1パチで遊んで帰る日々が続いた。
それが、パタッと来なくなった。
1カ月を過ぎても、2カ月過ぎても来ることはなかった。
その女性客のこともすっかり忘れかけた半年が過ぎた頃に再び遊びに来るようになった。従業員も気がかりになっていたので、女性スタッフが声がけした。
すると、様々なことが分かった。
この女性は、この地に引っ越してきたばかりだった。結婚はしているが子供はいなかった。年上の旦那さんが脳梗塞で倒れ、自宅で看病に追われていた。
唯一、自分の時間ができるのが午後2時から夕方までの2~3時間だった。
そこで始めたのがパチンコだった。
「頭を真っ白にできるのがパチンコ」と女性客。
半年間姿を見せなかった理由は、旦那さんが2度目の脳梗塞で倒れ、看病の甲斐もなく天国へ召された。
葬式も終わり一段落ついたが、誰もいない家は寂しすぎた。ましてや、引っ越してきたので近所に知り合いもいない。
それで、またパチンコをするようになった。
「心の隙間を埋めるのに、パチンコが一番。嫌なことを忘れられるのがいい。周りに人がいるのもいい」と女性スタッフに打ち明けた。
パチンコをする理由は人様々だ。
勝ちたいとか出玉だけを追い求めているわけではない。この女性客のように寂しい心の隙間を埋めるために、人が沢山いる場所で、頭の中をリフレッシュさせるためにパチンコをする人だっている。
ただ、業界として反省しなければいけないのは、売り上げの上がる射幸性の高い機種ばかりを求めすぎたことだ。
射幸性に走り過ぎたための結果が現在の遊技人口だ。
4円のMAX機の稼働が悪いといってもそれが1円の売り上げをはるかに凌駕すれば、4円MAX頼みになる。まず、この考え方を改めるべきだが、それはこれまでの借金がチャラにならなければできないことでもある。
4円の稼働が取れないのは、景気回復していない表れでもあるが、頼みの綱の1円までが稼働を落とし、将来を不安視しているホールオーナーも少なくない。
一物一価の関係で1円も等価にしているホールも少なくないが、遊べるはずの1円が等価では遊べるわけもない。
16割分岐で成功している1パチ専門店もあるわけだから、自店の客層をよく見極めて、1円で客が飛ぶ前に切り替えて、遊べる環境にすることだ。
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