パチンコ日報

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4円と1円を混在させることで雰囲気を良くする

立ち読みを防止するために、本に紐を掛ける。その裁量はコンビニオーナー側にある。

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これで立ち読みは出来なくなるが、功罪相半ばする。

まず、立ち読みができなくなることによって客層が良くなる。その一方で雑誌の売り上げが落ちるだけでなく、立ち読みのついでに品物を買っていたような客層が来なくなるために、売り上げそのものが落ちる。

そういうデータはコンビニなら持っているわけで、このコンビニオーナーは売り上げよりも店の雰囲気がよくなることを重視した。

今回のテーマはホールの雰囲気を良くするためにどうするか、ということだ。

かつて、ハネモノを重視していたホールは、総台数が300台でも、50~60台はハネモノにした。セブン機一辺倒では店内が鉄火場的な雰囲気になることを恐れたからだ。ハネモノは甘くして女性客やお年寄りをそのコーナーに付けた。そうやって店の雰囲気をよくしたものだ。

時代は流れ、MAX機は売り上げが上がり、粗利も取れるからとMAX機偏重時代が続き、ギャンブル色が強まっていた。

その結果、4円でおカネが続かないお客さんの受け皿として1円が生まれたが、4円の受け皿で脇役だった1円がその座を奪って久しい。

この4円と1円のコーナー分けによって、4円コーナーはガラガラ、1円コーナーはそこそこの賑わい、と明暗が別れる姿を晒している。ほとんどお客さんが座っていない4円コーナーを初めてパチンコをする人が見たらどう思うだろうか?

人が人を呼ぶ、というようにガラガラの4円コーナーには座ろうとは思わない。

そこで提案するのが、4円と1円をコーナー分けするのではなく、混在させてしまう、という発想だ。そうすることによって、ホール全体に万遍なくお客さんが座ることで、店のガラガラ感が解消される。

それを可能にしたのが各台計数機の相互乗り入れである。後は台ごとに4円、1円の表示をする。

見た目というものはそれほど重要ことである。賑わい感が出ることで新たな集客にもつながる可能性だって出てくる。

ただし、それだけでは混在するには問題をもう一つ解決しなければならない。

玉が一切表に出ないようにしなければならない。

最終的には封入式になれば、そういった混在スタイルも可能になる。

かつて、韓国・ソウルに日本式のパチンコ店があった。それはゲームセンターの許可で営業していた。ゲームセンターの許可の条件として玉を触れないようにするために、上皿にカバーを付けていた。

上皿と下皿にカバーをして、出玉はカードに記録するだけなら今でもやろうと思えばできる。


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店が賑わえば一般客も戻る。そのためにすべきこととは

ハンドルネーム「こまち」さんは、一度質を上げたらそれを維持し続けることが商売の基本だという。

以下本文

「いきなりステーキ」や「俺のフレンチ」が儲かっているのは、サービスをそこそこにコストを抑えて安く提供している、これは半分正しく半分間違っています。

これらの店舗は何れも立食いです。ゆえに回転率が高いのは確か。食べ終わったらすぐに退店してくれる。

さらに、椅子が無い分、客一人当たりの店舗占有面積が少ないのです。結果、同じ店舗面積で客数が倍近く多い。だから薄利多売が可能になります。

実際、これらの店に行くと立食いである以外のサービスは普通の店とそう変わりはありません。

ホールのサービス過剰、スマイル過剰は確かに必要ないかもしれませんが、ここで質を落とすと「店の印象が悪くなった、サービスの質が落ちた」と言われるでしょう。出さなくなっていたとしたらなおさら。

一度質を上げたら、それを維持し続けるのは商売の基本であり必須事項です。

こんなに美味しくて安いなら多少の狭さや立食い位は許容する、というお客さんが行列を作ります。ゆったり食事をしたい、金額に糸目をつけない、あるいはお年寄りはこの様な立食いの店には足を運ばないでしょう。

ある意味、ニッチなマーケットなんだと思います。

この様な商法がホールに活かせるか、例えればすぐに分かりますが、提供する料理の質が問われます。

メーカーが良い食材を提供してくれないと嘆く前に、良し悪しを見極める目利きの力と、調理の腕を上げる事を努力してみてはどうでしょう。

少なくとも、止め打ち捻り打ち禁止なんて言っているうちは台の出来について文句を言う以前の問題です。

「ホールはどんな客に店に来て欲しいのか」

本音を言えば、勝ち負けを気にせずお金を使ってくれる、借金してでも打ってくれる客、というところでしょうか。

でも、そんなお客さんはもう殆どいないのです。

今大切なお客さんは「長く通ってくれる」常連さんでしょう。だからサービスにも意味が出てくる。

常連さんにも2種類います。勝っても負けても来てくれる人と、勝ってるから来てる人。

でも勘違いしてはいけないのは、負け続けても来てくれてはいるけれど、来店頻度が減ったり投資額が減ったりしているはずです。

勝ってるから来ているお客さんも、たまには負けてるはずです。勝ったり負けたりしているのに店に来てくれるのは、その店に勝てる可能性を感じているから。

これらのお客さんに満足して打って貰える様な営業をすべきでしょう。ここで言う満足を100%出玉でこたえるか、サービスの比率をどの程度にするかが店の腕の見せどころではないでしょうか。

ネット世代のお客さんはホールに来るのをやめても、業界の動向は常にチェックしています。
勝てる可能性が上がったらさっと戻ってきます。戻らないグループは動向など気にしないでしょう。

店が賑わうと一般のお客さんも戻ってきます。経験者が初心者を連れて来る光景も増えるかもしれません。

客が増えれば薄利多売に出来るのに、と言うならまずは台に責任転嫁せずにホールでできる事をやるべきです。接客や設備の向上は間違ってはいません、が的を外しています。

最後に「そんなこと出来るものならとっくに実行している、客は好き勝手言うだけ、こちらにはこちらの事情がある」とホール関係者は言われるかもしれません。

でも、生き残るホールはそれを実行したホールになると思います。答えが出るまで10年かからないのではないでしょうか。


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いきなりステーキのような営業方法が業界にも必要

ハンドルネーム「●」さんは、文面から察するに業界歴の長いホール関係者。長年の雑感が綴られている。

以下本文

スペックを語るのは、 所詮一部マニア層でしかないのかもしれない、と最近思うようになった。

知人の某スロットライターが、好む台は必ず外れるのに通じるのかもしれない。

初代牙狼の次の牙狼では、どうやってもスペックは初代を超えないが、お客様は動いた。

古女房は好まれない。

新台を買わなければ良い。

ごもっともなのだが、回るように開けて置いても打たれなければ、閉めざるをえない。

昨今の機械は、利益・回収を前提に週遅れはダメージがでかい。

たとえば、今の南国はたしか10台以上買わないと(店舗の規模にかかわらず)TOPの(納品の一番早い日)には入れてもらえず、翌翌週の納期だったはず。この場合は2週の遅れ。

たぶんユニット替え(ルパンがダメだったので)本体449000円だが、替えなら384000円。 台数の値引き5台買えば30000円引き。だから、実質普通に買えば下取り5000円引き入れて 349000円。

10台税込3769200円。

機械寿命が今の100日持たない中で、2週遅れなら買わないという選択肢か無理して買うかの判断。結果今のところまずまずそうなので「買い」の機械であったと思う。

アステカ。 ここにきて TOPは8台~とか。さすがに50万の機械。400万。買うか? 買わないか? 一週遅れで入れるか?

この判断。

この辺はやはりスケールメリット大だ。

たとえばこの台数。100台の店舗に対しての8台と300台の規模の8台とでは、大きく違う。もはや手詰みだなこの業界、とは思う。

先日かつて席巻した某メーカーの営業に会った。

「10年後が見えません」

確かに。

大筋が誤った方向に流れ、大きく道を外れてしまった。もはや後戻りは効かない。

暴力団を擁護はしない。

かつては必要悪とみなされた時代もあった。今はなき渡世モノの映画全盛期の映画のような。かつてはそういう力もあった。

パチンコ屋に警察が要請。そういう事も確かにあった。社会のガス抜きとして。

釘の調整の本筋は、本来、なぜ必要だったのか。

賭博、博打。

パチンコに限らず、江戸の昔からあって、本来の抑えつけられた民間のガス抜きとして、お目こぼしも確かにあった。本来イカサマと言われる
胴元の技術は生かさず殺さず。

長くそこで根を張って、生きていくために客を一人ひとり、勝たせ過ぎず、負かせ過ぎず。

「ほどよく」

ガスを抜かせて楽しませる技術だったのだろう。

ここで大事なのは「負かせ過ぎない」様に、大きな負担を強いない様に必要な調整であったはずなのだ。それがやはり悪用されれば、それこそ
ケツの毛までむしられて、借金背負わされて殺される。

当然、お上は規制取り締まりの対象とする。「運」だけに任せれば、人間は弱いから、ひどい傷を負うこともある。

胴元として管理するパチンコ屋は、そこを「出して」あげたりするわけだ。そこはいわゆる「潤滑油」だ。丸く収めるための。

いつの間にか釘は、ただの「利益調整」の道具となり、諸元表とする釘の角度まで、取説に載せる事にすることで、がんじがらめに縛られていく。

大型化したことの弊害だと思う。客の顔を見ないからだ。

金の動く所には、いろんなのが群がり来る。高額のコンサルタント料金取って。当時いくらだったろう月契約で50万円くらいか? 某大手で100万円とかもあった。

毎週入替を大量に、どこよりも早く、どんどん買って、どーんと抜いて、転売して、新台で呼んでを繰り返す。

即入即抜即売。当時の大手コンサルの提唱した3即営業。客の事なんて何も考えていないのだから、乱獲と言われてもしょうがない。

コンサル料金は景気と共に下がっていった。

この業界が進んだ間違った方向。「快適で居心地の良い空間と接客と笑顔」。

もちろん悪いことではないのだ。

だが、打つ側としてスマイル0円は、私には要らないと思う。遊技客のほとんどが「負け」に寄っている今、「笑顔でまた来てくださいね」は違うだろう。

知らない人には、妄想と思ってくれればよいが、より「良く」回り、遊べる台とするには、回転しなければならない。

店側からして最悪は、朝からお金を使わず、軽く出て、飲まれて出て飲まれて、とだらだらと閉店まで打ち続け、売上も上がらず一日打ち続けられること。

わかりやすく言えば、肉を安く食わせてくれるいきなりステーキの営業がベストだ。

サクッと打って、出たらやめて、また他のお客さんが打って回転率が上がれば、より「良く」回せるよう釘も開けられる。設定も入れられる。

ごく初期の昔のパチンコって、なんだか、いきなりステーキみたいだな、とこの間ふとそう思った。

今はどうだろうか。スロットで言えば、いかに6を掴んで閉店まで打ち切るのが、今の当たり前の勝のイメージだ。

古い時代を知っている方々ならご存知だろう。

打ち止め札。

ご記憶されてると思う。声をかけて負けてるお客さんや初めてらしいお客さんとかに、「あの台もうすぐ空くので」、もしくは 「解放するのでちょっと待っててくれませんか?」。

CR機以前。私が現場でホールで島を任されていたころの事だ。

当時現場を任されるスタッフの次のレベルの仕事は、お客様をなるべく公平に。負けてる人にも良い台を。初めての人にも、出来れば楽しめるように、良い台を提供するのが仕事だった。

上手く回転させるのだ。

よく言ったものだ。

「そろそろ良いところで止めたら?」

やめさせる技術、話術も必要だった。

いろんなものが、この20年で変わってしまった。

警察も釘の本質を取り違えている。後にも戻れないだろう。

消えゆく業界に取って代わるのは、そうだな。スマホのゲーム内で増やした疑似通貨が、3店方式で商品券と交換とか出てきちゃうのかな。


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ゲームセンター式が起こすメーカーへの反乱

一ユーザーの私としては口には出したくない話だが、業界にはもはやルーチンとなりつつある、お金の流れがあり絶対的な力関係がある。

メーカはホールに機歴販売という武器を振りかざし、高額な台を導入させユーザーはその筐体台を負担する。

メーカー>ホール>ユーザー

新台も少なく、ユーザーが今の3倍程いたバブル期ならまだこの関係は成立したが、遊技人口が減少傾向にある現在では厳しい。遊技人口の減少を食い止めるため、この力関係を逆転させる事は避けては通れない話だ。

さて、本題。

先日ゲームセンターでのことだ。

稼働していないパチンコ台が、デモプレイであたかも透明人間がプレイしているかの様に稼働していた。このデモプレ…秀逸な出来で実際に玉も飛んで演出も遊技している時となんら変わらない。

暫く見ていたが一ユーザーの性だろう、台の良し悪しを考え自分が打つなら…という思考にいつの間にか陥っていた。結局打ってしまった。

何が言いたいのか…。
そう、このデモプレイを新台で使う事を提案したい。

地域にもよるが関西方面では新台入替の際、事前に台が導入され後は検査待ちの状態で1週間程電源も落ちているのを見かける。

この何も生産しない台にデモプレイさせるのだ。

ネットが充実しユーザーは事前にショールームでの試打動画等見る事は出来る、しかし実際に打ってみるとその差に愕然とする…そんな声を良く耳にする。

このデモプレイが実現すれば、作り込みの甘い面白くない台は新台であっても稼働しない、面白い台だけが生き残る。

これまでにあった版権だけ立派、PVだけが立派な台…そのハリボテを使った新台商法は通用しないのである。

その延長線上ではあるが、ホール導入前にデモプレイ機を1台導入しユーザーからの評価に応じて導入数を決める、それも面白い。

ホールは台を厳選する様になり、メーカーはしっかりと作りこむようになるだろう。

話は変わるがここ20年程携帯電話業界は大手キャリアのなすがままの殿様商売であった。10年程前にiPhoneが日本に上陸し、今ではAppleという1機種メーカーがキャリアに対し大きな強制力影響力を持つ様になった。
同様に我々ユーザーやホールはデモプレイは夢物語としても、このiPhoneに当たる何かを探していかなければならない。ホールとユーザーが手を取り合いメーカーに対し何らかのアクションを起こしていく…そんな日も近いだろう。

最後にだがこの様な状況を招いたのは、新台を有り難がって導入してきたホール、そしてそれを嬉々として打ってきたユーザーにも責任がある事も忘れてはいけない。


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サミーとユニバが合弁会社を作った意味

サミーとユニバーサルが部品や関連機器の開発・製造・販売を共同で行う合弁会社ジーグを設立したことを発表した日が4月1日であったことから、エイプリルフールネタかと疑った業界人も少なくなかった。なぜなら、かつては特許を巡り訴訟合戦を展開した犬猿の仲の2社だったからだ。

業界内には様々な憶測が流れる。

「大手2社で潰しあってもプラスにはならない。2社で市場を取に行くつもりだ。特定の車種でトヨタとスバルが共同開発しているように、共同で開発すれば開発費も抑えられる。おまけに台数が稼げる2社が手を組んだら他のメーカーは足元にも及ばない。完全に主導権を握られる」(スロットメーカー関係者)

ユニバーサルの新筐体「WIZARD」に搭載されているプロジェクションマッピングは、液晶に取って替わる新技術だが、サミーの筐体でも搭載されることになりそうだ。

「スロットだけでなく、将来的にはパチンコにも影響してくるはず。スロットで足固めをして、パチンコメーカーにはない発想のパチンコ機を出してくる。他メーカーが持っていない技術で、勢力図が一気に変わるかも知れない」(パチンコメーカー関係者)

違法といわれている釘調整に対して、メーカーは釘調整が不要のパチンコ機を開発している、と思われる。電チューでスタートをコントロールする特許はユニバーサルが持っている。それ以外の方法を各メーカーとも考えていることは想像に難くない。

さらにこんな声も聞こえてくる。

「一番危機感を覚えているのは営業ですよ。信用力や資金力のあるホールは誰が売っても一緒。となると営業部隊はゼロになるんではないか、と」(販社関係者)

合弁会社を作った理由は、そんなパチンコ業界だけに留まった話ではないようだ。

「両社ともカジノは運営だけでなく機械作りにも当然関心を持っています。国内でのルール作りやライセンス問題などクリアして行かなければ行けない問題は山積しています。それを1社でやるよりも2社で共有した方がいい。そのための布石ではないでしょうか」(事情通)

2020年の東京オリンピックに間に合わなくなったカジノは、機運はトーンダウンして来たが、メーカーにすれば、パチンコ業界以外の市場も欲しい。ユニバーサルはラスベガへカジノマシンを販売していた実績もある。


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