第一報は金曜日の夕方5時半。ちょうど夕飯の支度をしている時だった。
その電話が終わった後、すぐに別の人からも情報が入る。
機械に詳しい関係者に確認を取るとメーカーが発表したペーパーを丁度手に入れていたところで、社長名で10月6日の週から稼働する新台の販売を延期する旨が書かれているとのこと。
話を総合すると三洋物産が沖海3の甘デジにバグが発生して出荷が中止になった、ということだ。
バグの内容は演出面で一番熱いプレミアム演出のときに不具合が生じるようだ。致命的なバグともいえる。
これは先行導入していた三洋の直営店で発覚した。そんなに頻繁に出るわけではないようだが、ここでメーカーは決断する。
「沖海は長く使ってもらう機種なので、導入後に不具合が出た方が大問題になる」と出荷を中止にする。
メーカーにすれば断腸の思いだが、ホールに設置する直前だったことは不幸中の幸いかも知れない。
バグを修正するということは、もう一度保通協に持ち込んで検定を取り直すことになる。
すでに、メーカーは検定を取り下げ、修正したものを再度保通協に持ち込んで、12月中には販売する予定で進んでいる。
沖海3の甘デジは8~9万台売れている、といわれているが、導入予定だったホールの声を。
「うちは20台導入して、10月8日から解禁予定でした。今回は海コーナーで稼働が落ちてきたものを交換する予定でした。警察には書類を出していましたが、取り下げることにしました。外そうとした機械をそのまま使うことにします。書類は1台につき20円の印紙を貼るので、実害は400円です」(大阪市内ホール関係者)
チラシやDMを準備していたホールは、それがパー。ファン向けに沖海の冊子を販売予定だった出版社は、販売延期になる。
購入台数が少ないと2週遅れとなる。そのホール関係者は金曜日の時点でメーカーから連絡は受けていなかった。
「8台入れる予定だったんですが、4台しか入りませんでした。新台をいきなり1円コーナーに入れることにしていたので、確実に4人のお客様が増える、と目論んでいたのですが…代わりの中古をこれから探します」
しかし、全国のホールに設置後だったら、どれだけの大問題になっていただろう。
回収騒動から営業保証まで莫大な損害を被るところだった。
一時代昔なら、そのままイケイケだったかも知れないが、大一のハンドル出火の件以来、コンプライアンスが業界にも浸透してきた。
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