一般住宅の中でもニッチな家屋だ。歩合給も含まれているが全盛期には年収2000万円を稼ぎ出していたが、今は700万円まで落ち込んでいた。
今、売れる住宅は高気密で夏は涼しく、冬は暖かくエアコン代がそんなにかからないような構造の家で、丸太を横向きに組んでいくログハウスは木のぬくもりはあるが、気密性では対極にあると言える。
宅建の資格は持っていた。
以前、ログハウスを2棟買ってくれたホールオーナーとは、メンテナンスなどの関係もあり、付き合いはあった。そこでオーナーに再就職先を相談した。
オーナーが知り合いの町の不動産屋を紹介してくれた。
Aさんは年齢も50代を過ぎているので大手には就職できないので、それでもいいかと思った。社長以下従業員は3人。賃貸の不動産仲介がメイン。給料は基本給の15万円に歩合給が付く。不動産売買の仲介はほとんどないので、今よりさらに給料が下がるので、断った。
再就職先は縁もゆかりもない測量会社だった。売るに売れない山林などは境界線がはっきりしないと売れない。そのために測量という仕事がある。測量士の資格も取った。年収450万円。給料は大幅に下がったが、定年もなく将来的にも仕事がなくなることもない。体が続く限り働けるということがポイントになった。
境界線の測量で廃墟になったパチンコ店へ行ったことがある。駐車場付きの郊外店舗廃墟は130万円で売却された。二束三文とも言える値段だった。買った方は温泉スパを建てる予定だ。試掘の結果、90%温泉が出る見込みらしい。
ログハウスの営業マンから転職して、自分の知らないところで、自分の知らない仕事があることを身をもって体験している。
パチンコ好きでもあるAさんは、パチンコ業界は随分とお客を取りこぼしているように見える。
「私は1パチしか打たない。1パチにはそこそこ客がいるけど、4パチはどこもガラガラ。1パチ専門なので4パチの島へ足を踏み入れることもないので、どんな台が導入されているのかさえも知らない。ガラガラの4パチコーナーは客を取りこぼしているとしか思えない。1パチと4パチを混在させれば、ガラガラの島になることもない」と持論を展開する。
この提案、かつては無理だった。1円コーナーから4円コーナーへ玉を持ち込まれるので、混在させることはできなかったが、玉が外に出ないスマパチならこれが可能になる。なにかと盛り上がらないスマパチではあるが、混在レイアウトが可能になるというメリットを最大限に活かすためにも、普及してもらわないと実現しない。
スマパチが生きる道は、4パチと1パチを混在化させることで、店の効率化を図ることだ。

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