パチンコ日報

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出入り禁止になったケーススタディー

「これっておかしくありませんか?」と一人の中年男性が口を開いた。



話は10年ほど前に遡る。



あるホールの常連客だった。



店に通ううちに、カウンターのスタッフが気になり始めた。その子はアイドル並みの容姿だった。



好きになってしまった。



それで何度かデートに誘うべくアタックをかけるようになった。



時には自分の電話番号を渡したこともあった。



彼女の誕生日を知っていた。



その日に1000円ほどのケーキを買って、「いる?」といってこっそりと渡した。



相手は常連客。彼女も無碍にも断れないので、受け取りはしたが、カウンターの下に置いたままだった。



彼女が相手にも好意を持っていれば、交際に発展するところだが、彼女にはその気はさらさらなかった。



ケーキのプレゼントの一件があって上司に相談した。



翌日、店長が常連客にこう話した。



「お客さん、渡しちゃいましたね。こういうことをやられると困るんです」



結果、その店の出入り禁止になった。



常連客だった男性はいう。



「なんか、自分の女にでも手を出したかのような対応だったのが、腑に落ちない。この対応はおかしくありませんか? 受け取った彼女が悪い。これ、警察に相談したらどうなるんでしょうか」



店舗にはそれぞれの会社の規約を張り出しているところもある。



その一文には、他のお客様や店の迷惑になる人の入場を禁じる、との項目を掲げているところもある。



では、ホール側は今回の常連客の言い分をどう思うか?



「スタッフが嫌がっている以上、これは出入り禁止に当たります。全然、おかしい対応ではありません」(ホール営業本部長)



「規約の中にスタッフにいいよるお客は出入り禁止にする、との細かいことは書いていませんが、今回のケースは店の迷惑になるケースなので、うちでも出入り禁止にしますね」(ホール社長)



客とスタッフの恋愛を禁止するところはないが、相手が嫌がっていれば、これは当然の措置だった、というのが業界の意見のようだ。



「コーヒーレディーは特にお客さんから声を掛けられやすいですね。彼女らはコーヒーの売り上げがかかっているので、その辺の応対は手馴れたものです。中にはお客さんといい仲になるだけでなく、店のスタッフと一緒になるケースもあります」(ホール店長)



度を越すと、それがストーカーとなるから、断り方も最近は難しい時代になった。





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