パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

100均の方が利益が残る

とある店長が急成長を続けるホール企業に転職した。店舗数はまだ少ないが新規出店する大型店は一様に成功を収めている。

ある日のリニューアルオープンで赤字にならないように出玉を抑えた。店長はオーナーから褒められると思っていたら、「もっと出せ!」と逆に出さなすぎることを叱られる展開に戸惑った。新台入れ替え=回収が当たり前になっている昨今の風潮から違和感を覚えたが、躍進する理由がそこにある、と感じた。

玉を出す店には客が集まる。当たり前のことだが当たり前のことができなくなっている。それを表すのが、最近の4パチの全国平均稼働はコロナ前は1万4000発あったものが、コロナ禍の202年4月は6300発まで急落してしまった。稼働率でいえば約10%だ。ガラ~ンとした4パチコーナーの現状を示す。平均以下のホールでは新台を買うことはおろか、玉を出すこともできず4円のビジネスモデルは破たん状態にあるともいえる。

稼働が下がっても店を維持するために、釘は閉り設定も入らない→客離れの加速→閉店、という図式ができあがる。

4パチの全国平均稼働が1万を切る現状で新台価格が50万円もすることにも無理がある。売り上げに応じた新台価格が必要になってくる、というものだ。

閉店したホールを100均に衣替えしたホールオーナーがいる。100均とはいうまでもなく、1個100円のものを売る商売だ。1個売っても数10円の利益にしかならない。

では、どうやって100均が利益を出しているかというと、そこにはロスリーダー戦略があった。これは集客のために利益を度外視した商品のことだ。お値打ち品を並べることで他の商品も買って行くことで1人当たりの単価を上げて行く。さらに、100均の中に200~300円の商品も並べて客単価を上げて行く。

閉店したということは赤字が続いたからだと思われるが、100均を始めてみて、100均の方がホールよりも利益が残っている、という。

確かにホール経営は稼働が落ちたとはいえ、1万2000発稼働を玉単価1.5円×300台で計算すると1日の売り上げは540万円になる。粗利ベースでも72万円だ。しかし、その分出て行く経費も大きい。

「玉貸しボタンを1回押すだけで、500円分出るパチンコよりも、100均の方が儲かるのはなぜだか分かりますか? それだけ多くのお客さんに支持されているからです」(ホールオーナー)

ホールだって稼働が上がればまだまだ魅力的な商売だ。冒頭のホールのような考えのオーナーだけが生き残って行ける。




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第3話 漂流者 ②

恐怖

僕はわずか数秒の沈黙に勝つことができなかった。

「何か御用でしょうか」

いつもより丁寧な口調は不自然で声がうわずっていた。そいつはひと呼吸おいてから僕の目から視線をそらすことなく禁煙パイポを口から離した。僕はとっさに身構えた。そいつは僕の緊張を弄ぶかのように口元を緩めこう言ったのだ。

「すいません、従業員募集してますか」

極度の緊張に自分の体をがんじがらめにされていた僕は一瞬大きく戸惑った。質問の内容もさることながら、その面体からはおよそ想像に難いボーイソプラノのような高音を発したのだ。菅原文太か鶴田浩二ばりの任侠の世界を演出するドスの効いたトーンを確信していた僕にとってかなり拍子がぬけた。そしてそれは何とも言えない間合いだった。僕は顔面に豆鉄砲をくらった。

「表の張り紙を見てきたんですけど従業員募集してますよね」

「ああ、はい。ち、ちょっと待ってくださいまし」

完全にテンパった僕は変な日本語を使ったことなどお構いなしに、ほとんどその場を逃げ出すかのようにして事務所へ一目散に走った。顔と声が一致してない。こわい、本当に怖い。自分を落ち着けようとしたが、自分を納得させられない。とにかく僕はそいつに尋常でないものを第六感で感じていた。

「店長、あのう。面接に来た人がいるんですけどどうしますか」

僕はそいつの面接をできればしてほしくないと本能的に思った。

「こら、坂井。ノックくらいしてから事務所に入って来い。それからどうしますってお前、面接に来たら面接するのが当たり前だろ。お前、なんかおかしいんじゃねえのか」

カルティエは物憂げにこちらに視線を向けそれからギロッと睨んだ。

「いえ、べつに。今呼んできますか」

「だから、当たり前だろって。すぐ呼んでこい」

僕は事務所に行ったことを既に後悔していた。しかし後悔したところで何も始まらないし、カルティエに伝えることは当然のことだし、でもなにか割り切れないものが残った。
 
奴が事務所に入ってから三十分もたっただろうか。奴はカルティエと一緒に事務所から出てきた。二人の動向が気になって仕方ない僕はその後ろ姿を目で追う。カルティエは終始にこやかな表情でホールの此処彼処を案内する。まるで外国から来た賓客をもてなすような丁寧さだ。

この時点で僕は奴が採用されたことを確信した。一体何が嬉しくてカルティエはヘラヘラ笑っているんだ。急に怒りにも似た感情にとらわれる。と、瞬間奴と目があった。ギョッとした。奴はしたり顔で僕に向かって薄ら笑いを浮かべた。嫌な予感はますます増大していく。

「気味が悪いや」僕は独りごちた。

カルティエがやつを伴ってこちらにやって来る。

「おい、坂井。西田さんだ。明日から主任で働いてもらうことになったからな。いろんなことを主任からしっかり学び取るんだぞ。それからお前の隣の部屋が空いてるだろう。今から案内してくれ。ほら、ちゃんと挨拶しろ」

「あ、はい。こんにちは」

こんにちは、って言うのもなにかおかしいが、それよりその場にそぐわない挨拶をしてしまった自分にまた腹が立った。さっきから気が動転していてほとんど足が地についていない。

「おい、聞いてるのか。案内だ、案内」

目の前が真っ暗になる。よりによって僕の隣の部屋だなんて。拒否しようにもそんな状況ではないし、だいいちカルティエは自分が言ったことを絶対に曲げるわけがない。渋々と頷くしかなかった。『MADISON SQUARE GARDEN』と書かれた通称マヂソンバックを持った奴は二階に上がるなり

「キタネエ店だなぁ」とぶっきらぼうに言い放った。僕は震憾した。さっきと声が違う。強面通りのこわいこわい声だった。ドスが効いていて相手に有無を言わさない圧倒的な声。それに加えて睨んだ獲物を絶対に逃さない三白眼。その二つの凶器で僕を暗黒の世界へと引きずり込む。

僕はその場に立ちすくみ動くことができない。奴は二階の隅から隅までを自分の頭の中に叩き込むように、ねっとりと観察する。一通りあたりを見渡すとその視線が僕の足元から胸へ、そして顔面へと徐々に移動してきた。僕はさらに震えた。一体こいつは今、何をしようとしてるんだ。

「ぼくちゃんの部屋はここかい。さ・か・い・くぅん」
と僕の部屋を指差した。

やつは笑いもせず、僕の肩をぽんと叩くと踵を返し、指差した部屋の隣にある部屋へと勝手に入っていった。蛍光灯が切れかかりジィジィという音だけが聞こえる、昼間でもお化けが出そうな二階の廊下にひとり残された僕は、恐ろしすぎて気がつけば脱兎のごとく表階段を駆け下りていた。



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まん防解除後にやりたいレジャーは?

ある生保がコロナ禍におけるレジャー費の出費について調査した。

それによると、パチンコは他のレジャーに比べコロナ前の比較で落ち込みが2割程度、地区によっては1割程度で、5割減以上の旅行関係に比べれば傷が浅いことが分かった。旅行は自粛する人が多かったが、近場のパチンコは手軽に行けた、ということであろう。

では、まん防が解除され、どんなレジャーにおカネを使いたいかというと、多かったのは旅行や飲食だった。特に海外旅行に行きたいという声が多く、これまで我慢してきたことがリベンジ消費につながる。その反面、パチンコをしたいという人は少なかった。ま、コロナ禍でもパチンコをしていたという証でもある。

生保らしく、保険の見直しも調査した。最近は掛け金が安いネット保険に押され、大手生保は苦戦している。

その中でも、解約しない得意客はどちらかというと富裕層で、興味があるものについて聞いた。

富裕層はやはりおカネがあるので、関心事のトップは投資で対象は株だった。コロナで旅行にも行けず、自宅のパソコンで株価のチャートを観ている人が少なくなかった。FXはロシアのウクライナ侵攻で為替が全く読めなくなったので、やる人は少なくなっていた。

投資で一番失敗した人はロシア国債を買っていた人。天然資源が豊富だったためロシア国債を買ったが2000万円は戻ってきそうもない。

ウクライナ問題では日本がウクライナ難民の受け入れをすぐに表明したために、どの分野に投資したらいいかが見えて来た、という。

世界の自動車メーカーはEVに進んでいるが、ハイブリットとEVの2本立てで進むトヨタは、生保の分析では自動車の復活はトヨタからだと読んでいる。アフリカなどのインフラが整備されていない地域では、まだまだガソリン車の需要はある。

トヨタの労働者が潤えば、どのレジャーにおカネを使ってくれるか、ということになる。

ブルーカラーとパチンコの相性は親和性があったが、時代は変わった。コンピュータゲームやスマホゲームに取って代わられ、家のレジャーで済ませる傾向にある。

では、外のレジャーであるパチンコはどうやって対抗すればいいのか?

「全面禁煙前はパチンコ屋で一服するために寄ったりしたが、それもできなくなった。パチンコは外まで出て行って負けると帰るのがしんどい。パチンコ屋へ行かなければ体感できないことを強調するしかない。藤商事のアレジンが復活したが、短時間勝負できる機械の登場が今後の業界の指標になる。オールドファンには懐かしいが、新規客にどうアピールできるかにかかっている」(業界事情通)

結局、パチンコは射幸産業からは脱却できないということか。


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パチンコ玉は一生無くならない?

なぜ、山に登るのか? そこに山があるから——これはイギリスの登山家ジョージ・マロリーが残した名言だ。世界最高峰のエベレストに挑戦する時に、記者の質問に答えたものだ。命を落とすかもしれない危険を冒してまで登るのは、そこにエベレストがあるからだ。

その言に倣えば釘調整が違法と言われながらも釘調整が行われるのは、そこに釘があるからだ。設定付きパチンコがリリースされたとは言え、昔からの慣習は一朝一夕では改まらない。

警察が本当に釘調整を止めさせたいのなら、釘をなくせば済む話だ。例えば、全面液晶パチンコにして釘も玉も無くしてしまう方法も考えられる。

以前、カジノ用に8K画像を使った全面液晶パチンコを開発しているメーカーのことを伝えたように、パチンコ用に高精細液晶を使って玉の動きも液晶で演出しようという試みも始まっている。

全面液晶では平面的なので、立体感を出すために釘と風車は実物を使い、液晶であることを忘れさせるようにしている。ちなみに風車は玉の動きに合わせてモーターで回るようにしているので、リアル感が増す。釘は実物でも玉が映像なので釘調整は意味をなさない。

もちろん、全面液晶にするためには法改正と言う大きな壁が立ちはだかる。

「パチンコ玉は一生無くならない。パチンコ玉が無くならないのは遊技だから。全面液晶になったら、それはゲームで遊技ではなくなる。パチンコは玉を打って遊技。スロットはボタンを押して遊技。それを警察が根底から覆すことはありません。パチンコに設定が付いていても釘調整しているのは黙認しているだけ。設定だけにしないとそのうちお仕置きがきますよ」(警察担当記者)

話は固定ハンドに移る。

「固定ハンドルでは遊技ではない。打つ場所を変えることによって出玉も変わるから遊技。固定ハンドルで機械が勝手に動いたら遊技ではない。固定ハンドルもまた厳しく取り締まられるかも知れません」(同)

遊技というワードは、カジノが解禁された暁にはより際立ってくるものと思われる。

「残念ながらパチンコ業界の規制緩和はないですね。警察にはトラウマがあります。それは警察庁が肝いりで推し進めた全国共通プリペイドカードです。何百億円というカード偽造被害は社会問題にもなりました。スロットのクレジットも50枚を引き上げるように陳情がありましたが、GOサインが出ないのはそのためです。何かあった時に誰も責任は取りたくないですから」(同)

規制緩和の前に自分たちの襟を正せということのようだ。



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18歳成人とパチンコ

4月1日、民法が改正され成人年齢が20歳から18歳に引き下げられた。18歳で大人と同様に見なされ、自由が手に入れやすくなると同時に、社会的、経済的な責任も伴うことになる。

これによって変わったことは、親の同意なしにクレジットカードを作ったり、携帯電話の契約ができたり、ローンを組んだりすることができる。

その一方で変わらないのは、飲酒や喫煙はこれまで通り、20歳未満は禁止されている。競馬や競輪など公営ギャンブルもこれまで通り20歳未満は禁止されている。

成人式と言えば20歳からだったが、改正民法によって18歳から成人式を行うように変更するのかと思ったら、一部の自治体を除いて、大半は従来通り20歳で行うようだ。成人式の祝いに18歳では酒も飲めないのでは、大人の仲間入りしたとは言えないのか、日本財団の調査では74%が20歳の成人式を希望している。一番大きな理由は受験前というのが反対理由のようだ。

早速、週刊誌記者が18歳成人の弊害について取材に乗り出した。

「高校を卒業して進学や就職で地方から東京へ出てきた18歳はローンの食い物にされる。大学生に何十万円ものローンを組ませるマニュアルまで作っている会社もある。特に女子大生は押しに弱いので、美顔器や化粧品でローンを組ませるために、4月1日から営業を開始している。クレジットカードが18歳で作れるようになったことが大きい」

18歳成人になったばかりの若年層は、詐欺や悪徳商法などの被害に巻き込まれるリスクが高くなるといわれているが、虎視眈々と狙っている。クレジットカード会社の18歳成人の争奪戦も始まることだろう。ただ、クレジットカードは働いて収入がなければ作れないので、銀行口座にある残高で使えるデビットカードがその隙間を狙っている。

この記者が18歳成人で疑問に感じているのが、公営ギャンブルは従来通り20歳からなのに対して、遊技を逸脱してギャンブル化しているパチンコが18歳のままということ。彼の考え方では、パチンコも公営ギャンブルと同様に20歳からに引き上げるべき、と主張する。

警察庁にこの疑問をぶつけたが「パチンコは遊技」で一蹴されたようだ。

パチンコが打てる年齢を20歳に引き上げるまでもなく、昔と違って高校生の時からパチンコをする時代でもなくなっている。ギャンブル化によって高校生が近づけなくなった。それが若者のパチンコ離れにもつながっている。18歳成人により、大人になったことを自覚するためにも、パチンコから大人の階段を上って欲しい。



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