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パチンコ業界の新たなイメージ広告戦略:誰を起用し、どう訴求するか

昨年末、大手広告代理店の関係者から興味深い情報がもたらされた。パチンコ業界のイメージ広告に関する新たなプロジェクトが浮上し、複数のCMプランナーによるコンペが予定されているというのだ。この動きの背景には、2023年にKIBUN PACHI-PACHI委員会が制作した柴咲コウを起用したTVCMの効果が期待ほどではなかったことがある。

KIBUN PACHI-PACHI委員会は、一昨年、スマパチの認知度向上を目的に発足し、そのプロモーションの一環としてTVCMを展開した。柴咲コウという人気俳優を起用し、洗練されたビジュアルとキャッチーなメッセージでパチンコの楽しさを伝えようとしたものの、その効果は業界の期待には届かなかった。

2023年5月17日付のZAKZAKの記事でも、このCMに対する業界関係者の厳しい意見が紹介されている。

「いくら業界のイメージアップや新規ファン開拓が狙いとはいえ、マッチしていないというか…。パチンコ好きはもとより、私生活で打ったという話も聞こえてきませんからね。先日行われた新CMの記者発表会にも肝心の柴咲さんの姿はなかったようですし。母親の影響でパチンコにどハマりしていることを公言する藤田ニコルさんをはじめ、正直このCMにはもっと適任がいたと思いますが…」(パチンコメーカーのスタッフ)

このような意見を受け、業界はより効果的なイメージ戦略を模索することとなった。

今回のプロジェクトでは、「出演料が安く、知名度があり、若者への訴求力がある」人物を起用することがテーマとなっている。これにより、従来のような高額なギャラを要求する芸能人ではなく、影響力のある文化人が候補に挙がることとなった。

例えば、実業家でありインフルエンサーでもあるホリエモンや、最近政治の世界で話題を集める石丸伸二のような人物は、SNSでの拡散力があり、CMの影響を最大限に引き出せる可能性がある。特に石丸伸二の新党「石丸新党」の都議選候補者公募には490人もの応募が集まったことからも、その影響力の大きさがうかがえる。

さらに、ギャラを抑えつつ効果的なCMを作る手法として、実在の人物ではなく動物キャラクターを起用するアイデアも浮上している。過去には消費者金融のアイフルがチワワのくぅーちゃんを起用し、強烈なインパクトを与えた成功例がある。

今の時代にマッチする動物キャラクターとして、TBSの朝の情報番組「THE TIME」で人気のシマエナガが候補に挙がっている。シマエナガはその愛らしい見た目からSNSでも話題となっており、パチンコ業界のイメージアップに一役買う可能性がある。


また、あるプランナーは、パチンコの「玉」と「タマ」を掛け合わせて、サザエさんに登場する猫のタマを起用する案を提案している。このような親しみやすいキャラクターを活用することで、老若男女問わず幅広い層にパチンコの魅力を伝えることができると考えられる。


CMの効果は一過性のものではなく、長期的な戦略が必要である。例えば、マクドナルドの「M」のロゴマークを見るだけでハンバーガーが食べたくなるように、パチンコのイメージキャラクターを継続して起用し、定着させることが重要だ。


昔のホールでは、新装開店の際に店頭に花輪が並べられることが一般的だった。その結果、花輪を見ただけで「新装開店=新しい台が導入されている」というイメージが形成されていた。これと同じように、特定のキャラクターやビジュアルを通じて「パチンコ=楽しい、やってみたい」と思わせる仕掛けが求められている。

今後、どのようなCMが展開されるかは未定だが、過去の失敗を教訓にし、より効果的な広告戦略が打ち出されることが期待されるところだ。



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