パチンコ日報

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喫煙ユーザー=大黒天様を大切にしていますか?

健康増進法の一部改正で、ホールも完全禁煙になったのが、コロナ禍が始まったばかりの昨年4月1日からだった。新型コロナが世界に蔓延していなかったら完全禁煙がスタートしたことが、パチンコ業界では話題になったはず。禁煙によって稼働がどう変化したかなど、影響を分析するところも出てきたはずだが、すっかり新型コロナにかき消されてしまった。

このホールの禁煙問題と稼働の相関関係に正面から取り組んでいる1社がエルゴジャパンだった。同社の宮村伸輔常務は喫煙ユーザーの中でも紙巻きたばこを吸う人を「大黒天様」と捉え、喫煙環境整備を訴える。

大黒天様は商売繁盛、五穀豊穣など主におカネにまつわるご利益をもたらす神様として、崇められている。

パチンコユーザーの喫煙率の高さは、日報でも何度か取り上げているが、改めて紹介するとこうなる。

日本人成人の喫煙率が18%に対して、パチンコユーザーは55%で、男性に至っては60%と突出している。しかも、喫煙者の70%以上が紙巻きたばこの愛好家である。

で、興味深いのは毎日来店するようなヘビーユーザーの7割が喫煙者で、1回の使用金額が5万円以上の客のうち、6割が喫煙者と言うデータがある。このように喫煙者ほど、来店頻度が高く、使用金額も多い。喫煙者ほど売り上げに貢献しているので大黒天様と呼ばれる所以でもある。

ホールにとっては大黒天様なのに、喫煙環境がおざなりになっていると、どういうことが起きるか?

「喫煙ブースの副流煙が嫌、喫煙ブースの空きがない、という理由で外でたばこを吸われるお客様も少なくないが、店外での喫煙は我に返らせる時間を与えてしまうことになります。止めるきっかけを作ることにもなります。もっと快適な喫煙環境があれば、遊技に集中できます」(宮村常務)

同社では喫煙のために離席して、戻って来るまでの時間を平均8分間と類推している。その間の打ち込み機会損失を640発と推計している。

コロナ前の2019年11月、500台規模のホール(平均30%稼働)で、何本の吸い殻があるかを数えたところ、28日の営業日で1万3744本だったことが分かった。1日で491本、1週間で3436本である。

これを打ち込み機会損失で見ると、28日間で879万6160発、1週間で219万9040発、1日で31万4240発となった。

打ち込み機会損失を少しでもなくすには、喫煙ブースまでの移動時間の短縮が考えられる。同社が提案する快適な喫煙環境とは、遊技しながら自分が座っている場所から、喫煙ブースを「見える化」させることである。

そのためには外通路、中通路、トイレ横、休憩室など常に見えるところに喫煙ブースが設置されていることで、ストレスフリーにもなる。



では、実際にどういう効果があるかと言うと、宮崎県の800台クラスのホールで、外通路に4人用を6台、中通路に1人用5台の計11台の喫煙ブースを設置したところ、設置前に比べて売り上げが120%アップした実例がある。

売り上げアップの原動力になったのは、喫煙環境が整備されたことで、他店からの新たなお客さんが増えたことによるものだった。

完全禁煙化で喫煙ユーザーに対して、「これを機会にたばこを止めろ」というのではなく、大黒天様を優遇する環境が必要だということだ。



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