A子さんは大学新卒でホール企業に就職した。現場経験をした後、本社勤務となった。そして、現場管理という名目で6年ぶりに現場復帰して驚くことだらけだった。
A子さんが新入社員当時にいた現場と一番の違いが、お客さんの入りだった。かつては、地域一番店が当たり前だった。その時の光景の欠片も見当たらないことに愕然とした。
一番の原因は4パチ稼働の低下だ。4パチの稼働がほとんどないために、店全体に活気がない。稼働低下=売り上げ低下で業績も相当に落ち込んでいた。
「全国稼働率ランキングのトップ10に自社のホールがない」とA子さん。
現場の店長からはボヤキしか聞こえなかった。
A子さんと同世代の30~40代の店長が「定年までいられるのか?」と不安を募らせていた。
店長の給料は満足の行くものだった。だから辞めたいとは思ってはいないが、業績を上げることができず、降格される不安もあった。
本社勤務では業績が右下がりだということは数字の上では把握していたが、現場の空気に直接触れるうちに、店長経験もないA子さんは「真っ先に切られるのは自分」と思うようになった。
本社勤務から現場へ戻されたのは、肩たたきだったことに気づくようになった。
エリア長が臨店すると現場は無理矢理テンションを上げまくるが、エリア長が帰ると気が抜けたようにテンションが下がる。
その光景を見るたびに、A子さんの決意が転職へと固まった次第だ。
等価営業も時代にそぐわないものになって久しい。
現在残っているユーザーはいわば等価漬けされたユーザーなので、低価交換にすると当然反発する。それを恐れて簡単には低価交換営業には舵を切れない。しかし、そんな冒険ができるのは財務体質がしっかりしたホール企業しかできない。
失敗を恐れず、実験的に低価交換にチャレンジして欲しいものだ。これ以上、遊技人口を減らさないようにするために、業界に残されている道は交換率を下げて、遊技人口のすそ野を広げることしかない。それで稼働が上がれば皆、右倣えとなる。
団塊の世代が鬼籍に入る10年先の業界を想像したら、それを敢行するのは今しかない。それを諦めてしまうと新規事業の開拓にどうしても力が入ってしまうのだろう。
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