客がカウンター係のスタッフを一方的に好きになった。
男の猛烈アタックが始まる。カウンター係のスタッフと接触する機会を増やすために頻繁にタバコや菓子を交換に来るようになった。
最初は大切な客だから、と親切に対応していた。
最初は手紙だった。次にメールが来るようになったが、無視していたが、我慢の限界に達した。
そこで彼女が取った行動は、結婚していることにしていることにするために、左手薬指にカモフラージュで結婚指輪をはめる作戦に出た。
再度アタックされた時に「結婚しています」と断ったものの、その一言が男の恋愛魂に火をつけた。
男は離婚したばかりだった。
「旦那さんとはうまく行ってるの?」
「うまく行っているのでお付き合いはできません」
男の気持ちはエスカレートするばかりで、遂には彼女の自宅まで付けてきた。
ストーカーが始まったところで、店長に相談した。
そして、店長は男にやんわりと声をかけた。
「本人は結婚しているので付き合うことはできません。本人はお客様として大切に接していただけです」
「分かりました」と男は素直に引き下がった。
一件落着かと思いきや、暫く経って他の従業員から「2人はこっそり隠れて付き合っていますよ」との報告を受けた。
ここで店長経験の浅い店長は悩む。
「上に知られたら困る。どうしていいのか分からない」
店舗は3店舗。就業規則に従業員と客が付き合ってはいけないなどと書かれてはいない。ただ、お客と従業員が個人的に関わるのはよくない、とは思っている。
店長は第三者に相談する。
「上には正直に報告して、オープンにすること。隠すと逆に店長に非があるように思われる」
少し肩の力が抜けた。
店長が悩むのは、客と従業員の恋愛に関する規定がないからだが、客と従業員の恋愛が好ましくない、と思われるのは、大金が動くパチンコの特殊な営業形態があるためだ。
付き合い始めたら客は店に行ってはいけない、会員証は返却する、といった規定を設ければ客と従業員の恋愛問題の解決の一助にもなる。
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