「パチンコの原点とはタバコや子供のためのチョコレートを取りに行く遊びだった。つまり、パチンコとは景品を提供できる業種だった。使う金額も居酒屋へ行くのと同じ感覚で1000円、2000円だった。だから大衆娯楽といわれた」(業界事情通)
この時代を知る業界人はすでに現役も引退していっている中で、この事情通は本業のパチンコアドバイスに片足を突っ込みながら、今でも毎日パチンコを打ち続けている。
「最初に登場したフィーバーは出玉が無制限だった。それをすぐに30秒規制、15秒規制と射幸性を抑えた。スロットも1回の出玉を700枚から350枚に抑えた。規制によってお客さんが減るどころか、射幸性のバランスを保ったことでお客さんが増えた」(同)
今もMAX機やAT機が規制されて、市場から姿を消すことになるが、昔と今のどこが違うのだろうか?
「MAX機という射幸性の高い機械をどこが認めたか、ということ。許可を下したのは保通協という公共機関。警察とメーカーが結託してバクチ性を高めて、市場のお客さんがついてこれなくなった。そのために、10億、20億の借金の返すことができなくなっているホールオーナーに、お客さんのためになることは考えられるわけがない。抜くことばかりを考えている。そんなグループが話し合っているから、業界はどんどん衰退して行く。客もオーナーのベンツ代を負担しきれなくなって離れた。それも分からん連中がパチンコを語るな! 今のやり方はバカとしかいいようがない。」(同)と怒りがヒートアップしていく。
では、ここからは未来に向けての話だ。過去パチンコは娯楽の殿堂と呼ばれていた。再び、殿堂入りするに必要なこととは?
「3年後でも5年後でもいいから、業界は『こう変わります』と宣言すること。そのための猶予期間が3年ないし5年は必要になる。業界で考えなければならないことは、お客さんがギリギリ勝てる玉単価を研究すること。サラリーマンが居酒屋で使う金額が大衆娯楽。大衆娯楽のコンセプトが狂って来たから業界は衰退している」(同)
大衆娯楽の1回の予算はせいぜい2000円前後。2000円のやり取りができる遊べながら、なおかつ適度な射幸性を満たす。長期間に亘って償却が可能であれば40万円の機械代でも問題はない。
まずは、市場から消えたサラリーマン客を呼び戻したいものだ。

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