パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

日本のカジノには日本人が慣れ親しんだキャラクターが必要

「カジノ向けのパチンコが許可されるように動いているメーカーはあります。釘により1回の出玉にバラツキがあってはダメなので、釘は飾り程度にして」(業界事情通)という情報がもたらされたのは4月半ばのことだった。

現行のパチンコがそのままカジノに設置されることはないと思われる。

カジノ管理委員会が発表した日本のカジノに設置できるものは以下の通りだ。

・テーブルゲーム
バカラ(2分類)、 トゥエンティワン(4分類)、 ポーカー(8分類、うち2分類は顧客相互間で行われるもの、1分類は顧客相互間で行われるトーナメント)、 カジノウォー、 クラップス、 シックボー、 ルーレット(2分類)、 マネーホイール、 パイゴウ

・電子ゲーム機等によるゲーム
電子ゲーム、 電子テーブルゲーム、 ディーラー操作式電子テーブルゲーム

もちろん、ここにパチンコの文字はないので、認可されるように動いているということだが、日本で開業するカジノには果たしてパチンコが加えられるのか? そんな疑問をカジノ管理委員会にぶつけてみた。

なしのつぶて。完全にスルー。

ここでいう電子ゲームとは海外で主力になっているビデオスロットなどを意味する。となると盤面に釘があり、玉を使うパチンコは、アナログ遊技なのでこれは電子ゲームとは見做されないものと思われる。となれば、パチンコも認可されるとすればビデオパチンコということになる。

日本に開業するカジノは、インバウンドがどれだけ回復しているか予想もつかないが、シンクタンクの関係者はこう読む。

「オペレーター側は日本人の売り上げを90%で外国人は10%に止まっています。となると、日本人を相手にする以上は、海外で使われているビデオスロットをそのまま導入するのではなく、パチンコ店で慣れ親しんだキャラクターが必要になってくる。それと日本人は同じ機種に飽きやすいのでゲーミングマシンのサイクルが短くなる可能性もあります」

カジノ向けのゲーミングマシンを開発するセガサミークリエイションは、北米で販売を行うスロット筐体「Genesis Crest」で遊べるビデオスロットゲーム4タイトルを昨年10月5日~7日に亘ってアメリカ・ラスベガスで開催された「Global Gaming Expo 2021」に出展した。開発したビデオスロットは「獣王~BEAST KING~」「NiGHTS~Dream Wheel~」の他、パチンコメーカー三洋物産の「海物語」とコラボレーションした「SEA STORY~Fluffy Treasure~」「SEA STORY~LINER FISHES~」を含む4タイトルとなった。

「SEA STORY Fluffy Treasure」では次々に現れるPrize付きのバブルを獲得して遊ぶビデオスロットで人気のゲーム性に、発生するバブルの予告など、日本のパチンコならではの演出を取り入れ、ビデオスロット市場に新しい風を起こす、としている。

これは、ゆくゆくは日本市場へ逆輸入するための布石かも知れない。やはり、慣れ親しんだ海物語がカジノにあるとホッとする。


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黄綬褒章から学ぶこと 下

開業と共に1回目の失敗を経験する。窯や鉄板はすべて新品を揃えたが、焦げ付いてうまく焼けない。親方に相談すると原因は、道具を空焼きしていないことにあった。

店を開いて最初の年末は、正月餅の他、クリスマスケーキまで販売することにした。和菓子屋がクリスマスケーキである。カステラでスポンジを作るノウハウがあるからだ。予約で30件も注文が入った。

しかし、正月餅づくりと並行して、クリスマスケーキを30個も作ることは窯の関係で物理的に無理だということが分かり、餅を持って返金しに行った。これが2回目の失敗である。

主力商品のカステラは評判を呼び、開業から9年目には店と工場を倍に拡張。従業員は10名を抱えた。ここからが苦労の始まりだった。

売り上げと借金返済を坪単価で計算すると、1日100万円の売り上げが必要になった。和菓子でこの数字はかなりハードルが高い。

何か仕掛けなければ、100万円を達成するのは難しい。この時考えたのが広告戦略だ。最初に手掛けたのはバスの車体広告。次にラジオCMで店の知名度を上げて行った。併せて自らが営業に出た。敬老会や老人ホームには足を運び、敬老の日用に饅頭や赤飯の注文を取った。赤ちゃんの出生の名簿を買い、お雛様、初節句、入学式用にDMを送った。

広告戦略と積極的な営業で3年目には、1日100万円の売り上げを達成することができた。

売り上げが軌道に乗ると、支店も次々に増やし、直営店は3店舗に。

その原動力となったのが、偶然発明した生クリーム大福だった。生クリームは使い切ることが当たり前だったが、たまたま余った生クリームを冷凍庫へ入れたら固まった。それを餅でくるんで食べてみたら、これがことのほか美味しい。

作りたてを冷凍し、後で蒸すと作りたての味になる。これなら大量生産もできる。製法は特許も取得した。

生クリームを余らせたことは失敗だった。しかし、失敗を失敗で終わらせずに、次のステップとして生クリーム大福が生まれた。

ヒット商品は当然真似される。次々に生クリーム大福を売り出す店が増えた。特許侵害で裁判もできたが、「真似した人は次のステップはない」と静観した。

ヒット商品もライバルが増えれば、売り上げにも影響する。そこにとどめを刺したのが堺市で発生した集団食中毒O157事件だ。カイワレ大根を犯人としながらも、売り上げが激減する。

この時に救世主となるのが百貨店への出店で、和風ロールなどの新商品も併せて開発した。

しかし、時代の流れは無情だ。

「赤字の時は店は縮小しなければならない。その判断がつかないと会社を潰す」と本店を残して後の2店舗は閉める。

「失敗から学び、良いものは機械化でもどんどん取り入れる。そこへたどり着くのに何十年もかかったが、お客さんから『美味しい』と言われることが菓子屋冥利に尽きます」と72歳になった今でも仕事場に立ち続ける。



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黄綬褒章から学ぶこと 上

天皇陛下からの褒章を受ける人物とはどのような人生を送ってきたのか? 一つの仕事に精励し、他の模範となるような技術や後継者の育成にも尽力した人に贈られる黄綬褒章を受章した人を取材した。

和菓子職人歴50年余り、話を聞いて第一印象は探求心が強いことだった。

高校を卒業すると親せきの和菓子屋に就職する。和菓子と言っても販売していたのは主に餅や団子。一番忙しいのは年末。除夜の鐘を聞きながら餅を配達した。毎日のように餅をこねさせられ「指紋がなくなるぐらいやらされた」と疑問を感じるようになる。

そんな時、スーパーで販売され始めたサトウの切り餅に衝撃を受ける。業界誌でも紹介された記事を読んで機械化に衝撃を受けた。

「こんな便利なものがある。これで十分。人間は成長する時に疑問を感じるものです」と自分のやっていることが正しいのかと思い始める。

ある年の正月休み、友達と京都へストリップを見に行った帰り道、1軒の和菓子屋に出会う。ショーケースにきれいに陳列された和菓子の数々を見て、「こういう和菓子を作りたい」と転職する。

24歳で大阪・岸和田の和菓子店へ修行に出る。

まず、餡子が自家製だったことに驚かされる。最初に修行した店もそうだが、大半の店は業務用の餡子を仕入れ、出来上がったものに自店の味にするために砂糖で調合するのが一般的だった。

素材も高級品である岡山産の白小豆と北海道産の大豆を使っていた。

職人が仕事場へ入るのは8時だった。親方はすでに仕事にかかり仕上げの工程に入っていた。一から親方の仕事ぶりを見たい、と思うようになり、7時に入ったが、すでに親方の姿はあった。さらに、6時半、6時と出社時間を早めた。

誰もいないところから親方の仕事を盗みたい。その一心だった。

熱意が伝わったのか親方がこう口を開いた。

「メモは書くな。全部頭で覚えろ」

それからは親方のケツをついて回った。それで材料や道具の仕入れ先が分かった。

「200万円貯まったら独立する」という目標を立てる。独立に先立ち、他店のやり方も気になった。親方の伝手で新宿・文明堂の工場も見学させてもらった。ほとんどの工程が機械化されていることに驚かされた。

自分の店を持ったのが26歳の時だった。

修行先で学んだ長崎カステラ1本で勝負した。200万円の資金ではカステラを焼く窯や道具を揃えるので精一杯だった。ちなみにカステラは洋菓子のように思われているが和菓子にカテゴライズされている。

つづく

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今、何に取り組むべきか

「金儲けが悪だ」などと言うことを私は書いた覚えがないのですが、一部の方にそのような誤解を与える文章を書いたことに関して、この場をお借りして私の立場を明確にしたいと思います。あえて言うならば儲けた金を自浄のためにお使いなさないと言うことです。

話をリセットします。

以下はある創業社長と私の会話の一部です。

「私たちの世代はパチンコを永続して商売ができるように随分と警察には気を遣ってきた。それは一度睨まれたら商売ができなくなるから必要だったし、後ろめたい部分がなかったかといえば嘘になるしね。しかし息子達の世代には警察に媚び、ご機嫌を伺う様なことはさせたくなかったからそちら方面の話はあまり熱心にしなかった。今思えばそれは大きな過ちだったのかもしれないが、なんとも言えないね」

私はこの方の親としての心情もわかるし、社長としての後悔の意味もわかる気もします。

「社長はパチンコという商売を通してご自身が結構なご身分になり、不自由の無い生活を恒常的に営むことができる様になりましたよね。今までたくさんのご苦労があったと思うのですが、その話をすることはある意味で義務だと思います。ご存知の通りこの世界で綺麗事は通りませんよ。パチンコは全て本音が蠢いている世界ですから」

「そうは言っても今はやり方も違うしねぇ」

「やり方なんて時代が変われば変わるものですよ。でも客とパチンコ屋との結びつき、つまり在り方は変わらないと思います。なぜそれを息子さんや社員に伝えなかったんですか」

「それってなんだ? 釘とか粗利とかか?」

「釘も一つのやり方に過ぎません。あえて釘の話をするなら釘を通して客とどう向き合えばいいのかという在り方のことです。社長は『赤字を出しても店は潰れん。それより怖いのは利益の取りすぎだ。だから私は割数だけは毎日見ている』って言っていたじゃないですか。なぜそれを息子さんや社員達にしっかり伝えないのですか」

今思い出せば随分と生意気を言ったものです。しかし私はこの社長が好きだったし、本当にご苦労されていたし、とにかくなんでもいいから力になりたいという一念でお付き合いをさせていただきました。しかしこの会話の数年の後、会社は潰れてしまいました。その理由につきましてはここで書くことはできませんが、とても悲しい話です。

人は小さい成功を何度か経験することができます。しかし小成はやがて苦難の道へと繋がるのが世の常です。小成はそれに満足をし、自浄を怠れば消えてしまうものなのです。そうならないためにも会社の質を高めること、つまり人を育てること。私はそれを信じて止みません。ただしそこには顧客が必ず存在していることが前提です。


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新人のミスが会社の命取りに

ホールの新聞折込が活発だった時代の話だ。

新人は社会経験が少ないために失敗がつきものだ。失敗を繰り返しながら人間は成長していくものだ。

しかし、1回の失敗が会社の運命を左右するような事態となると新人のミスを看過できなくなる。

ホールの販促物を制作するその会社は、デザイナーは2名、全社員合わせて14~15人の小所帯ながらユニークな提案が受けて、大手ホールの販促物を受注することに成功した。

これを突破口に、チェーンの販促物も受注することになり、1社の売り上げが大きな柱になった。

当該ホールは定期的に取引業者の見直しを図っていた。そこで取引している制作会社が本社に呼ばれ、役員の前で販促物のプレゼンが行われることになった。

会議室で行われたプレゼンでは、各社ともパワーポイントで練り上げた企画書をプロジェクターに映し出してアピールした。

採点項目はデザイン、納期、社会的信頼性の3項目だった。その制作会社はデザイン、納期に関しては自信があったが、コンプライアンスの取り組みはこれまで行ったことがないので、取引しているホールにアドバイスを求めて資料を作成した。

その制作会社のプレゼンの番が回ってきた。

説明しているときにカーソルを間違って作成者のところに当て、クリックしてしまった。

作成した日付と共に現れた文字が「アホ・カスは死んだらええねん、カス、ウンコ」。

担当者の背中には冷や汗が流れたが、何事もなかったようにその場を取り繕った。

各社のプレゼンが終了した。

その会社の評価はデザインB、納期B、社会的信頼性Cだった。そして追い討ちをかけるように役員の一人がこう口を開いた。

「御社のアホは死んだらええねんとは、どういうことですか?」

担当者は顔面が蒼白になるばかりで返事に窮した。

犯人はすぐに見当がついた。1カ月前に入社したばかりの新人デザイナーだった。

1社での1カ月の売り上げが1000万円あった。しかも粗利は400万円。この利益をプレゼン後に失うことになり、新人デザイナーは即刻懲戒解雇となった。

制作会社は解雇した新人デザイナーに損害賠償請求することも考えていたが、その後の情報は入っていない。



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