最近の若い店長は、ハネモノを触ったことがない人が大半だ。ハンドルネーム、ヤクモノの癖者さんからハネモノを扱うための留意点が寄せられた。
以下本文
私は平成の店長兼釘師ですが、昭和の釘師に師事しました。
次に掲げるハネモノ調整項目は現在、通用する、しないはありますが、研究の価値はあります。
これで、数年にわたり(1999年~2005年頃まで)、33個交換で、40台4万稼働超え、台粗利2500円を安定して確保しました。
当時と今は時代も異なり、同じハネモノでも玉単価が異なります。
また、最近はハネモノを扱っていません。
なので参考程度にお願いします。
■心構え編
1.恐れずに「ハネモノは面白い」という気持ちを持つこと。好きだから上手になります。
オーナーの皆様、前向きな失敗は許してください。
2.技術と駆け引きを両立する意識を持つこと。
■釘以外編
釘に意識が行きがちですが
1.補給タンクリミッターの調整。
2.ヤクモノの癖の研究。
TSよりも拾球率(V入賞率)に注意
(V回数÷スタートではなく、V÷ヤクモノ入賞数)
溢れるデータに溺れないでください。シンプルな差玉管理でも稼働は維持できます。
3.傾斜の意味の理解。
旧1種タイプに比べてハネモノは傾斜が重要。島は曲がってませんか?(4分5厘は長さの単位です)
■釘編
約300本の釘。おおよそ今の倍。
左右角。上下角。300本、全ての釘に役割があります。
命釘調整に頼りすぎないでください。
入賞口によっては一本の釘がステップにもブロックにもなる。ふたつの役割を持つ場合もあります。
納得行くまで、自分で打って、どの釘をどう触ればどうなるか自分で研究すること。
ハネモノ繁盛店で自分のお金、休憩時間に打つこと。
最近は調査研究を勤務にするケースがありますが、稽古にならないです。プライベートを犠牲にするから値打ちがある。そうすることで釘読み力はプロ並になり駆け引きができます。
自店ではどんな客が打ってるかとことん研究すること。
流れ釘師ではなく、ホール専属釘師の意識を持つこと。
ハンマーだけではなく、ペンチも練習すること。
まだまだ、ありますが、この位にします。
これらを「マニュアルに」とも思いましたが、正直言ってできませんでした(涙)
■おまけ編
釘は概ねまっすぐです。釘曲げは違法です。
取説では1本ごと「何時の方向に何度」と定めてます。機種、釘位置によって異なりますが0度から9度くらいまでの幅があります。
9度まで曲げて良いと言ってるのではありません。良く考えてください。
ですから遊技機の取扱説明書の釘のページはキチンと読みましょう。
玉単価と交換率で扱い方も変わります。
若い店長の皆様、頑張ってください。応援しています。

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