街頭アンケートでパチンコ客の動向調査を行った会社がある。何千人にも声を掛け、アンケートに回答するとクオカードを進呈した。
調査目的はパチンコをやっていて、コロナで辞めた人や復活した人、さらには最近パチンコを始めた人を探して生の声を聞くことだった。
最近始めた人のサンプルはさほど多くなかったが、今までやっていて辞めた人のサンプルは結構集まった。
「久々にやって、1~2万円負けて罪悪感を感じた」
「1000円札をサンドに入れた時点でもったいないと感じた」
「1000円打って店を出た」
コロナで中断していた人たちの声としては、1000円で切り上げた人が一番多かった。この結果に調査した会社は、パチンコに罪悪感を抱いたり、1000円打っただけで冷めているユーザーが多いことに業界の問題点を見出した。
今の遊技機のスペックでは1000発出すだけでも一苦労する。連チャンすれば玉は大量に出るかも知れないが、初当たりが単発で400~500個しか出ないようなミドルでは、単発が続けば負けを取り戻すこともできず、恐ろしくて手が出せない。
つまり、パチンコ好きでも1回休んでいた人たちが、パチンコをやりたくなるようなスペックではない、ということだ。むしろ、パチンコなんかやっていられない、ということだ。
今、ホールに残っているのはパチンココーナーなら年金生活者だ。
そうした層に合わせて、機種構成は海中心の布陣を敷いているホールの土曜日の昼下がり、パチンココーナーには100人余り。4パチは6人。1パチ海の1/319コーナーは2~3人、大半は甘デジを打っている。
その中でもひと際賑わっていたのが、0.2パチコーナー。60人ほどが時間つぶしにパチンコを楽しんでいる。このコーナーなら1/319でも打っているお客さんはいたが、0.2パチコーナーがいくら稼働しようとも、電気代が出るのか、とこちらが心配してしまう。
1パチから0.2パチへ。川の流れは上から下へ流れるように、シルバー層の志向はより低貸しに向かっている。こうなると勝ち負けよりも、いかに低予算で長く遊べるか。しかし、これではホール経営はいずれ破綻する。人件費や光熱費の固定費を下げるために、その対策で時短営業などという選択も必要になってくる。でも、これでは、後ろ向きな営業になってしまう。
では、パチンコを止めた人たちはどうしているのか?
地方はパチンコ以外に娯楽が少なく、惰性でパチンコを打っていた人が少なくなかった。カネが続かなくなり次に始めたのが新たな趣味を見つけることだった。
ある人は家の周り竹林があることから、竹炭づくりを始めたらそれが副業になり、趣味がおカネになる快感を味わっている。
またある人は渓流釣りを始めすっかり嵌っている。その手ほどきをしたのがホールオーナーだった、というオチである。
パチンコ以外に新たな関心事を見つけるのが、パチンコ依存症からの脱却の一つとも言われている。
遊べない、勝てない営業を提供し続けているのだから、他に興味が向くというものである。
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勝てない営業を続ければ、客は他に趣味を見つけそっちへ行く
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