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雪国の冬のパチンコはうつ病対策になっている!?

秋田市在住のAさん(78)は、大のパチンコ好きである。しかし、冬場になるとその大好きなパチンコを楽しむことに躊躇するようになった。

理由はこうだ。

Aさんの自宅から最も近いパチンコ店は、千円でわずか10回程度しか回らないような店であり、とても満足できるものではない。より回る店を求めてクルマを走らせれば、片道30〜40分はかかる。しかし、雪国での長年の運転経験があるとはいえ、高齢となった今、雪道を運転するのが怖くなってきた。

クルマを運転できない人々は、たとえ回らない店であっても仕方なく通っている。なぜなら、特に高齢者にとってパチンコは数少ない娯楽の一つだからである。

Aさんは4パチ派であり、楽しむならば回る店で打ちたいと考えている。たとえ近所にパチンコ店があったとしても、回らなければ1パチですら打ちたくない。しかし、そのためには冬の危険な道を運転しなければならず、最近は心が塞ぎがちになってしまう。

パチンコを打つ行為は、単なる娯楽にとどまらない。特に雪国に住む人々にとっては、「うつ病」を防ぐ手段の一つでもあるのだ。

「雪国うつ」という言葉がある。雪国で生活することによって気分が落ち込み、「うつ状態」になりやすいという現象を指す。実際に、雪国ではうつ病の発症率が高いことが報告されている。

その要因の一つが、日照時間の短さである。気分を左右する脳内伝達物質セロトニンは、光が目の網膜を刺激することで分泌が促進される。日光を浴びる時間が短くなるとセロトニンの分泌が減少し、気分が落ち込む傾向にある。

冬季(12月〜2月)の都道府県別の日照時間を比較すると、その影響は明らかである。全国平均は407.5時間であるが、200時間以下となるのは青森・秋田・山形・新潟の4県。特に秋田県は148.5時間しかなく、1日平均にするとわずか1時間半程度である。雪雲に覆われ、何日も太陽を拝めないことも珍しくない。

Aさんの息子も最近、「雪国うつ」に罹ってしまった。治療のために太陽光ランプを購入し、強い光を1日30分〜1時間ほど浴びることで症状の改善を図っている。これは「光療法」と呼ばれるもので、世界的にも高緯度地方で広く用いられている。特に東欧や北欧のように日照時間が短い地域では、自殺率が高いことでも知られており、家庭には太陽光ランプが常備されているほどだ。

ここで考えたいのは、パチンコ店の役割である。

パチンコ店の内部は、強い照明に照らされ、液晶画面も煌々と輝いている。雪国の人々にとって、これは一種の光療法の代替になり得るのではないか。事実、パチンコを打っている間は、鮮やかな光と音に包まれ、夢中になっている時間が長い。パチンコの刺激が、日照不足による気分の低下を和らげる可能性は否定できない。

では、パチンコ店での光刺激が本当に「雪国うつ」の緩和に寄与しているのか、学術的に検証する価値はないだろうか。

高齢者にとって、パチンコは単なる娯楽ではなく、生活の一部であり、時には生きがいともなる。特に冬場において、パチンコが精神的な健康維持に役立つのならば、パチンコ店はただの遊技場ではなく、地域社会にとって必要不可欠な存在とも言える。

Aさんは今日も天気予報を確認しながら、愛車のエンジンをかけるべきかどうか思案している。果たして、安全を取るか、それとも心の健康を取るか——雪国のパチンコ好きにとって、冬場の選択は容易ではないのだ。



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