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ホールからの転職組が語る、軽トラ宅配ドライバーの世界

週刊誌の記者が、最近話題の軽トラ宅配ドライバーに取材を敢行したところ、意外な人たちが転職していることが判明した。転職組の中には、ホールは言うに及ばず、遊技機メーカー社員まで、様々なバックグラウンドを持つ人々が集まっていた。

「フリーランスの宅配ドライバーって儲かるの?」と聞かれれば、その答えは「YES」だ。もちろん誰でも大儲けできるわけではないが、トップクラスともなると月の収益は80~100万円に達する。ガソリン代や車両の維持費など経費を差し引いても、かなりの手取りになるらしい。 平均年収は400万円ほど言われているが、ド根性次第で、収益はどこまでも跳ね上がる。

宅配ドライバーの報酬は歩合制で、1個配達するごとに150~200円が支払われる。簡単な計算をすれば、1日200個配達すると3万円の収入になる。晩まで12時間フル稼働した場合だ。体力勝負の仕事であるが、その分、ガッツリ賭けるため、若者から中高年まで幅広く集まっている。

特に、1年で一番暇な1月や2月のような時期には「個数契約」を避け、時間給の仕事にシフトするなど、稼ぎ方の工夫もされているようだ。

ある大手ホールの元社員に取材をしたところ、彼は「パチンコ業界はもう限界だ」と語った。将来不安から転職を決意したという。

「仕事はホールの方がそりゃ、楽でしたが、給料はホール時代より150万円アップしましたよ。同期はまだホールで頑張ってるけど、正直、ぬるま湯に浸かってるって感じですね。だって日産ですら9000人のリストラですよ。期間工は真っ先に切られました。ホールも同じ運命を辿ると思います。定年までホールに勤めることはできないと思う。そうなる前に辞めました。人と交わることはないし、年下の上司にこき使われえることもない」と満足げに話した。

面白いことに、転職組はパチンコ業界だけではない。バスの運転手からの転職組も多いというのだ。バスの運転手は給料が安く、さらに勤務時間が不規則で、なかなかハードな仕事だ。そこで「歩合給」の道を選択する。 結果として、バス運転手数はどんどん減少している。

さらに、シングルマザーも軽トラ宅配ドライバーを注目している。彼女たちがこの仕事を選ぶ理由は、何よりも「自由な働き方」ができるからだ。子供を隣に乗せながら仕事をこなす姿は、闘う現代のワーキングマザーの象徴だ。

さらに、家賃収入で悠々自適な生活を送っている中高年が、健康増進のために軽トラ宅配を始めるケースも増えている。軽トラ宅配ドライバーは年齢も性別も問わない、全世代の新しい生き方になりつつある。

今日の本題はここからだ。取材した中で60代のホールオーナーがいた。

「いつか宅配会社を立ち上げようと思ってるんですよ。今はそのためのノウハウを勉強中です」とその理由が明らかになった。

現在6店舗のホールを経営しているが、業界の将来を悲観している。

「パチンコ業界は今後、生き残れるのは全国大手か地域の一番店だけでしょうね。10年以内に消費税が15%に上る時期が引き際だと考えています」

さらに、このオーナーの面白いアイデアが「遊技機の配達業」だ。再配達の手間がなく、効率がいいためだ。

こうして見てみると、軽トラ宅配ドライバーは、現代の転職市場の縮図と言える。パチンコ業界の未来を悲観した人々、バス運転手やシングルマザー、さらには中高年のセカンドキャリアまで、とにかく多様な人たちがこの業界に集まっている。

軽トラの荷台には、物理的な荷物だけでなく、その人たちの人生の希望や不安も積み重なっているのだ。時代の変化を感じさせる移行の波は、これからも続きそうだ。


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