パチンコ日報

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ホール店長の年収を凌駕するタクシードライバー

ホール店長はノイローゼになって精神科医の門を叩いた。

毎晩寝ることも出来ないくらいノイローゼになった原因は、自分自身が関わった不正だった。知り合いや身内に設定漏えいやスタートが回るパチンコ台情報などを教えていた。小遣い稼ぎにもなった。

毎日来るわけでもなく、時々勝ちたいときに来る、というレベルだったが、「もっと出る台を教えろ」と要求がエスカレートしてきた。加えて「教えないとバラすぞ」と脅迫されるようになった。

会社に不正を働いていたことがバレることが恐ろしくなり、毎日が針の筵。精神的にどんどん追い詰められていった。

社内で相談できる問題でもない。頼るのは利害関係のない精神科医だった。

精神科医の役目は患者の話をよく聞いて気持ちを楽にさせることだ。今回の件は精神安定剤では効き目がないことだけはハッキリしていた。

精神を安定させるために医師がアドバイスしたことは「業界から去ること」だった。相手はヤクザでもないので追い込みもないことも考えられたため、結果的にはホールを自主退職することになる。

それから時は2年ほど流れる。

店長から医師に連絡があった。それは辞めることができたことへのお礼も兼ねていた。

現在はタクシードライバーでホールの店長時代の年収を上回り、ことしは650万円ほどになり、「本当にいい生活が送れている」との報告だった。

精神科医の分析では元店長は良心のある人間であることは分かっていた。性根が悪い人間は一度悪の道に進むととことんやるが、そういう人間ではなかった。

タクシードライバー歴1年半で店長時代の年収を越したのは、都内のタクシー特需がある。コロナの時は稼げなかったが、この時に都内の道を覚えた。地方ではそこまで稼ぐことは難しい。

このタクシー会社で年収トップは900万円で、27歳の女性ドライバーだ。大学新卒でタクシー会社に入社して5年目だ。英語が話せるように車内ではスピードラーニングの英会話を聞き続けている。英語が話せるとインバウンド客のチップも入ってくる。平均すると500円から1000円。

なぜ、大学新卒でタクシー会社に入社したかというと父親が今でも個人タクシーをやっていて年収は常に1000万円レベルからだ。いずれ個人タクシーを開業するために今は修行の身でもある。

父親は夜型稼働で、ラジオでニュースや交通情報や天気予報が貴重な情報源だ。タクシーの必要経費は売り上げの25%。そういうコツを身につければ1000万円を稼ぎ出すことができる。

かつては店長になれば年収1000万円がホールのウリだった時代もあった。



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