この2人がホールで出会った。男性はホール社員で、女性は派遣スタッフだった。ホールで働く人は出会いが少ないためか、職場結婚が少なくない。
2人はすぐに仲良くなり、デキ婚まっしぐらパターンだった。結婚後に分かったことは双極性障害だったこと。出産後は特に産後鬱となり育児ができないほどに陥った。
窮状を救うために女性の母親が沖縄から出てきて子育てを支援することになったのだが、住まいは男性が独身時代から住んでいた1Kの狭いアパートだった。6畳の部屋に4人が生活することになった。
こんな狭苦しい生活は長く続けられない。男性が考えたのは寮がある職場への転職だった。そこで自動車メーカーの期間工になった。ホール時代は手取り22万円だった。工場勤務はそれよりも7万5000円も多かった。
半年ほど働いたが流れ作業は体がしんどく、性に合わなかった。
再び、ホールに復職することになったが、それと同時に6畳一間で4人が暮らすことは無理だった。加えて未だに育児ができないため、離婚して女性は沖縄の実家へ帰ることになった。
よくあるデキ婚からの即離婚パターンである。
この2人のことを見てきた店長(55)は、想った。これまで従業員の結婚を見てきたが、職場結婚で失敗するパターンがデキ婚だった。お互いを理解することもなく、子供ができたから結婚してしまったパターンは、長く続くことはなかった。
そこで店長が考えたのが、パチンコ業界専用のマッチングアプリだった。
結婚相談所に登録しても、職業がパチンコ店従業員だとそれだけで相手にもされないことが少なくない。職業欄で振り落とされるように、それだけ社会からはパチンコのイメージはよろしくない。
業界専用のマッチングアプリであれば、第一関門で振り落とされることはない。お互いがパチンコ業界で働いているわけだから職業に対する偏見や差別はない。マッチングアプリによって少なくとも、近場で済ませるという狭い選択肢からも解放される。
ある大手ホール同士が合同で勉強会や研修会などを開催することがあるが、そこで知り合ったのがきっかけでホールの垣根を飛び越えて結婚したケースもある。
さて、この業界専用のマッチングアプリをどこが作るのか? これ、パチンコ業界向けの新たなビジネスにもつながる。
マッチングアプリと言えば、最近では女優の新山千春がマッチングアプリで知り合った一般男性と再婚へ向けての交際が進んでいることが報道された。芸能人がマッチングアプリを使っていたことに驚かされた。
※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。