パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

パチンコ産業革命その7

■顧客別考察



前節でも少し書いたが、ユーザー層をどのように捉えているかで営業の流れは大きく変わる。意外と殆どのホールは理解しているようで、漠然としか捉えていない所が多い。



そんな事やっている時間などない、というホールがあるとしたら日頃何をやるの? と思ってしまう。台を入れ替えて、イベントをやるだけで集客をしようという昔の考え方から脱皮しないと。



まず顧客別に考える時には、曜日別・時間帯別にどのような顧客が訪れているかを把握しなければならない。おそらく多くのホールは漠然と答える事が出来るだろう。



しかしそれを統計的に収拾しデータ化し営業戦略に活かしている所というのは、ほんの一握りだと思う。それすらやらないで「お客さんが増えねぇなぁ」と言っているようでは先が見えない。



普通に他産業が行っている事を真似するだけでも、全く違う結果が出てくるはずなのにやらない。チラシを入れるより遥かに意味があることなのに・・・



遊技機の状況は時代によって変われども、顧客の心理状態というものは昔と大きく変わっていない。学生には学生の、社会人には社会人の、主婦には主婦のホールに求めるものというのは今も同じである。



遊技人口3千万人といわれた時代から今は大きく減少しているのだが、ではどの客層が減っているのか? 間違いなくサラリーマンが一番減っている。平日一日の遊技客数でピークが昼間というホールが多いのがそれを物語っている。



ではサラリーマンを対象に何か対策を打っているのか? 否。そんなホールは殆ど見受けられない。漠然とした入替やイベントしか見られないのが悲しい。



サラリーマンが時間のある土・日に毎週釘が絞まっているのであれば、平日の夜に立ち寄ろうなどと間違っても思わない。そんな細かな心理状態を理解し把握して営業戦略を組む事すら拒絶するのであれば、淘汰されても致し方ない。



曜日別・時間帯別を調べると共に、次には男女別・客層別に統計を取る必要がある。



そうする事により膨大な資料が出来上がり、数多くの戦略が考え付く事だろう。



まず学生。専門学校生・大学生が対象になるが、一番昼夜問わず来店を期待できる層であり、そして一番イベントに敏感な層でもある為、数店舗を回遊し続ける浮遊客でもある。



ただ、今の時代この層を取り込めれば計り知れない口コミ力があるので、大きな集客増に繋がる可能性が高い。しかし逆に『ガセ・イベント』などが一度でも浸透してしまうと大きなマイナス要因にも成り得る。



そして注意点もある。信頼できるイベントを行ない続けたとしても、そこに学生ばかりが占領するという状況は避けなければならない。これは学生だけに限らず、開店プロなどにも同様の対処をしなければならない。



次にサラリーマン。この層は時間的な制約がある為、平日は夕刻以降 短時間の遊技を迫られ、土・日も家族サービスに時間を費やす事もあるだろう。



しかし、好きな人は非常に多い層であるのも事実だ。時折行く居酒屋やスナックなどで、サラリーマン風の人達が、パチンコ談義をしている光景に驚くほど遭遇する。



その人達の多くはパチンコやパチスロ雑誌などを読み耽っており、本当によく機械の事を知っている。しかし横で聞いていて、事実もあればオカルトのような会話をしている事もある。



前述したけど、この層は平日の夜に欲しいのだが、取り込むチャンスは土・日・祝にある。



次に主婦層。メインの来店時間は昼前から夕方までの短い時間帯だ。この層こそ口コミの力が偉大であり、学生のように浮遊客でなく来る・来ないがハッキリしている。



ホール全体の清潔感も当然だが、従業員の接客態度などソフトの部分に対しても とても敏感であるように思う。出る・出ないよりも、さりげないサービスなどへの反応が一番敏感な層だと受け止めている。



最後に超常連軍団である年配者。年金を貰って細々と、という人もいれば、よくそんなにお金が続くなぁという人まで含めて絶対に抱えなくてはならない逃がしてはならない顧客層である。



来店時間帯は朝一から夕方まで。稀に閉店頃まで遊技している人も見受けられるが・・・



この層に大切なのは、遊べるという条件が整っていることが大事である。それは機主構成であり、従業者とのふれあいであり、遊技の時疲れない事。



一般電役などの複雑な遊戯性などに丁寧な説明をしてあげる必要がある。知らずに打っていて大当たりを引いたにも関わらず、出玉を大きく損してしまう光景を何度見た事か・・・



自分が隣に座っていれば説明するけど、逆になんで自分が言わなくてはならないのだと、思う事だってある。そうなると双方にとってマイナスイメージしか残らない。



ホールにとって恐いのは、こういった無言のマイナスイメージなのだ。クレームがないのが一番望ましいのだが、よく色々と従業員などにグチグチと苦情を言う人がいる。



これらはまだ良い方なのだ。再来店の可能性は非常に高い。しかし物言わずクレームを抱えたまま帰ってしまうと、次への来店動機が大きく損なわれていく。



これらを一つ一つ掘り起こし 問題提起をして対策を施すといった地道な作業が、日常業務として行われてこそ、ホール営業としての基本姿勢だと思う。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。

東京オリンピック開催決定で加速するカジノ法案

下馬評通り、2020年夏のオリンピックは東京開催に決定した。



1回目の投票では財政不安がつきまとうマドリードが落選。もっとも2024年のオリンピックにフランスのパリが立候補の準備をしている。前回のパリ大会からちょうど100年に当たる。



近代オリンピックの提唱者であるクーベルタン男爵は、フランスの出身なので2024年は是が非でも実現したい。



となると、マドリードが2020年に決まると、ヨーロッパ、ヨーロッパの開催が続くので、パリ開催が危うくなる。



パリ開催を熱望するIOC委員にすれば、ここはマドリードに泣いてもらうしかない。



2回目の投票では東京が60票に対して、イスタンブールは36票。福島原発の汚染水問題が懸念されたが、安倍首相自らが責任を持って解決することを明言したため、ダブルスコアに近い差になったものと思われる。



元々東京はポテンシャルが高かった。東京都の財政は潤沢で大会運営費の3000億は明日にでも用意できる。加えて、安全、安心な都市という点がイスタンブールを大きく引き離した。



反政府運動に加え、隣接するシリアが中東の火薬庫で、7年後の安全の保証がない。



東京が絶対的に優位だったのは間違いないが、韓国はよほど東京に決まることが面白くないらしい。



ブエノスアイレスで開かれるIOCの最終プレゼンの2日前になって、福島原発の放射能汚染水問題を盾に、日本からの水産物の輸入禁止を発表した。



世界に福島=日本は危ない、とアピールすることが狙いなのはタイミング的にも見え見え。



この陽動作戦が成功すれば、韓国は万々歳だろう。



対象は青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の沿岸県に加え、群馬、栃木の内陸部の海なし県の計8県。



農産物が含まれているわけではないのに、群馬、栃木が含まれているのは不可解だ。



従って、日本の地理もあまり分かっていないままに、急きょ決めた杜撰さが丸見えだ。



こんな状況で、韓流テーマパークを作って大丈夫なのかと心配になってくる。



そんな稚拙な韓国の妨害工作も跳ね返して、東京に決定した。



前回の1964年の東京オリンピックは、戦後の復興の象徴だった。



2020年の東京オリンピックは、震災復興とバブル崩壊から失われた20年の精算だ。



東京オリンピックの経済波及効果は3兆円と試算されていたが、大和証券シニアストラテジスト・木野内栄治氏は150兆円、とぶち上げる。



「東京オリンピック開催が決定したら、間違いなく動くのがカジノ法案だ」と自民党関係者が話すように、これを弾みに俄然盛り上がってくるのがカジノ法案だ。





これまで大義名分があやふやだった。だから、法案出す出す詐欺になっていたが、東京オリンピックとその後の永続的な国際観光を考えたら、タイミングは今しかない。



IR議連もこれで一気に勢いづく。秋の臨時国会での法案提出の機は熟した。



IR議連の最高顧問には、安倍晋三(総理:自民)、麻生太郎(元総理:自民)、石原慎太郎(衆議院議員:維新)、小沢一郎(衆議院議員:生活)らが名を連ねる。



石原氏は東京都知事時代からお台場カジノ構想は悲願であった。



法案が成立して、法律が作られて、施行するまで期間やカジノホテルを建設して1~2年の運営実績期間を考えると残された時間はない。



前出の自民党関係者によると、パチンコとカジノの整合性に触れていたら、カジノ法案が前に進まないので、今回はパチンコのことには触れない、という。



カジノは景気浮揚の起爆剤になると期待がかかる。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。



消費税UPが後押しする大衆娯楽回帰

そのホール企業は、チェーン店は16店舗。無借金経営企業として知る人ぞ知る存在だ。そんなホール企業でも働いている従業員の目でも、隣の芝生は青く見えるもの。



30過ぎでこのホール企業を辞めて、他店へ行った店長からは、嘆き節しか聞こえてこない。そもそも無借金経営であることが珍しい中、どこも大借金の中でホールを運営している。転職した店長のホールも例外ではなかった。



機械の支払手形に追われる日々で、粗利を確保するためには釘を閉めるしかない。転職した店長にすれば、自分なりの理想とするホール運営があったが、ホールの台所事情がそんな理想論を許す余裕などあるわけがなかった。



客がいない中で利益を上げればどうなるか?



結果は目に見えている。



ましてや転職したホールは全国の流れが示すように1パチで何とか稼働を保っているものの、建物は30年選手で老朽化も激しい。



1パチの利益では、建物の建て替えなどできるはずもない。



将来性のないホール企業に転職して後悔することしきり。



ホールの借金額は、店長はおろかエリア長クラスでもどれぐらいあるのか把握している人は意外に少ない。



だから、会社のいうなりに働くしかない。



無借金経営のホールにすれば、いつでも出店できるだけの内部留保はあるが、出店は今ではない。中小、零細の体力が消耗して自滅するのを待つだけでいい。



この無借金経営のホール企業は、消費税10%時代のシミュレーションをすでに行っている。



遊技客の減少は、サラリーマン客が消え、夜のピークがなくなったことで、実感としているが、業界人である自分たちが打たなくなったパチンコを他人に打てというのがおかしな話である。



そんな状況下でもホールの減り方は緩やかだ。2割稼働でもやっていけるからだろうが、それもできなくなるのが、消費税10%時代だろう。



客が減り、売り上げも減る中での消費税10%は、パチンコ業界の分岐点となることは間違いない。



消費税10%時代を乗り切るにはパチンコ営業の原点に戻るしかない。低価交換にシフトして、換金差益で消費税を補完する方法ならユニットなどの新たな設備投資も不要だ。



これは、どのホールも考えていることだろうが、無借金経営の強みは、それをいつするか、ということだ。



低価交換に業界がシフトするタイミングを外して、この時に交換率をよくして、客の囲い込みを虎視眈々と狙っている。



皮肉なことに消費税UPがパチンコの大衆娯楽回帰を後押しすることになりそうだ。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。

機械そのものにホスピタリティ精神がない!

液晶画面に大当たり確率を、のエントリーでふくおかのおっさんさんからのコメントをメーカー関係者は熟考して欲しい。



以下本文





たまにホスピタリティの話が出てきますが、そういうところがホスピタリティでしょうに。



例えば、初めて打つ台がどうやればいいか分からなかったら不安になりませんか?



小冊子を読めば分かるかもしれません、Webを見れば分かるかも知れません。



しかし、それは即ち台に座って遊ぶなら「小冊子を読め」「Webを見ろ」と突き放しているのと同じです。



確変にしても潜伏にしても、「勉強して打て」と言うことです。



どこにホスピタリティがあるのでしょう?



初めて遊ぶ人は「来なくて良い」若しくは「勉強して打て」と言う様な業界は珍しいと思います。



分からない事があったらいつでも聞いて下さい、というのが本来の姿勢だと思います。



聞かれたら答える、のではありません。

付きっきりで教えろとまでは言いませんが、いつでも聞ける状態を作り出して初めて聞かれたら答えると言えると思います。



また、当然の様に投資とリターン位はお知らせしてしかるべきでしょう。

ここで言うなら、確率と出玉性能ですね。



メーカーには、初めて打っても台の特性による損失を防ぐ流れがあってしかるべきです。



せっかく当たった確変を意味が分からないからと捨ててしまう様な台は、客を減らします。



本来お金を入れてハンドルをひねるだけのお手軽遊技にエンターテインメント性を持たせたのがぱちんこでは?



当たったかも?なんて下らない演出を入れる必要はないのです。



メーカーの人は、当てたいから打ってる人に向かって、当たってもいないのに、当たったかもと横で解説でもしてみて下さい。



もちろん、メーカー社員の名札付きでね。



勿論、仕組みを知ってるわけですから、当たってるか当たってないかなんて

先刻承知です。



それでも尚、当たってないと分かってて当たったかも?と遊戯者に言い続けるんですね。



そのうち殴り倒されると思います。



でも、機械にはそれをさせてる。



どこがホスピタリティなんでしょうね?



本格的なカジノに行ったことはありませんが、カジノはパチンコみたいな騙し討ちはしてないでしょう?



色んな射倖心の煽り方というのがあって構わないと思いますが、パチンコの

潜伏確変(こっそり瞬間的にパカパカ)なんていうのは、無法以外の何ものでもありません。



BETに対してリターンがある。



戦術や戦略と言ったものによる期待値の差は出るはずですが、まさかBETしてリターンが来た時に、後ろ手に結果を隠して、次のBETをしてくれたらリターンがあれば返しますし、無ければおしまい。



結果が知りたければ、次のBETが必要です。とか聞いた事ありません。



こういう所から根本的に間違ってるんです。



エンターテインメント、ゲーム、どんなものでも、行為に対して結果があり、その結果を知らせずに、追加の支払要求をする様なものはパチンコくらいしか私は知りません。



得られるリターン(ここでは次回の当たりが確定)を意図的に隠しているのです。



しかもこっそり一瞬表示して言い訳だけは一丁前・・・



ホスピタリティーの対極ですよね。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。

交野パチンコ裁判二審は原告適格を理由に棄却

大阪・交野市で営業中のパチンコ店の営業許可取り消しを求めていた住民訴訟。



住民は交野市の条例で定めた小学校から150メートル以内の出店禁止区域に店があり、さらに大阪府の条例で定めた約100メートルの距離に店舗の一部である景品交換所があることを主張。



これに対して公安委員会は「景品交換所はホールとは関係のない第三者の古物商で、100メートル以内にはパチンコ店はない」と反論していた。



景品交換所はホールの営業所部分とみなすかどうかが争点となっていたが、一審は住民側の訴えを認め、大阪府公安委員会に対して「取り消し」を命じた。



公安委員会の面子にも関わる問題なので、すぐに控訴したが、大阪高裁判決は大どんでん返しで、住民の訴えそのものを棄却した。



この棄却理由がすごい。訴えていた住民ら5人に対して「原告適格がない」という理由で訴えを退けてしまったのだ。早い話が、パチンコ店の営業許可取り消しを求める権利が住民側にはないというのだ。



しかし、訴えていた住民5人のうち4人はパチンコ店から100メートル範囲に住んでいるため、原告適格が認められ、星田小学校に通う児童の保護者で権利を有している、としていたのだが…



原告適格が認められるのは、「距離制限対象施設の設置者に限られる」とした。ということは学校ということになり、教育委員会でなければならない、ということだ。



「施設利用者に対して原告適格を認めるという判断方法は、風営法の保護する利益に関する解釈を誤っている」



原告適格とは普段聞きなれない言葉だが、意味はこうだ。



一定の権利関係について、原告として訴訟を適法に追行し判決を受けることのできる資格。特に行政事件訴訟で問題となる。



判決のカギとなったのが風営法だった。



「風営法は騒音や振動を規制して、近隣住民の静穏な生活環境を享受する権利を個別、具体的な利益として保護している。100メートルの範囲に居住する近隣住民の権利、利益を保護しているものと解すべきである。騒音及び振動に関する具体的な違法についての主張を一切行っておらず、100メートル以内に存することを違法事由として主張するに過ぎない」



風営法の下に営業許可の取り消しを求めるなら、近隣住民なのだから騒音や振動問題で訴えろ、ということだ。



「かかる主張は自己の法律上の利益に関係のない違法事由に関する主張として、行訴法10条1項による制限を受ける」



原告適格が認められる者であっても、法的利益が侵害されていなければ、訴えは認められない、ということだ。



「距離制限対象施設の利用者は距離制限違反を根拠として、営業許可処分の取り消しを求める原告適格を有しながら、被控訴人らについては、星田小学校の児童の保護者であることを理由に原告適格を認めることはできない」



〆の言葉は業界的には勇気づけられる。



「被控訴人らが主張する不利益は設置、運営によって直ちに周辺住民の生命、身体の安全や健康が脅かされたり、財産に著しい被害が生じるところまでも想定しがたいところである」



建築中のホールが、住民の反対運動で梃子摺っているケースもあるが、震災以降の業界の一部の対応が、パチンコ業界イメージをことさら悪くして、パチンコ潰しのデモへと発展した。



業界イメージを刷新しないことには、出店反対運動がなくなることはない。



そのためには、遵法精神を愚直なまでにやり抜くことしかない。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。