私はパチンコ業界のシステム以外にも、CDレンタルショップ、美容室の会員管理システム、衣類メーカー、パンメーカーの販売管理システムなどの開発及び運用に携わったことがあります。
今回はホールの会員管理システムおよび、POSシステムの活用について書いてみたいと思います。
一番利用されているのが貯玉管理です。貯玉は借入と同じ扱いです。
貯玉された玉数の内、その後どうなるかによって原価率が変わります。
貯玉→再プレイ、特殊景品交換、タバコ交換、一般景品交換の比率を把握して正しい原価率を理解しましょう。
その次に利用されているのがDMの印刷です。
発送する場合、DMを無差別に発送してないですか?
来店回数の多いお客様にDMを発送してないですか?
DMもターゲットの絞り込みと目的を明確にして発送したほうがいいと思います。
ここからが活用の話になります。
お店の立地と客層によってどんな分析をしていますか?
・お客様の来店頻度
・実際の商圏
・お客様の性別と年齢
・来店と日付特性の関係
・来店ポイント
・その他
以上のような項目がありますが、日々の業務に追われて分析出来てないお店が多いのでは?
パチンコ店のお客様は会員になることを嫌がる人が多いので、会員を集めるのが大変ですが、兵庫県では来店ポイントをうまく活用して会員様を集めているお店もあります。
来店ポイントによる支出が月に100万円を超えますが、高稼働を維持しています。
また顔認証システムは誤解を受けやすいですが、上記にあげた項目の内、
・お客様の性別と年齢
・来店と日付特性の関係
を分析する上ではすごく役に立つと思います。
異業種では会員管理分析は、専門部署が行っているくらい重要です。
チェーン店様などは検討してみてはいかがですか?
パチンコ店では特殊景品、タバコ、一般景品、貯玉再プレイが主な出景になるのでその分析も必要と思われます。
景品の仕入れのやり繰りで担当者の人件費が賄えるケースもあります。
ここで弊社の研修で使っているテキストから。
自分がお客様の気持ちで考えてみましょう。
100円/40個交換(景品は200個で500円単位)
5000円分玉を買って上皿に50個残った状態で大当たりしました。
大当たり終了後(時短なし)遊技を止め、ジェットカウンターに流したところ、レシートは1900個でした。
Q1.上記の場合、お客様は勝ったのでしょうか?
Q2.具体的な金額ではいくらの勝ち負けになったのでしょうか?
Q3.大当たり中に台は玉を何個放出したのでしょうか?
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研修するとほとんどの方が500円負けたと回答されます。
実際のお客様の中には4500円と400円分の景品で、100円負けと言われる方もいます。
滋賀のチェーン店で研修した時、全部タバコに交換するのでオレは勝って帰ります、と回答した方もいました。
その方が責任者をしているお店は繁盛店でした。
物事を1つの方向から見るだけでなくいろんな視点でみれることは強みになれると思います。

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