パチンコ日報

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母の日、総付け景品でカーネーションを断念したホール

産業を育成するには所管は経済産業省がいいのだろうが、パチンコ産業が風俗営業法で縛られている限りは、警察庁から逃れられることはできない。



警察の仕事は違反があれば取り締まる。違反をしないように行政指導していく。そこには産業を育成する考えは毛頭ない。



上場したダイナムが株価を上げようと思えば、1店舗の売り上げや粗利を増やすことを考えるよりも、店舗数を増やすことを考える方が手っ取り早い。



だからか、ダイナムの物件探しは凄まじいらしい。



5月12日は母の日だった。



ホールでもカーネーションをプレゼントしたホールもあったようだが、東北で営業するあるホールは、所轄に事前相談した結果断念することになった。



カーネーション1輪は158円~198円。総付け景品の200円以内にも合致するもので問題はなかった。



所轄の担当はこう迫ってきた。



「2本渡したら違反になるからな。1本しか渡さない自信はあるのか?」



そういわれて店長は悩んだ。



常連客から「自分の母親と嫁の母親に贈りたいから2本くれと」とお願いされた時、従業員が徹底して断りきれるか。



客の中にはわがままで、図々しい客もいるので、必ず2~3本欲しい、という客は現れる。



その時、「1本しか渡せません」と断れば、客が不快な気持ちになり、トラブルの原因にもなったりする。



警察の指導で1本しか渡せません、ともお客に説明するわけにもいかない。



さらに担当は追い討ちをかけるようにこう言い放った。



「女性だけにプレゼントするのは偏りがあるから問題だ」



店長は心の中でこう叫んだ。



「男性客に渡しても、プレゼントするのは自分の母親だったり、奥さんだったりする。何と頭の固い課長なんだ」



最初に、「2~3本渡してはいけない」と釘を刺された時点で、この課長にお伺いを立てたことが間違いだと気づいた。



所轄にお伺いを立てたとき、所轄はOKであってもいいとはいわない。玉虫色の回答を出すのが通例だ。



今回のケースでは事前相談していなければ、後から噛み付いてくる担当課長だった。



相談してもダメ、相談しなくてもダメ。



「こんながんじがらめの業界が発展するわけがない。釘調整がダメというのなら早く釘調整のいらない機械を出して欲しい」と店長は投げやりな気持ちになった。



一番の不満は所轄の担当によって判断がマチマチ、ということだ。



今は担当課長が1日も早く転勤することを願うだけだが、これでは根本的な問題が解決されたわけではない。



全国で統一基準が欲しいところだが、その場合は一番厳しいところが基準になる。



射幸性こそがパチンコの命である。



この射幸性を商売にする限り、風営法から外されることはない。





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