
入国した時よりもこのスロットマシンが効果を発揮するのは、帰国する時だ。ドル札は円に両替できるが、硬貨は両替できない。財布の中に残っている硬貨を使って最後の運試しをするのが空港内のスロットマシンともいえる。
このアイデアをパクったのが成田空港内に設置されているガチャガチャだ。
タカラトミーが7月末から9間月末までの限定2カ月で171台のガチャを設置したところ、日本のガチャ文化がSNSで世界発信され、大好評につき期間を延長している。

きっかけは空港会社からタカラトミーへ声がかかったもので、ガチャと日本の土産の親和性が受けた。
ガチャの特徴は、手軽な価格帯で様々なコンテンツを届けることができる。アニメや漫画、ゲームなどのコンテンツアイテムがメジャーだが、他企業製品のミニチュアやアーティストの作品、クリエイターとのコラボ商品など、日本の文化やトレンドを知ることができる入口にもなっている。
日本にはガチャ以外にもパチンコというエンターテインメントがある。
2015年3月28日、29日の2日間に亘って羽田空港で開かれた「羽田インターナショナルアニメミュージックフェスティバル」に都遊協がパチンコ島を出展して、日本のアニメがパチンコ機にも多数使われていることをアピールした。

これは各国のアニメ好き、日本好きの海外のシンガー、アイドルたちが集結してコンサートを開いた企画の一環。外国人観光客にパチンコをアピールする格好の場にもなった。
ここからは、ガチャに続き、空港内にパチンコ台を設置できないか、という考察である。
来年の夏ごろには規則改正が行われ、いよいよエコパチ(封入式)が年末には登場するのではないか、といわれている。
封入式は台の中を数十発の玉が循環するだけで、大掛かりな補給装置も不要のスタンドアローン型である。ガチャのように空いているスペースに自由なレイアウトで設置できることが何よりの強みだ。
最近は一発機も復活しているので、空港にはそういう短時間勝負の台を設置して、財布の中の小銭を使って運試ししてもらうのもいいのではないか?
問題はどこが運営するかだが、その前に空港会社からのオファーが必要だ。ローカルテレビ局はホールのCMで持っているように、案外地方空港から活性化のためにオファーが来るかもしれない。

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