パチンコ日報

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スロプロから店長へ転進

5号機時代にスロプロ生活を1年半ほど続けていた。目指す月収は50万円だった。



そんな生活に終止符を打ち、派遣社員として勤務していたのが現在のスロ専だった。



2年ほど勤めた。



アルバイトリーダーで、現金回収も任されていた。役職でいえば、主任クラスのことをやっていた。



ある日、ホールから「店長にならないか」と声を掛けられた。普通なら「社員にならないか」と誘いを受けるものだが、一足飛びに店長だった。



その時の稼働率は10~15%、と低迷していた。



これ以上稼働が落ち込むこともない。店長になれば、ある程度ノウハウを教えてもらえるものと、引き受けたが甘かった。会社は個人主義で同僚の店長からは何も教えてもらうことはなかった。



むしろ、ライバル視された。



店長になって2年、低迷していたスロ専の稼働率を6~7割まで押し上げた。



まず着手したのは、他店にない機械、他店が諦めた機械に設定を入れて、無理矢理お客さんを付けることから始めた。それから新台を導入するようになった。その時も現在の業界常識を覆し、半年間は5,6をバンバン使った。



店長は元スロプロだっただけに、誰よりもスロッターの心理は分かった。



「設定を考えることが非常に楽しい。高設定が入っているかどうか、そこの微調整をやっています。プロの裏の裏をかく。自分がやられて嫌なことをやったら稼働が上がりました。高設定が入っていると思わせることが肝心で、プロに美味しいとこ取りされないように心がけています。それでいていい印象が残るようにしています」



1でアウトが入らない台はダメ。上の設定を使わないとアウトが入らない台はダメ、ということを念頭に機種選定を行っている。



店長が調整がいらない機械として挙げるのが、バジリスク、吉宗、化物語の3機種。



「1でも出るという期待感を持たせられる。エウレカは設定が使えないホールでは負ける印象が高いのですが、うちは設定が使えるのでまだ助かっています」



さらなる稼働アップを目指し最近、見直したのがチラシだ。店長になって分かったことだが、それまで商圏としてチラシを配布した地区は商業地域で、住居地域ではなかった。チラシの効果がないのではなく、配布地域を間違えていたことに気づいた。



スロッターは新聞を取らないので、ポスティングで配布する地域を変えただけで、稼働が下がる12月も10%稼働が上がった。



新たな客層を獲得することにも成功しつつある。



スロプロに疲れたら、ホールに就職する手もある。







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モンキーターンIIはなぜAT機なのか?

4月7日にデビューするモンキーターンIIの展示会がシェラトン都ホテルの地下2階で行われました。



高級ホテルの休憩コーナーには、寿司職人によるトロやウニといった高級寿司が振る舞われました。



前置きはこの辺にしまして、モンキーターンIIは前作の純増2,0枚のART機から若干純増が上がった純増2,3枚のAT機になり、液晶はかなり綺麗になっていますが、ゲーム性自体はあまり変わっておらず、新鮮味には欠けるものがありました。



初代のモンキーターンは当時のスペックの中では画期的だったことでヒットしましたが、決してゲーム性がずば抜けて良かった訳ではありません。



バジリスクIIの後継機のバジリスク絆がヒットして、モンキーターンⅡもヒットするのではないかと思われていますが、バジリスクIIはホールで残っているのに対して、モンキーターンはほとんどホールに残っていません。



単純にバジリスク絆がヒットしたからといって、モンキーターンIIがヒットするというものでもありません。



イメージ的には、純増1,5枚の緑ドンVIVA!情熱南米編から純増1,7枚の緑ドン~キラメキ!炎のオーロラ伝説になったイメージに近いものがありました。



最近の山佐の機械を考えると、モンキーターンだからといって大ヒットするとは限りません。



それでも、モンキーターンはかなりのコンテンツ力があり、コアな競艇ファンがいますので、バリエーションの一つとして必ず押さえておきたい新台ではあります。



それにしても、何故、純増2,3枚のAT機なのでしょうか?



展示会で試打する前まで、モンキーターンIIは純増2,3枚としてしか聞いていなかったので、ART機だと思い込んでいました。



何の予備知識もないまま見本機を打っていたのですが、やたらとリプレイが揃い、チェリーやボートが3枚役なので、何か違和感がありました。



パチスロは液晶演出も大事ですが、リールが一番大事だと思っています。

純増2,3枚なら、同じような出目ばかりのAT機ではなく、山佐独特な出目のバランスの良いART機で作って欲しかった。







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有終の美を飾りたい…第3話

ホールでは先ず、お客様へ閉店のご案内をした。閉店40日前のことだった。



「こんなに早く閉店のご案内をして大丈夫だろうか? 間もなく閉店してしまうパチンコ店に遊びに来ていただけるのか?」と不安の声も上がったが、オーナー決裁の通りに閉店の案内を告知した。



閉店日の告知、お客様の貯玉、貯メダルの賞品交換、累積来店ポイントの景品交換のご案内も周知徹底した。



閉店の案内文に「法遵守の範囲内にて、できる限り喜んでいただける営業をさせていただき”●●”(店名)の有終の美を飾りたいと考えております」と最後の想いを書き込んだ。



お客様から閉店を惜しむ声が多数上がった。



「本当に残念でならない」



「わしら、これからどこで遊んだらいいのだろう」



「寂しくなるわ」



「次、働くとこ決まったのか?」



「兄ちゃん、今までありがとうね」



「いつも頑張っていたな」



「今まで、おもしろかったわ」



「あなた、本当に…(泣)」



「もうパチンコ卒業するわ。他の店では打てないから」



数えきれないぐらいの常連様やお客様の声に頭を下げた。



直近2カ月の営業では稼働が下がっても大した策を打てずにいたが、閉店直前でも稼働を上げてみせる! 絶対にやってやる、との思いが心底からこみ上げてきた。



同じ頃、店長はスタッフを集めてミーティングを繰り返していた。



派遣スタッフの方々の生活を案じて、年内に新しい職場を見つけるように伝えた。



あと数人欠ければ正常な業務運営が出来なくなる状況に追い込まれるのだ。

その様な状況下でも店長は私に言った。



「どんな状況になっても絶対にお客様に迷惑を掛けないで最後まで頑張ります。何でもやります。早番1人でも店を開けます!」



店長に一寸の迷いもなかった。



数日後、派遣スタッフの1人が退店することを伝えにきた。



「この業界で頑張ります。本気で頑張ります…。最後の最後まで働きたかったです…」



両手で固い握手をしてお礼を言った。



派遣から直バイを経て、将来的に正社員への昇格のプランも考えていた大切なスタッフだった。



少ない要員しかいないので、シフト運営すら厳しくなっている状況だった。



「お客様に喜んでいただくために、これ以上何をしたらいいのか? 自分達に何が出来るのか?」



スタッフ全員に苛立ちが見えた。



この時点が閉店35日前のことだった。



つづく





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若者に人気の端玉景品、エナジードリンクとは

端玉景品で最近、注目されているのがエナジードリンクだ。停滞気味の景品市場でも倍々ゲームで売り上げが伸びているのが、エナジードリンクだ。



エナジードリンクを好んで飲む客層は、10代~20代が中心で、スロッターの中心客層とが、どんぴしゃでマッチしているからだ。エナジードリンクを扱っているホールで、1000台規模ともなると月間で7000~8000本売るホールもある。



ところで、エナジードリンクとは何か?



リポビタンDやアリナミンV、リゲインなど茶瓶に入ったものは栄養ドリンクと呼ばれ、100ml以下で医薬品や医薬部外品にカテゴライズされている。



一方のエナジードリンクは、200ml以上の缶入りで清涼飲料水に分類されている。



栄養ドリンクは体調がマイナスの時にプラスマイナス0に戻すために飲むのに対して、エナジードリンクは体調がプラスマイナス0の時にもっと元気をつけるために飲む。



ユーザー層は栄養ドリンクが30代~60代の男女に対して、エナジードリンクは10代~40代の男女と年代層がはっきりと分かれている。栄養ドリンクはおじさんのイメージが強いので、エナジードリンクは特に若年層の支持率が高い。



エナジードリンクの中で世界84カ国で発売され、世界第2位のシェアを誇るのがSHARKだ。タイ王国生まれのSHARKは、同国の工場で1969年大正製薬のリポビタンDのライセンスを取得して、製造、販売を開始したのが始まり。栄養ドリンクに炭酸やガラナエキスを加え、1998年に商品化したのが、SHARKエナジードリンクだ。





ガラナエキスはブラジル原産のナチュラルフルーツで、疲労回復や滋養強壮、集中力強化などが期待できる。日本の栄養ドリンクに含まれているタウリンとほぼ互角の効果といわれている。



SHARKにはクエン酸が入っているので、飲むだけで体調チェックができることが特徴の一つ。甘く感じたら元気で、酸っぱく感じたら疲れ気味。お酒で割ると二日酔いもしにくい。



SHARKをパチンコ業界で取り扱っている景品業者のフルタインターナショナリテは「最近の若いお客さんはコーヒーよりもエナジードリンクを好む傾向があります。ビールやお茶は夏場と冬場で需要に格差が出ますが、エナジードリンクは冬場でも落ち込むことがありません。1度飲むと栄養ドリンク感覚で飲まれるようになるので、リピーターが多いのが特徴です。景品が売れない時代にエナジードリンクはお客さんに喜ばれる商品です。総付け景品としても活用できます」と話す。



200円景品なので、大阪のように特殊景品が500円切りの地域では特によく売れる。



SHARKを景品に扱っている大阪・中央区のスロ専「アセント」の長田幸マネージャーはエナジードリンクをこう評価する。



「エナジードリンクはクラブやバーなどでも採用されているので、アメリカ村というエリアにも非常にマッチするドリンクです。総付け景品で配ると特に喜ばれます」





SHARKを10ケース(240本)以上購入すると、シャークガールが来店して、総付け景品として、遊技中のお客さんに配布してくれるサービスを行っている。



イベントガールを呼ぶだけでもコストがかかるが、景品を購入するだけでシャークガールがホールを盛り上げてくれるので、ホールとしてはありがたい。







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今のパチンコの病理とは

シンプルに考えてみよう。



アナタは月に3万円の小遣いを貰う、妻子持ちのサラリーマン。そんなアナタは今の4円パチンコが打てますか?



当然その3万円には1カ月の交際費とかも含まれてるワケで、全額パチンコにブッ込んでしまうのはあってはならない事。



そんな状況で、夕方に退社してから本当に「今日もパチンコ屋寄ってから帰ろう♪」と思えるのか?



これが斜陽産業に成り果てたパチンコ業界の全てを物語ってるんじゃないのかな。



案外誰も文字にしてるのを見た事ないんだけど、甘デジでもMAX機でも、当らなければ金使うペースは同じという事実。



平均初期投資額とか客滞率とか、店から見ての数値的な違いは明白なんだけど、打つ方から見ての感覚的なモノだけで語らせて貰うと「ペロッと1万やられる」ってのは大差ないんだわ、残念ながら。



ここに今のパチンコの病理が凝縮されてるんだよね。



「だから今は1円パチンコがあるんじゃないの?」



ここまで読んでそう思った方も多いでしょうけども、あくまで店での扱いが客にとって適正な場合にのみそれは正解。



どういう数値が適正なのかって話は割愛するが、1円パチンコが誕生した当初の「4円パチンコへの導線」・「4円パチンコのおまけ」として粗利を重視されなかった存在意義は跡形も無い。



今や1円パチンコは店の延命手段でしかなく、業界全体を考えた場合に店側・客側、はたまたメーカーにとっても破滅に向かっての痛み止めにしかならない。



パチンコを自分で打たないけど、イイ大学出た頭の良い方々が数値を分析してあーだこーだと能書き垂れて、数字的に最後の帳尻だけ合わせていった結果が今なんだよね。



不景気がどーのこーの…



他の余暇産業がどーのこーの…



言いますよねぇ、お偉い方々は。



でもそんなの関係ねぇ!パチンコがもっと魅力的で、本来の大衆娯楽の側面を失わなければここまで打ち手は減ってねぇYO!



まぁね、実際は関係ないことも無いとは思いますが、それくらい跳ね返すパワーはあったんですよ、本来のパチンコって。



4円パチンコでの大衆娯楽への原点回帰!



全てにおいてコレを掲げて改革していかなきゃならんと思うのですよ、ボクは。



機械的には最低賞球を引き上げて、当らなくても最低遊べる時間を引き延ばすのも良し、ホール経営的には機械代強制圧縮の方向で強烈な圧力を創造するとか、もっと打ち手の方にお金が回る状態に戻していくのが今の世代の絶対的使命だと思うんだ。



あと、ココ十数年で決定的に間違ったのは「間違った社会進出」ですよ。



ボク自身色んなトコで書いてますが、パチンコはその存在自体がグレーで、その立場をわきまえて来たからこそ生き残り繁栄してきた産業だと思う。



非常に言い方は悪いですが、社会の端っこで世捨て人みたいな立ち位置がパチンコ業界にとって適正なんです。



三店方式や釘調整の問題、その他山盛りのグレーゾーンがクリアにならない限り、世間一般からみたら真っ黒クロスケなんだわ。



そんな状態で社会に向けて「ボクらは真っ白デス」みたいな主張を展開して社会の真ん中に出て行こうとするから当然叩かれる。



「なに調子乗ってんの?」ってね。ほんと当たり前だ。



ちなみに某大手の株式上場も、個人的にだがボクは大間違いだと思ってる。



さりげなく売っちゃいけないケンカ相手に売っちゃった感アリアリだが、気にしない気にしない。ケセラセラ。



でね、結局南極何が言いたいのかと言うと、上で書いた「大衆娯楽への原点回帰」と共に、パチンコ業界はもう一度足元から自分を見直せってハナシだね。







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