サブ基板で管理していたAT,ARTがメイン基板管理となった5.5号機は、容量の少ないメイン基板で上乗せ特化ゾーンや自力チャンスゾーンといった要素を組み込むこともできない。純増2枚では高純増を実現するために生まれたAT,ARTももはや意味をなさないものになった。
「期待していた機種の稼働が芳しくなかったので、スロット増台が断ち切れになっています。むしろ、スロットを減台するかもしれないので、ことしの夏ぐらいから自動補給の案件がペンディングになっています」と話すのは自動メダル補給装置の関係者。
2017年10月から設置される5.9号機は、ARTは1500ゲームまたは、3000枚のリミッターが搭載されるので、かなり出玉がしょぼくなり、もはやARTの意味をなさないことになる。
来年のスロットは5号機初期の時代に逆戻りしそうだ。
スロットメーカーは射幸性の削がれた5号機をAT,ARTによって蘇らせたが、6号機時代に入り、そんな裏をかくような手法でスロットが復活できるとも思えない。警察庁はとにかく遊技に戻すために躍起になっているが、スロットの場合、パチンコと違って成り立ちから素性が悪かった。ギャンブル性を高めるために0~3号機時代までは裏モノがバンバン横行していた。裏モノ排除と共に消え去ったメーカーもあるが、今残っているメーカーも叩けば埃はいくらでも出る。
大手がスロットを減台する方針を固めたとの情報がLINEで飛び交っている。ことしスロットを増設したがそれが裏目となったことも影響しているようだ。1ボックス4台減台として、1店舗当たり8ボックスあるので平均32台と具体的な数字も出ている。これに店舗数を掛けると相当な台数となる。
5.9号機になればそれもやむを得ない状況になる。
「全国展開していると地域特性があるので、午前中はガラガラの店もあれば、午前中から稼働の高い店もあります。それよりも設定を入れているかどうかは敏感に判断します。設定が入っていなければ来ませんよ。全店で減台にしたらどんな噂が立つか分からない。減台はそう簡単にはできないと思います」(大手ホール関係者)
一方のパチンコの方は比較的明るい。1/320の落ち幅が想像したほどではなかった。来年は本業のパチンコに力を入れることになりそうだ。

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