同社がSDGsの重点テーマとして掲げたのは、地域共生と社会貢献、そして脱炭素社会への貢献である。その具体策として導入したのが、パチンコ・スロットの総回転数に応じて植林を行う「植林ぱちんこ」だった。
遊べば遊ぶほど地球環境にプラスの効果をもたらすという仕組みは、娯楽と社会貢献の両立を目指す同社の理念と高い親和性を持っている。
この取り組みは、群馬県の「ZENT太田店」に続き、昨年12月26日に茨城県那珂市でグランドオープンした「ALIVE東海南店」(設置台数1011台)にも導入された。
これまで「ZENT」の屋号でチェーン展開してきた平成興業にとって、新ブランドの立ち上げにSDGsと植林ぱちんこを組み合わせた点は象徴的だ。単なる店舗拡大ではなく、企業姿勢そのものを打ち出す戦略といえる。
植林ぱちんこについては、日報でも2年前に紹介しているが、改めて仕組みを整理しておこう。
お客さんが打ち込んだパチンコやスロットの総回転数を集計し、数万回転につき植林1本分として換算。植林事業団体を通じて、フィリピンやインドネシアなど世界41地域で実際に木が植えられる。
店内にはデジタルサイネージが設置され、総回転数と植林本数がリアルタイムで表示される。これにより、遊技行為そのものが社会貢献やSDGsにつながっていることを、お客さん自身が「見て理解できる」点が大きな特徴だ。
さらに注目したいのが、人材採用への好影響である。新卒採用の現場では、SDGsへの取り組みや植林ぱちんこが企業イメージの向上につながり、学生からの評価も高まっているという。
植林ぱちんこを提供する「地球のために」の一山英雄さんは、植林ぱちんこの営業をしたくて、求人広告代理店から転職した人物だ。
「新しいことに挑戦したいと思った時に、植林ぱちんこがあった。パチンコは昔から大好き。好きな業界に関わりながら、社会にも貢献できる点に魅力を感じました」と語る。
さらに一山さんはこう続ける。
「遊技はストレス解消になり、人の健康寿命にもつながる。植林を通じて、地球の健康寿命も延ばせる。これからは『パチンコへ行ってくる』ではなく、『植林に行ってくる』と言われる社会を実現したいですね」
娯楽の価値を再定義する挑戦は、静かに、しかし確実に広がり始めている。
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