どういうことか? もう少し話を聞いてみよう。
「都会の新規の大型店は楽して稼働が取れる。そんなところにエースを送るよりも地方へエースを送らないと何も変わらない。地方は見捨てられているのか、売り上げを達成できないことが分かってくると、売り上げは達成できなくてもいいから粗利を取れ、という指示に変わっています。これでは地方のお客さんが完全に飛んでしまいます」
大手の手法の中には、物量作戦で競合店がギブアップするまで出して、出してお客を奪うケースもある。競合が撤退した後の市場はレッド・オーシャンからブルー・オーシャンへと変わる。
競合店がいなくなれば、後は思い通りの営業方法を取れる。
「うちしかホールがなくなって、それで釘を閉めたらどうなると思いますか? うちが最後の砦だったのに、他に行くところがないからお客さんは完全にパチンコから足を洗ってしまいます。地方の店長は稼働を上げる方法を知らないので、本当に何をしていいのか分からない状態です」
イベント全盛期の時の店長は、イベントが禁止になった現在、そのノウハウが通用しなくなったので、どうやって稼働を上げていいかが分からない。本部の指示は稼働が落ちれば「スタートを上げろ」。その一方で、どうやっても稼働が上がらない地区は、「粗利を取れ」ということのようだ。
地方のホールが東京へ進出するにあたって、機種ごとにどの機種をどういう風に使うか、ということを細部に亘り徹底的に研究して、出店に臨んだ。その結果、大手と競合する局地戦では大手を凌駕するするようになってきた。
大手も組織が大きくなりすぎると稟議が通るまでに1カ月かかる場合もあるようだ。スピードを求められるパチンコ業界ではあってはならない状況だ。
総合スーパーのダイエーが「パンドラ」の屋号でパチンコ業界に進出してきた時、同社の関係者がこうこぼしていた。
「うちは大きな組織なので、機械を買うにも稟議、稟議でとにかく稟議が通るまで時間がかかり過ぎました。一方、既存のホールさんはオーナーがその場で即決して機械を買う。店長はスーパー部門からの転職組でモチベーションも低い。これでは勝てません」
組織が大きくなると避けては通れない大企業病。ここをいかに克服するかにかかっている、ともいえる。
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