
③ 商品単価を上げる → 1円より4円
④ 商品数(遊技時間)を増加させる → お客様に楽しい時間を提供する戦術を実行する
⑤ 来店頻度を増加させる → お客様がリピートしたくなる戦術を実行する

売上を上げる5つを「難易度」から優先順位を決めると

① 流出客を減少する
② 来店頻度を増加させる
③ 新規客を獲得する
④ 遊技時間を増加させる
⑤ 商品単価を上げる

まずは、これらの基本に立ち返ることが先決のようだ。こういうことを実直に繰り返すことが売り上げアップに結び付く、といえよう。小手先のことでは結果も出ない。


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お一人様ビジネスの雄が復活するために

東京ディズニーランドが開業したのは1983年(昭和58年)4月15日だった。開業当時の入場料は3900円。当時のアルバイトの最低賃金が東京で450円だった。開業から40年経った現在、入場料は8400円~9400円、時給は1000円。入場料と時給はほぼ2倍で推移している。

TDLが値上げしても入場者数が落ち込まないのは、その都度新アトラクションを投入しているためである。あるアトラクションは20億円の投資で、その時500円値上げしているが、新アトラクションによって120億円の売り上げがアップし、100億円の利益を上げている。

TDLといえば、友達や家族で行くイメージがあった。そもそも、一人で行くということは「友達もいない寂しいやつ」という他人からの目もあるので、1人で行くには勇気が必要だった。

周りに気を遣わずに1人で自由に行動したい、という需要は昔から一定数あった。それが未婚率が増加する中、コロナ禍が追い風となり、お一人様焼肉やお一人様温泉旅館、お一人様カラオケ、ソロキャンプなどのお一人様ビジネスが注目されるようになった。そして、「ぼっちディズニー」という言葉が生まれるように、TDLもお一人様の集客にも力を入れている。

アトラクションに長時間並ぶとなると、困るのがトイレ。複数で行っていれば、ちょっとトイレに行っても列に戻れるが、お一人様ではそこが難しい。痒いところに手が届くディズニーのキャストは、そんなゲストのために「トイレの時は声を掛けて下さい」と配慮を忘れない。

お一人様ビジネスの王様と言えば従来はパチンコだった。それが消費金額に見合わないレジャーになってしまったために、新規のお一人様を取り込めない状況が続いている。

お一人様を呼び込むには、月収17万円のうちワンルームの家賃に7万円が消えていくといった独身のフリーターや、年金生活のシニアについては、「消費力」があるとは言えない。

早くから生涯独身を決めているような一般的な会社員は、子供の教育費や持ち家の住宅ローンも抱えることなく、おカネに余裕を持っている。そんな30~40代の消費行動が旺盛な人たちが、お一人様ビジネスのターゲットになる。パチンコ業界としても一番取り込みたい年代層である。

では、どうすれば取り込めるのか?

答えは簡単。TDLのように値上げしてもそれに匹敵する満足感が得られればいいわけで、投資金額に見合うようにすればいい。1000円スタートでボーダー以下ばかりが設置されている現状は論外だが、セブン機のような遊技機がそもそも新規客を取り込めない要因でもある。

ゲーム世代を取り込もうと思えば、ハンドルを握るだけでなく、遊技者自身がもっとコントロールレバーで技術介入できる遊技性なども必要になってくる。そう、天に運を任せるのではなく、ゲームのように自らが参加している感覚が必要だ。こんな遊技機が登場すればお一人様の雄が復活だ。


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タイパ至上主義時代にパチンコのロングリーチはどうする!

Z世代の多くは、生活のさまざまな場面でタイパ(タイム・パフォーマンス=時間対効果)を意識している。「タイパ至上主義」という言葉が登場するほど、Z世代は時間効率を重視している、といわれている。

Z世代の彼らは、とにかく観たい映像、観なければならない映像があふれている環境の中にいる。またSNSの普及も合間って、友達との会話についていくために、効率良くコンテンツを観る必要がある。そのためには、内容をかいつまんで把握しておきたいからだ。

タイパを重視しているのは何もZ世代に限ったことでもなく、シニア世代だってYouTubeやTVer、NHK+などネットで番組を視聴する場合は、早送りで観ることは多い。特にたいくつな映画に2時間も時間を取られることほど、無駄なことはない。

ある広告代理店が若者のタイパについて意識調査した。その中で、少数ではあるが、パチンコのリーチがタイパが悪いとの指摘があった。

パチンコのリーチは期待感を煽るために、無駄にダラダラとリーチが長いことは、以前から指摘されていることだ。日報でもその問題を取り上げているが、メーカーは聞く耳持たず。

ロングリーチで期待を持たせても、客は保留玉の色などで、すでに結果を予想できている。従って、パチンコのリーチはタイパが最も悪いものの一つにも数えられることになる。こんなリーチ演出ではタイパを何よりも重視するZ世代をパチンコに取り込むこともできない。

メーカーに無駄に長いリーチ演出を止めろと言っても改善されることもないのであれば、せめて、リーチ演出を早送りできる機能を付けてもらうしかない。

ロングリーチでは客はハンドルから手を放し、その間、稼働が上がらない。それなら早送りなり、スキップ機能を付ければ、ハンドルから手を放すこともないので、稼働も上がるというものだ。

その昔のセブン機は、回転中のデジタルを任意で止めるストップボタンが付いていた。デジタル回転時に動くランプでタイミングを取って直接大当りを狙える機種が存在した。ストップボタン攻略から逃れるために、ホールによってはストップボタンの線を切ることもあった。

そんな苦い黒歴史もあったが、タイパ至上主義時代に、メーカーも対応を考えた方がいい。



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とある派遣会社の営業マンの独り言⑥

パチンコ系の派遣会社の募集は異常だ。特に関西圏は荒れに荒れていて常軌を逸している。
何かというと募集欄に<特別時給>なるものが飛び交っているのだ。

(2023年1月18日現在に掲載されている内容)
・時給12,000円
・時給9,999円
・時給7,777円
・時給5,000円・・・と目を疑う数字が溢れている。

2,000円や3,000円が霞んでしまうくらいだ。まずは「なんだ!これは?」となる訳だ。なにも知らない真っ白な人が見たらどう思うだろう。

関西圏の登録に来たスタッフに聞いたら正直、何をさせられるのか怖いし怪しいと言っていた。
こうやって長年にわたって、業界の印象を荒らしてきたと言っていいだろう。

パチンコ店の「圧」に負けっぱなしの業界だ。

紹介してくれないならヨソ(他社)入れるよ!が怖くて、なんでもアリの無茶苦茶な状態になっているわけだ。自社の利益を削ってでも人を集めなければと言う強迫観念がベースだ。

何かと言うと、求人募集欄のトップの時給の欄に特別時給が書かれている。ずっとそんな高額の時給が貰えるのかと錯覚するわけだ。

中に入ってよく見ると、初日だけとか最初の何日間かだけ、その時給でそのあとは1,200円や1,300円になる。それならば給与欄には1,200円と書くべきはずだ。

リクルートやdipと言った大手求人媒体でこれだ。Indeedや求人ボックスなど自社で作成した募集欄だとルールなんて無い。
私が過去に所属していた会社も私の反対を押し切って特別時給を載せた。そうしないと応募者が来ない。選んでもらえないからだ。仕方なしに業界に並べるように、相場に合わせた。

ただ、求職者さんが時給を比べたら少しでも高いところに行きたいと思うのはわかる。それをうまく利用したような内容なのだ。
その結果、応募は今までよりは来るようになった。ただ、なぜか心苦しいままでした。

こんな馬鹿げた特別時給には当然カラクリがある。実は、誰しも全員が貰えるわけでは無いのだ。
過去には初日にそんな給料をGETしたスタッフは、当然それ目当てで、それを貰うと同時に退職した。だから支給する期日を後倒しにするわけだ。初日は高時給だが、支給されるのは3ヶ月後とか6ヶ月後とか。

その間に遅刻や欠勤をすればその権利を失う。要は、高額時給は1円も貰えないと言うカラクリだ。ちゃんと受け取れたスタッフは10~20%くらいだろう。

残りのスタッフは受け取れない仕組みなのだ。結果的には「釣り広告」となっている。きちんと支給している会社がどれだけあるかは不明だが、大半の会社にカラクリがあるのは調査済みだ。
もちろん広告の内容には書かれていない。すぐに貰えるような書き方がされている。

募集欄には(規定)という言葉で誤魔化されている。(規定)と書けば何でもありだということだ。募集欄には書けない内容は全て(規定)で済ませる。リクルートやdipがこう言うのをOKしているのも問題だ。(規定)の内容確認とそれが(規定)でOKか? きちんと調べるべきではないでしょうか?
正直、どこかの会社が「特別時給」の金額を上げたら、同業他社はその上を行く、そしてまた上げる。変な時給競争がここ数年続いている。

パチンコ店で働くスタッフ層は若い人が多いので、どうしても寝坊したり、簡単に休む。だから特別時給の権利を失う確率が非常に高い。派遣会社的には払わなくても済むケースが高いわけだ。

半ばウソに近い内容の高い金額で「釣って」集めて店に派遣をしていると言う内容だ。

※本当にきちんとお支払いされている会社さんはすいません。

つづく


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第9話 終焉 ③

手紙

「おばさん好きです。いやそうじゃなくて、おばさん嫌いじゃないです。違う、あのう、そうじゃなくて玲子さん好きです。だから、あのう・・・逃げてもいいです。本当に」

もう何を言っているのか本人にも判断がつかなかった。秀樹は本能的に察知していた。今この一瞬を逃がしたら二度とこんなことは起こり得ないと。
 
秀樹が玲子に見せた必死の形相は、おそらく今まで生きてきた中で一番の輝きを放っていたかもしれない。お世辞にも男前とはいえない面相ではあるが、その 表情からは真剣さが見て取れた。

男の顔は整っているか否かではなく、魅力があるかどうかではなかろうか。男の魅力は物事に対して真剣に取り組んでいる時こそ輝きを増すのである。そんな秀樹を見た玲子は彼の両手をぎゅっと握りしめ、小声でそっとつぶやいた。

「後悔しない?」

「はい、絶対に玲子さんを幸せにしてみせます。だから俺と一緒に暮らしましょう。そして俺、出世して店長になって、金いっぱい稼いで、玲子さんに綺麗な指輪と洋服買って、それからええと、きれいなマンションに住んで、年に一度は旅行にも行ってええっとそれから、んぐんぐんぐ」

ほとんど支離滅裂なせりふを延々と続ける秀樹の唇をふっくらとした玲子の唇がふさいだ。

「ありがとう、ひでくん。ひでくんと一緒にいることができるならなんにもいらないから。あたしも一緒に働くから、だからあたしのそばを離れないで」

この世で一番甘いキスをした玲子の目には涙がとめどなく流れていた。

「店長!田中の奴がいません!」

翌日の朝店内はお盆をひっくり返したどころか、ちゃぶ台をひっくり返したような騒ぎであった。
 
玲子の夫であるこの店の店長は麻雀で大勝ちして意気揚々と明け方に部屋に戻ってきた。しかしいつも寝ているはずの玲子の姿が見当たらない。違和感を感じて部屋をぐるりと見渡すと玄関の下駄箱に真っ白い封筒がひっそりと申し訳なさそうに置いてあった。

今までお世話になりました。
貴方から受けたご恩に報いることができず本当にすみません。
寂しい思いをしていた私に貴方はいつも優しくしてくれましたね。
しかしそれでも私の心は抜け殻同然でした。
何度もあなたに対して心を寄せよう努力しました。
でも結局それはできずに終わりました。許してください。
今日、ほんのわずかなきっかけが私の心に一筋の光を当ててくれました。
私はこの一瞬を逃したらもう二度と幸せをつかむ機会はない。
そんな気がしたのです。言い出したのは私です。彼に罪はありません。
やっと本当の自分を取り戻せそうな気がするのです。
これからは自分という一人の人間を見つめながら生きてみようと思います。
私のことを少しでも思ってくださるのならどうか探さないでください。
厚かましいお願いであることは承知しています。
そして私の幸せを願ってくださるのであれば私のことは忘れてください。
追伸
あまり夜更かしをしないでくださいね。
煙草も控えめにしてごはんも三度三度食べてください。
                                   玲子

白々しさを覚えながら手紙を読み終えた店長は言いようのない屈辱感に襲われた。

「いったい俺が何をしたんだ。俺のどこが不満なんだ、あいつは。しかも田中みたいなやつと駆け落ちなんかしやがって」

一方的な別れの宣告からは何も生まれない。今まで有頂天になってその日その日を適当に暮らしてきただけの人生。夢や希望があるわけでもない。玲子の存在は唯一の癒しだった。
 
彼は玲子が自分を愛していないことを知っていた。それでもいい、そばにいてくれればそれでもいいと本心から思っていた。いわば犠牲的な愛情の表しだった のだろう。自分が独善的に彼女を愛しても相手がこちらを振り向かなければその愛が成就することはない。彼が立ち直るためには長い、長い時間だけが唯一の解決 策なのかもしれない。

つづく


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