パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

もしもパチンコが風営法から外れたら…

地球温暖化の新たな防止策として、ドイツ連邦議会は、2030年までに発火燃焼エンジン(ディーゼル・ガソリン自動車)を禁止するという決議案を採択した。

決議案とは議会が政府に対して要望を示すものであり、法律ではないため法的拘束力はない。しかし、今回の決議案はドイツ議会において超党派の支援を受けて成立したものであり、今後の政府の政策に大きな影響を与える可能性もあるという。

政府が法案として提出し可決されれば、ドイツ市民は将来電気もしくは水素自動車しか購入できなくなる。

電気自動車はガソリン自動車のように大規模な工場を必要としない。電気自動車はモーターとバッテリーで成り立っている。設備投資もガソリン自動車の比ではないため、テスラモーターズのような新興会社も誕生する。

いずれにしても将来的には原油の枯渇問題を含め、ガソリンエンジンの自動車は消えていく運命にある。

まさに自動車業界ではパラダイムシフトが起こっている真っ最中ともいえる。ちなみに、パラダイムシフトとは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することをいう。

では、パチンコ業界にもパラダイムシフトは起こり得るのか?

20××年、パチンコの監督官庁は産業育成のために経済産業省に移った。パチンコも風営法の枠から外れ、パチンコ業法の下に営業している。

それに伴い、これまではアイデアで終わっていたものが全てOKになった。たとえば、かつて、大学生が考えたパチンコの未来コンテストがそれだ。

そのうちの一つがソシャゲと融合したパチンコの新しいシステムだ。

深刻な学生のパチンコ・スロット離れが続いている。現状の戦略は主に客離れを防ぐために、新機種を開発して広告を打っている。しかし、それは、今、打っている人にしか関係がない遊技になっている。

求められる戦略は、非ユーザーが「自分も楽しめる空間がある」と新たな「発見」を提供することである。そのためには非ユーザーの「関心、歓心」を引き出さなければならない。

そこでターゲット層を若年層である学生に定めるためには、学生がいるプラットホームを知ることからスタートする。

・リアルの世界=サークル、イベント会場、学校

・ネットの世界=ツイッター、2ちゃんねる、ソーシャルゲーム

問題は非ユーザーは「私たちにパチンコは関係ない」と思っていること。しかし、関係を創造することでパチンコへの関心を引き出せる可能性はある。ここで、広告効果の大きい「ネット」かつ課金ユーザーが存在するソーシャルゲームのプラットホームで関係性を創造する。

ソシャゲのユーザーは20代が70%を占めている。

ユーザーのタイプは次の3つに分類できる。

1.地位、カネ、名誉を追求するユーザー→よく課金する、向上心が強い

2.友達とのコミュニケーションの一つとしてプレイするユーザー

3.暇つぶしでするユーザー→課金に興味なし

パズドラでは35%が課金ユーザーで、ソシャゲの延長線上に潜在的なパチンコユーザーが存在する。ソシャゲは成長産業で、そのプラットホームに学生が多く存在する。ソシャゲのプラットホームを活用して、課金に抵抗がない層をターゲット層とする。

ソシャゲとパチンコの関係性を創造することで、パチンコに抵抗があったユーザーが隔たりなく参加が可能になる。つまりソシャゲとのコラボでソシャゲユーザーをパチンコユーザーに誘導する。

方法は人気ソシャゲとのコラボレーションでパチンコへ行くことでゲームが進行し、友達を誘うこともできる。

基本的な仕組みとしては自分のスマホに入っているデータでパチンコ機にログインする。次に限定ダンジョンを進めて行く演出を行う。限定キャラを倒すことで出玉を獲得する。こうして非ユーザーでも「楽しめそうな空間がある」と新たな発見を提供する。これが非ユーザーの関心、歓心を引き出すことでもある。

というようなことも可能になり、パチンコ業界は再び若者で活気を取り戻す。

これぐらいのパラダイムシフトが起こって欲しいものだ。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

カジノ合法化で裏カジノへ流れていたおカネが表へ!

15日未明、ついにIR法案が可決した。これにより政府は1年以内に実施法を立案することになる。IR議連のメンバーにすれば検討開始から足かけ15年目にして、やっと日の目を見ることができる。

知られているようで知られていない、IR法案推進派の骨子は以下の通りだ。

1.カジノ単体は認めない。あくまでもホテルや国際会議場、展示場、各種エンターテイメント施設などを有する統合型観光施設のみを認めることとする。カジノフロアーの面積は全施設面積の3%程度に限定する。
(韓国の様に単体でやると中毒患者で周辺は質屋が林立)
2.施行数は当面、全国で三カ所程度に絞り、施行総数についても法定する。
(アメリカのアトランティックシティーは、周辺の州がカジノを解禁したことで、数が増えすぎて閉鎖に追い込まれているカジノホテルがある)
3.魅力ある国際観光地づくりに資する相当規模の施設でなければ認めない。
(大阪の夢洲は広大な空き地があるので、IRを建設するのに一番最適。関空からも海路で一直線)
4.施行者は国の厳格な審査を経てライセンスを付与された事業者に限る。
(過去に悪さをしたことがあるが、事件になっていない場合は不問か?スロットメーカーにその資格は如何に)
5.カジノに関しては日本人に対し、一定の入場料の徴収、申告による入場排除などの入場管理政策を施す。
(シンガポールでは自国民には1万円相当の入場料。1パチユーザーは1万円がハードルに。その1万円でパチンコする)
6.この際、これまでの既存の公営競技や遊技から発生しているギャンブル依存症についても抜本的な対策を講じ、全体としてのギャンブル依存症比率の低下を目指す。
(パチンコ業界としては、ここが一番の影響。依存症対策をもっと強化しろ、ということになる?)
7.納付金や入場料による収入を社会保障、教育、観光振興、文化芸術振興、ギャンブル依存症対策などに充当する。
(これは税金以外のおカネのことか?)
実施法が施行され、場所や業者選定され、建物が完成するまでにまだ、5~6年以上先の話だが、これで腕まくりしているのが都内の裏カジノ業者だ。東京になるか、横浜になるかはまだ分からないが、首都圏にIRカジノができれば、都内の裏カジノは壊滅状態に陥ることは間違いない。

それなら、それまでの期間を荒稼ぎしてしまえ、というのが裏カジノ業者の考え方だ。裏カジノのメッカは新宿や池袋の歓楽街だったが、新たに錦糸町、新橋の他、埼玉や神奈川でも物件の物色に入っている、という。まさに最後の悪あがきだ。

表のカジノがオープンしたらどうするか、ということを常連客にはそれとなく聞きまわっている。

「東京にできたら、もちろん表のカジノへ行く。コソコソしないで済むし。ガサ入れで逮捕される心配ない」

至極全うな意見である。表のカジノがあるのに、危険を冒してまで裏カジノへ通うメリットもない。

サービス面でも裏カジノは表のカジノには太刀打ちできない。裏カジノでも飲み物と軽食ぐらいはサービスされているが、せいぜい冷蔵庫に入ったペットボトルやジュース、カップヌードに冷凍食品をチンするぐらい。ドリンクバーなどはメンテが必要なため、裏カジノがバレルので設置することもできない。

IRカジノ解禁で、あまり語られていないが、実は裏カジノへ流れていたおカネが表のカジノへ流れることで、これまでとりっぱぐれていた地下経済のおカネが税収の対象になることは大きなメリットである。

反対派は依存症や治安の悪化、マネーロンダリングなど、マイナス部分ばかりクローズアップされるが、地下経済からの税収が見込めるということはプラスの効果でもある。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

あの「銭形平次」が高尾から

バリエーションに富んだラインナップで度々注目を集める高尾。その新春第一弾は「CR銭形平次withでんぱ組.inc」という情報が届いた。
銭形平次といえば6年前に京楽産業がリリースした「CRびっくりぱちんこ銭形平次withチームZ」が記憶に新しい。最終的には6万台を販売し、稼働は40週以上、粗利は150万円以上をたたき出し、6年経った今でも稼働している名機でもある。
「スペック」「演出」「AKBとのコラボ」等、前作の銭形がスマッシュヒットを飛ばした要因はいろいろあるが、高尾の銭形平次はどうなのか。今も多くのファンが残っているだけにその辺は気になるところだ。

まずはスペックだが、京楽が銭形を発表した6年前は、1/399のMAX機と1/99の甘デジが主流だった時代に、京楽は未開拓だった1/199のライトミドルに切り込み、ライトミドルという市場を新たに確立した実績がある。

今回は、1/256というスペックになっている。これは1/319と1/199の中間の未開拓ゾーンということができる。当たりやすく、それでいて出玉感が感じられるという、中間ゾーンのスペックの特徴が感じ取れる確率帯だ。

前作との違いは、前作のスタートが3個賞球に対して、今回は4個賞球なので初当たりが前回と同様に体感できる。加えて、最大出玉は2400個と前作を上回っている。

演出面では、前作に慣れ親しんだユーザーが違和感なく遊技できる印象だ。動画を見て頂ければわかりやすいが、銭役物で大当りとなる点等、安心して打てそうな雰囲気が十分感じられる。



そして今回、高尾が一番重視したのが「まったり感」だそうである。

最近の機械というのは、初期の稼動を意識してか、必要以上にゴチャゴチャと演出を詰め込んでいる感が否めない。もちろんそれを否定はしないが、機械を打ち込んで慣れてきたユーザーにとっては鬱陶しく感じるだけになりがちだ。

前作の実績が物語るように、確かに「まったりと打てる」というのは長期稼働のコツであろう。

異色のコラボでは京楽がAKB48を採用したのに対して、今回はアキバ系のアイドルグループ「でんぱ組.inc」を起用している。

人気絶頂期にパチンコになったことで、業界も話題騒然となったAKB48には、さすがに知名度では及ばないだろう。

6人のメンバーはアニメ、漫画、ゲームなどに特化したオタクのアイドルグループというところが特徴。今年のNHK紅白にノミネートされ、あと一歩というところまで行った、というから若者の中ではそれなりに人気がある。

銭形平次という年配者向けのコンテンツとのコラボで、新たなユーザーを開拓することができるか。

通常新台は1パチには導入しないが、1パチコーナーに最初から入れたい、という注文が来ている、というから、実機を試打したホールは、1/256のスペックに確かな手応えを感じているようだ。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

スロット大幅減台時代の兆しが

「今のスロット(5.5号機)は出玉感がないので、またパチンコに戻りましたよ」と話すのはホール主任。高校生の時からスロットを打っていて、スロット好きが高じて高校を卒業すると地元のホール企業へ就職した。月6~7回はスロットを打っていたが、4パチに替わった。

サブ基板で管理していたAT,ARTがメイン基板管理となった5.5号機は、容量の少ないメイン基板で上乗せ特化ゾーンや自力チャンスゾーンといった要素を組み込むこともできない。純増2枚では高純増を実現するために生まれたAT,ARTももはや意味をなさないものになった。

「期待していた機種の稼働が芳しくなかったので、スロット増台が断ち切れになっています。むしろ、スロットを減台するかもしれないので、ことしの夏ぐらいから自動補給の案件がペンディングになっています」と話すのは自動メダル補給装置の関係者。

2017年10月から設置される5.9号機は、ARTは1500ゲームまたは、3000枚のリミッターが搭載されるので、かなり出玉がしょぼくなり、もはやARTの意味をなさないことになる。

来年のスロットは5号機初期の時代に逆戻りしそうだ。

スロットメーカーは射幸性の削がれた5号機をAT,ARTによって蘇らせたが、6号機時代に入り、そんな裏をかくような手法でスロットが復活できるとも思えない。警察庁はとにかく遊技に戻すために躍起になっているが、スロットの場合、パチンコと違って成り立ちから素性が悪かった。ギャンブル性を高めるために0~3号機時代までは裏モノがバンバン横行していた。裏モノ排除と共に消え去ったメーカーもあるが、今残っているメーカーも叩けば埃はいくらでも出る。

大手がスロットを減台する方針を固めたとの情報がLINEで飛び交っている。ことしスロットを増設したがそれが裏目となったことも影響しているようだ。1ボックス4台減台として、1店舗当たり8ボックスあるので平均32台と具体的な数字も出ている。これに店舗数を掛けると相当な台数となる。

5.9号機になればそれもやむを得ない状況になる。

「全国展開していると地域特性があるので、午前中はガラガラの店もあれば、午前中から稼働の高い店もあります。それよりも設定を入れているかどうかは敏感に判断します。設定が入っていなければ来ませんよ。全店で減台にしたらどんな噂が立つか分からない。減台はそう簡単にはできないと思います」(大手ホール関係者)

一方のパチンコの方は比較的明るい。1/320の落ち幅が想像したほどではなかった。来年は本業のパチンコに力を入れることになりそうだ。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

パチンコ業界は批判より無視されることの方が怖い

東京のAMラジオ局のディレクターがパチンコ店のラジオCMについて語ってくれた。

ラジオCMを流しているホール企業は少なくないが、テレビCMと違って目に残像が残らない分、耳に残らなくてはいけない。ただ、ホール名を連呼するのはどこでもやっていることだが、もっと印象付ける方法がある。

AMラジオのリスナーは仕事をしながらとか、車を運転中に聴くことが多い。リスナーでも50代以上の人にパチンコと聞いて何を連想するか調査をしたことがある。

それによると、1位は軍艦マーチで2位がチューリップ、3位がチンジャラという音だった。50代以上の人は、軍艦マーチとチンジャラを流すだけで、パチンコのイメージが刷り込まれていることが分かる。つまり、パチンコをやりたくなるような音を流すことが重要になる。今なら大当たりした時の音が当て嵌まる。

音を追求してパチンコをやりたくなるラジオCMを流せばいいのだが、これは、ホール企業がやるのではなく、業界団体がやるべきだ。幸いラジオならテレビ程審査が厳しくないので、それができる。

もちろん、ラジオCMだけでパチンコ人口が増えるというものではない。雑誌やテレビと連動した宣伝が必要になる。

2011年の東日本大震災以降、パチンコメーカーがテレビCMを自粛している。すっかり、パチンコがテレビから露出しなくなったことで衰退に拍車がかかっている。

衰退して行くとテレビもパチンコ番組を扱わなくなる。

テレビ東京はゴールデンタイムにテレビチャンピオンでかつては、パチンコを取り上げたこともあった。衰退=視聴率も取れないのでパチンコを扱わなくなる。

三洋物産が1社提供で「7つの海を楽しもう! 世界さまぁ~リゾート」を放送している。これはパチンコの海物語と完全に切り離して企業イメージを良くする番組になっている。

私なら日本の海沿いの観光地でグルメと地元のパチンコ店を紹介しながら、そこの名物店長などを出す内容にして、パチンコを打ちたくなるような番組にする。

何故なら一般の人からどんどんパチンコのイメージが消え去って行っているからだ。パチンコ業界は最近は批判されることもなくなってきているが、これはパチンコが無視されているからでもある。無視されているから批判も出なくなる。

実は批判よりも無視されることが一番恐ろしいことでもある。

世界的禁煙の動きと共に、タバコはテレビCMも流せなくなり喫煙率は年々低下している。

まずは、パチンコが認知されるために、各種メディアから屋外広告看板に至るまで、業界で広告を出し続けなければならない。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える



※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。