パチンコ日報

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接客は稼働に影響する!

ホールでアルバイトを始めたのは大学3年生の時だった。きっかけは留年したことだった。親からは「学費は自分で稼げ」と突き放された。今から18年前の2007年のことだった。当時入ったホールの時給は1300円、とかなり高額だったことが魅力で、遅番のシフトに就いた。

結局、大学は5年掛かって卒業することになるが、2年間アルバイトで学費を稼ぎ出した。

卒業に備え就活もやったが、運が悪かった。リーマンショックの余波で超就職氷河期世代のど真ん中だった。就職先など簡単に見つかるはずもなかった。

2009年~2010年と言えばパチンコ業界には追い風が吹いた。どの業種も求職がシャットアウトされ、唯一採用活動していたのがパチンコ業界だった。求人誌に広告を出さなくても店頭の張り紙でもアルバイトに困らなかった。中には時給を900円台に下げたところもあったが、それでも人が集まった。

そんな時代に行き場を失っている時に、店長から「正社員にならないか」と声を掛けられた。

就職する決め手は、自己成長できる会社だということが2年間のアルバイト経験で分かっていたこともあった。正社員になって責任感も感じるようになる。

集客に対する思い、店に対する思いなどを志高く学んでいく。

接客に関しては「第一印象」を意識した。誰が見ても愛想がいいと思ってもらえるように、表情は笑顔を心掛けた。

「接客で稼働が上がらないと言われているけど、そんなことはないと断言できます。他店で嫌な接客を受けると二度と行きませんから。お客さんは社員と話をするのを楽しみに来ているので、稼働には直結している、と思います」

ホールのムード作りにも長けていた。従業員を楽しませることが好きで、自然と笑顔が出るような職場づくりを意識した。

「褒められて嬉しくない人間はいないので、直接褒めて長所を伸ばすようにしています。仕事以外のコミュニケーションもよく取っています。それこそ、仕事が終わっても会話しています」

お客様を楽しませるには社員も楽しめる環境づくり――これをモットーに自らがエンジンとなってホールを回している。

こういうタイプの人材が出世していく。与えられた仕事を全うすることは言うまでもないことだが、陰日向のない行動で下からも上からも愛されることで役職は上がって行く。



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