開けるタイミングが掴めないままでいる状況をユーザーの感覚からすれば閉めているような錯覚に陥る。
そうなるとバカ出ししている出玉感の日もなく、ユーザーは取られっぱなしの感覚が定着していく。
出す日を作るためには、取ることは必要だが、どういうわけか取りっぱなしになっているのが現状だ。これではお客さんがついて来られるわけもない。そんなことは分かっていながら、現状を打破できない。
5年ほどまでは地方の地域一番店が今は、客が減り、開けられない店が稼働をさらに落とす悪循環に陥っている。
その一方で、開けても稼働に結びつかないケースも出ている。
4円等価がいかに今のご時世に合わなくなっているかを物語っているが、例えば、回すために、25個から33個に交換率を変更した場合、勝った時の換金額が大幅に減るため、お客さんにすれば損した感覚になり、33個の店では打ちたくなくなる。
そのチャレンジをしたホールは、結果を出すことができなかった。
「等価を33個に変更した場合、まったく新規のお客さんでなければ、受け入れられないと思う。かといってまったく新規の客を集客する方法が思い浮かばない」と手の打ちようがない。
ある団体のトップは「若いファンを増やすためには、若い人が業界に就くことではないだろうか」と述べている。これではタコが自分の足を食べているようなものだ。ホールで働いたカネでパチンコ店へ再び還元せよ、といっているようなものだ。
若年層を開拓する根本的解決にはなっていない、といえる。
トップがこれでは現場に創意・工夫する知恵も出てこない。
新規客を開拓するために、開始されたパチンコ・スロットのネットゲームが、所期の目的を遂げることもなく、本業に資源を集中するために、取り止めになることになった。
業界が迷走常態に入る中、それでも、未だに4円だけでしっかりお客さんをつけているホールがあることも事実。
そういう店舗は、無理な出店もしておらず、身の丈経営でほぼ無借金経営を貫いている。
新台は付き合い程度に購入し、古い台を大切に使っている。
借金や機械代の回収も急ぐ必要がないので、必要以上に取ることはしない。なおかつ、出す日は確実に出すので、常連客も安心して打てる。
店舗の主力がパチンコなら、スロットの等価交換に引きづられることなく、パチンコに合わせた交換率に。
大手が中小を淘汰して、大手と地方の有力ホールしか生き残れない、といわれているが、この先、生き残るのは借金のないところだけ?

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