ライスワークとはズバリ食べつためだけ、生活費を稼ぎ出すために嫌々働いていることを指す。一方のライフワークが好きなことで生きていくのとは対極的である。
ライスワークはおカネのために仕事をやっているのが実態なだけに、働いても得られるのはおカネだけで、生き甲斐とかモチベーションは得られない。ライスワークに終始していては個人の価値も上がらない。ライスワークではスキルも上がらない。
このライスワークに最近のホール経営がダブって見える。
パチンコ業界はコロナとは関係なく、業績は右肩下がりを続けていた。遊技人口が減り続けるのだから、それに比例して各店舗の売り上げも下がり、閉店を余儀なくされていたところにコロナ禍が襲ってきた。
ホール企業は生き残るために、粗利の確保は大命題となっている。お客が少なくなっているところに、店長は会社からの指示で粗利を取りにかかる。この状態がもはやライスワークである。
そのしわ寄せはホールスタッフにのしかかる。役職者は「接客で稼働を上げろ!地域一番店になれる接客をやれ」と檄を飛ばす。
そこで採用されたのが接客マイスター制度だった。
お客からのクレームの99%は出玉に関するものだ。粗利を確保するために釘はさらに閉まり、設定はベタピン。その苦情がさらに酷くなるが、その前にお客はそんな店には行かない。
「1000円で5回とかいう機械もあります。1000円で15回も回らない。13~14回に下げ、特定日の日も特定日を謳うだけで、設定なんか入っていません。こんな状態で、お客さんはだんだんといなくなりました。お客さんもいないのに、アルバイトに『接客を頑張れ』と言っても『お客さんもいないのにやっても意味あるんですか』と逆に質問されるぐらいで、現場のモチベーションも駄々下がりです」(ホール主任)
閉店まっしぐらのホールが、粗利だけはきっちり取り、それを接客でカバーしろと指示を出していること自体が延命のためのライスワークであり、これでは従業員もやっていられない。従業員もライスワークなので、休憩時間はケータイゲームに夢中になる。
ホール企業がライスワークから脱却し、ライフワークに舵を切った時が遊技人口も増える時なのかも知れない。
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