銭形平次といえば6年前に京楽産業がリリースした「CRびっくりぱちんこ銭形平次withチームZ」が記憶に新しい。最終的には6万台を販売し、稼働は40週以上、粗利は150万円以上をたたき出し、6年経った今でも稼働している名機でもある。
「スペック」「演出」「AKBとのコラボ」等、前作の銭形がスマッシュヒットを飛ばした要因はいろいろあるが、高尾の銭形平次はどうなのか。今も多くのファンが残っているだけにその辺は気になるところだ。
まずはスペックだが、京楽が銭形を発表した6年前は、1/399のMAX機と1/99の甘デジが主流だった時代に、京楽は未開拓だった1/199のライトミドルに切り込み、ライトミドルという市場を新たに確立した実績がある。
今回は、1/256というスペックになっている。これは1/319と1/199の中間の未開拓ゾーンということができる。当たりやすく、それでいて出玉感が感じられるという、中間ゾーンのスペックの特徴が感じ取れる確率帯だ。
前作との違いは、前作のスタートが3個賞球に対して、今回は4個賞球なので初当たりが前回と同様に体感できる。加えて、最大出玉は2400個と前作を上回っている。
演出面では、前作に慣れ親しんだユーザーが違和感なく遊技できる印象だ。動画を見て頂ければわかりやすいが、銭役物で大当りとなる点等、安心して打てそうな雰囲気が十分感じられる。
そして今回、高尾が一番重視したのが「まったり感」だそうである。
最近の機械というのは、初期の稼動を意識してか、必要以上にゴチャゴチャと演出を詰め込んでいる感が否めない。もちろんそれを否定はしないが、機械を打ち込んで慣れてきたユーザーにとっては鬱陶しく感じるだけになりがちだ。
前作の実績が物語るように、確かに「まったりと打てる」というのは長期稼働のコツであろう。
異色のコラボでは京楽がAKB48を採用したのに対して、今回はアキバ系のアイドルグループ「でんぱ組.inc」を起用している。
人気絶頂期にパチンコになったことで、業界も話題騒然となったAKB48には、さすがに知名度では及ばないだろう。
6人のメンバーはアニメ、漫画、ゲームなどに特化したオタクのアイドルグループというところが特徴。今年のNHK紅白にノミネートされ、あと一歩というところまで行った、というから若者の中ではそれなりに人気がある。
銭形平次という年配者向けのコンテンツとのコラボで、新たなユーザーを開拓することができるか。
通常新台は1パチには導入しないが、1パチコーナーに最初から入れたい、という注文が来ている、というから、実機を試打したホールは、1/256のスペックに確かな手応えを感じているようだ。

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