パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

外部照明全消しで節電&イメージアップ

金沢市を中心に北陸地方で「新出製パン所」の名前で高級食パン店を経営していたSHINDEXが、30日付けで事業を停止し自己破産申請の準備に入った。

また、高給食パンの先駆けとなった乃が美もフランチャイズオーナー有志からロイヤリティーの引き下げを要望する声が上がっている。売り上げが下がり続ける中で、10%のロイヤリティーを払えば赤字に陥ってしまう窮状がそこにある。

乃が美を始めとする高給食パンに陰りが見え始めたのは2020年のコロナ禍に入ってから。トドメを刺したのが今年に入ってからの食品や電気・ガス代の値上げラッシュだった。

家計を預かる主婦が財布の紐を締めたのが食費だった。真っ先にリストラ対象に上がったのが高給食パンだった。スーパーで売っている食パン一斤は平均で130円。西友のPBブランドになると98円だ。乃が美は400円だから、美味しさより安さに走るしかない。

町の中華屋がランチ定食を680円から780円に値上げしたところ、客足が1割減った。今年は忘年会需要が見込めると例年なら、飲み放題プランで5000円だったものを6000年に値上げしたところ、去年よりも予約数が減った。

給料が上がらないのに物価は上がるばかり。値上げの防衛本能が高いものには手を出さないようにしている。

政府はこの冬の厳しい電力需要に対応するために、12月1日から来年3月末まで企業や家庭に節電を要請した。小池都知事は節電対策の一環として職員にタートルネックを着用するよう協力を求めた。今冬は電気代が上がっているために、一般家庭でも家の中ではなるべくエアコンを使わず、重ね着で電気代を安く抑えたい、という心理が働く。

節電は大手企業ほど熱心。ちりも積もると山となるからだ。待機電力を抑えるために使わない機器のコンセントは抜くように指示している。コンセントを抜くと困る機器もあるので、抜いてはいけない機器は赤、抜いてもいい機器は青で色分けしている。パソコンも退社時にはスリープモードではなく、完全にシャットダウンするように徹底している。

ある中華チェーンでは高騰する電気・ガス代は経営に影響を与える中で、厨房の熱を客席に有効に使えないかと相談を持ち掛けている。クルマのエンジンの熱を暖房に利用するのと同じ考え方だ。それほど、光熱費の高騰は経営をも脅かしている。

では、パチンコ店で出来る節電とは何か?

「電気代の節約とは言わずに、ネオンは全部消せばいい。これが一番目に見える節電になる。ネオンを消すことが逆にPRになる。パチンコ店は建物自体がランドマークなのでネオンを消しても問題ない」(シンクタンク関係者)

今どきラスベガスのようなネオンキラキラのホールの方が少数派であるが、一般から見るとホールは煌びやかに写っている。それはともかく、夜になっても外部照明を消して、全国のホールの灯が消えたようになったら、それはそれで話題にはなる。



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パチンコ台のゲージ構成について

現在メーカーにゲージ構成を設計する人間がいないに等しいと言われる。

私が知る限り30年前には間違いなくゲージ設計士がいた。そして彼らは綿密な計算の上でゲージ構成を確立していた。盤面のどの位置に200ビッカース(硬度を示す単位)の釘をどの位置に何本打ち込めば落下してきたパチンコ玉はどれ程の確率で左右に振り分けられるのか。

また玉の落下速度はどの程度のものなのか等々。あらゆる計算をし尽くして一台のゲージが完成するのだという事実を平和さんの工場見学をした時に知って驚いた記憶がある。

素朴な疑問なのだが現在ベース30程度(1分間に戻す玉)にして営業するように、と曖昧かつ根拠が不明な指導がある中で、なぜメーカーさんはヘソ1個返しという台を作るのだろうか。

これは1分間のヘソ入賞が仮に6回だとすると1個×6回でベースは6になる。となると30にするためには盤面最下部にある捨て穴(他入賞口やフロックとも呼ばれる)に玉を入賞させ1分間に最低でも24個返さなければベース30にはならない計算になる。因みに捨て穴の戻しの数は3個だったり4個だったり5個だったりする。

例えばヘソ入賞の戻し個数を昔のように4個にすれば6回入賞するとそこだけでベースは24になる。そして他入賞の戻しを1個にすれば概ね30程度のベースを作れる。さらにはそれを実現させるために設計上で捨て穴の釘幅を現在より狭く位置取れば良いのではないかと私は一人頭をひねるのである。

ひょっとすると無知な私が知らないだけで、検査上での規制などがあるためにそれができないのではないだろうか。いやいやそうではなく大当たり後の一撃出玉を演出するために計算上そうしなくてはならないのか。

いずれも想像の域を脱しないのでいつもそこで私の思考が停止してしまう。

メーカさんはそういった部分に関してホールさんに台のコンセプトとして説明した方が良いのではないだろうか。ホールさんもメーカーさんに質問を投げかけてみてはどうだろうか。果たして今のゲージ構成が行政の指導に適したものになっているのかどうかを今からでも遅くはないからきちんとした方が良いのではないだろうか。



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メーカーが安く機械を提供して、ホールは甘く使うことが復活の第一歩

「いまの1000万人の遊技人口を、2000万人にしていかなければホールもメーカーも成り立たない。今年、来年は遊技人口を増やすことに集約してやっていく必要がある」

これは2018年5月17日、日遊協の庄司孝輝会長(当時)が上野のショールームで開かれたファンイベントについて、「ユーザーにパチンコをもっと好きになってもらう催しだった」と評価した後、遊技人口について言及した時のコメントである。

コロナ禍前の今から4年以上前の話であるが、日遊協が遊技人口を増やすことを集約的に行ったかと言えば否だ。数値目標を表明したが、では、具体的に何をどう取り組むのか、というところまでの踏み込みはなかった。

それどころか、コロナ禍の影響もあったが、当時よりも遊技人口は300万人ほどの減となっている。

遊技人口2000万人を念仏のように唱えることもなく、時間だけが経過する中で、危機感を募らせたメーカーが「最終的に遊技人口2000万人のロードマップを業界で作成しないことには衰退していく」と声を挙げた。

2000万人の前に手始めとしては1000万人の復活を目指しなければならないが、それは比較的簡単だと思っている節がある。

業界衰退の原因はメーカーの機械代が高い、ホールの機械の使い方が悪い、といつも水掛け論に終始している。メーカーの立場なので「ホールの機械の使い方が悪い」と断言する。

ここからが少し発展的な意見だ。

「メーカーとホールが遊技人口を増やすためのタッグを組む。この趣旨に賛同したホールに対して、メーカーは安く機械を提供する。しかし、その代わりに、パチンコであれば下限スタートをホールに守ってもらうことが条件。例えば1000円スタートで20回とか。回せば稼働は必ず上がる。ホールコンのデータを見ればスタート回数も分かる。もし、下限スタートを守っていなければ、提携を解除するぐらいのペナルティーは必要」

京楽がAKB48のパチンコ機を発売した時は、甘く使うような誓約書があったように記憶している。

「甘く使う」からさらに一歩突っ込んで下限スタートの設定である。

これはパチンコメーカーが1社で行っても、遊技人口1000万人の道のりも遠いので、各社が持ち回りで、安く提供できる機械を増やして行かなければならない。

スロットは設定4.5.6しか使わないとか、設定1でも出率が100%の機械を率先して導入する。

ホールが甘く使うこととメーカーが安く機械を提供することで、1000万人の復活から見えてくる?


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スマスロ雑感

スマート系遊技機は衰退するパチンコ業界復活の救世主として期待されている。一足早くデビューしたスマスロは期待通りの出玉を魅せる機種も登場してきた。それを後押しするように12月5日、大都からは「スマスロ HEY!エリートサラリーマン鏡」が導入される。

それを告知するのが中央線などで展開された車内吊り広告だ。


とあるシンクタンクがパチンコ・スロットをやったことのない社員に、この広告を見て何の告知かを調査した。やったことがない人からすれば、「????」。有名なアニメキャラでもない。「スマスロ」と書かれているが何のことかサッパリ分からない。ただ、分かるのは12月5日から導入されることだけ。

この広告は完全にヘビースロッターをターゲットにした告知広告であることは明らかだが、シンクタンク関係者の評価は手厳しい。

「この広告には新規客を開拓する意志がまるで感じられない。スマスロはコアなファンじゃないとその意味も分からず、その説明もない。新しいスロットはコインがないなどの一文を加えるべき。それだけでもどうしてコインがないのか興味が沸く。新規客を開拓しなければならないのに、訴求性がない。ここにパチンコ業界が衰退する原因がある」

車内吊り広告は移動時間中、やることがなくて暇なので、見てもらえるチャンスなのに残念な広告だという評価だ。もっとも、現代人は電車の中はスマホに集中する時間で、中吊り広告もなかなか見てもらえない。

今年1月のことだった。日電協からスマスロのスペックの正式発表がある随分前に、「スロットは安全装置が働いて1万9000枚」というキーワードを聞いていた。それがコンプリート機能であることがだいぶ後になって分かる。6号機で徹底的に出玉規制されて、死に体になったスロットだが、「4号機のような機械が認められるのか」と耳を疑った。

しかし、スマスロがデビューして女性スロットライターは、Twitterで「10万円負けていたけど万枚達成!」とつぶやいていたように、早くも万枚が現実のものになってきている。10万円突っ込んでも20万円取り戻せば、そりゃ、射幸心は煽られる。業界的には嬉しいが、依存症対策のための出玉規制だったはずなのに…。

広告を打つなら、キャッチコピーは「万枚の夢再び」か。もちろんこんな射幸心を煽る広告は論外だが、CR機の時と同様にスマート系にはアメは与えられた、ということだ。

スマート系は依存症対策にも資するということで認められた経緯があるが、射幸心を煽る機械を認めて、依存症対策もあったものではない。

結局、パチンコ産業は射幸心を煽ることで巨大化したが、その射幸心を煽ることで縮小して行っていることを何も学んでいないように思える。



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第8話 悲しい話 ①

きっかけ
 
季節がうっとうしい梅雨を過ぎたら瞬く間に、暑い暑い夏がやってきた。小学校の頃はあんなに夏が好きだったのに、社会に出て仕事をするようになると途端にこの暑さがたまらなく嫌になる。
 
ぱちんこ屋で仕事をすると殆どプライベートの時間が取れない。学生の頃あれほど友達とあれこれ思案しながら遊んでいたのに今はそれが億劫である。もっとも連絡を取ったところで会う事も無いのだろうが。遊ぶという事はそこそこの暮らしをしていて、お互いの環境が似通っているから一緒に遊べるのではないだろうか。生活環境が違えばいくら親しい間柄でもその距離はおのずと遠のいていく。
 
この店に入店してからもう少しで半年を迎える。入って三か月はこの業界の右も左もわからないまましゃかりきになって働いて来た。ちょうどこの頃僕はこの店を辞めようとしていた。しかし人生は自分の思い通りにはいかぬもの。カルティエに機先を制せられ、いきなり主任職の辞令を受けた。

自分の意思を通すことが出来ず、流れに逆らう事が出来なかった。この店にとどまったことが良かったのか悪かったのかなんて未だにわからない。一寸先も見えず、そして今日に満足するわけでもなく、ただひたすらホールを駆けずり回る。案外生きるなんてそんなものなのか、と最近は人生の快楽をあきらめていた。
 
主任の仕事にも少しは慣れて来て、やくざの世話役からの忠告を真摯に受け止めた僕は、それまでの傲慢さがなりをひそめ日々の本分を全うすべく仕事に勤しんでいる。今日もデスクワークをせっせせっせとこなしていると、カルティエが憂鬱な表情で事務所に入ってきた。

「おはようございます」

と元気にあいさつをしたのだが「ああ」と生返事をするだけで、心ここにあらずの体であった。僕たちが繰り広げたドタバタ劇は一応の幕を閉じたし、最近ホールの客入りもまずまずだし、これと言った事件も当然ないわけであるから、カルティエのこの様子には合点がいかない僕であった。
 
思い切ってどうしたのか、と聞いてみようともしたがその考えはすぐに頭を引っ込める。安っぽい同情や好奇心から首を突っ込んで、カルティエのご機嫌を更に悪化させる事態を未然に防ごうと思ったからだ。『君子危うきに近寄らず』を決め込んだ僕はコクヨの統計帳への書き込みを続けることにした。
 
統計帳の書き込みはとても重要な仕事である、とカルティエから教わった。しかし僕はどれほど大切なのかを未だに知らないでいる。作業はいたって単純なもので、ぱちんこ台一台一台のその日の差玉を記入するだけなのだが二百五十台もあるデータを埋めて行く作業は慣れるまで結構骨が折れた。
 
この仕事を僕に指示する際、カルティエが差玉について教えてくれた。

「いいか坂井よく聞けよ。お客さんが打ち込んだ玉を入り玉と言うんだ。そして機械から出て来た玉を出玉と呼ぶ。差玉とは入り玉と出玉の差のことを言う。わかるか?」

こういう仕事上のノウハウを教えるときのカルティエはふだんの傍若無人さはなりを潜め、いたって真面目でしかも丁寧なのである。

「それでな、その日その台の出玉が入り玉を超えれば差玉はマイナスであり、逆に出玉が入り玉を下回ればプラスの差玉となるわけだ。マイナス差玉の台はわかりやすく言えばお客さんに還元した台であり、プラス差玉の台は店側にとって黒字を計上するという事だ」

あまり算数が得意でない僕はふんふんと生返事をしてわかったふりをしてその場を適当にやり過ごす。

「この(入り玉)-(出玉)=(差玉)のいたって単純な公式からはじき出される数字は釘調整の開け閉めや客の上手い下手、更には温度や湿気などの外的要因 にも左右される。いくらこの俺がこの台を開けて客に還元してやろうと思ってもいろいろな要因が重なり意図通りに出ないこともある」

そんな話は初めて聞いた。打ち手の上手い下手があるのも全く不思議な世界だ。

「ぱちんこ商売のコツはな、客を殺しちゃあいけねえんだ。かといってあんまり玉を出していい気にさせるともっともっとと言ってわがままを言うようになる。 まあ、活かさず殺さずのいい塩梅がどの程度なのかを見極めるのが大事なわけよ。そしてそれをきっちり見極めることが出来たら一人前の釘師だって言う事だな。俺なんかはその代表的な存在だっちゅうことだ、ガハハハ」

この後も開放台(マイナス差玉の台)が何割で回収台(プラス差玉の台)を何割にして残りをどちらにも転ぶことのある遊び台をつくるわけだ、と自慢話は延々二時間も続いたのを記憶している。
 
僕は赤黒二本をセロファンテープでしっかり巻いてこさえたゼブラのボールペンを取り直し、マイナス差玉の台は赤のボールペンで、プラス差玉の台は黒のボールペンを使用して書き込みを続けた。

がしかしどうもカルティエの様子が気になる。さっきから瞬きもせずに天井の一点を見つめたままでピクリともしない。

「店長どうかしたんですか?なんだかいつもの元気がないみたいで」

思い切って尋ねてみた。

「おっ、そうか。そんなことないけどなあ、いやそんなことあるか」

大儀そうにふんぞり返っていた姿勢を元に戻すとふうっとため息をついた。 

「実はな、まだちょっと先の話なんだけどな、うちが二店舗目を出すらしいんだ。この間社長と食事した時あっただろ、その時に『誰にも言うな』って言われて聞いた話が新店舗の話よ」
 
何気なく、そして普通のありふれた会話がこの後とても悲しい結末を呼ぶことになろうとは思いもよらなかった。ましてやこの会話が物語の終わりを告げる始まりだったとはなおさらである。

つづく


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